2011年の冬に名門インテルにレンタル移籍を果たした、長友佑都。
インテルに加入してから8シーズンもの間プレーしてきました。
厳しいポジション争いを演じ、最終的には監督の信頼を勝ち取り起用をされ続けてきました。
監督だけでなく、チームメートからも高い評価をされていた、長友佑都ですが、どのような感じであったのでしょうか?
今回は、インテル時代の長友佑都の評価について書いていきたいと思います。
この記事の内容
インテルの歴代監督からの評価は?
長年、インテルでプレーしてきた長友佑都ですが、その期間に監督交代も多くありました。
歴代監督の信頼を勝ち取り、起用されてきたわけですが、どのような評価をされていたのでしょうか?
レオナルド(2010-2011)
引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/fra/20190615/948211.html
長友佑都獲得に動いた張本人。能力を高く評価してくれていた1人です。
レオナルドの評価は以下の通りです。
長友は完成されたサイドバック。常にアグレッシブで、右でも左でも、低い位置でも高い位置でも、高度なプレーができる。インテルにとって不可欠な戦力だ。身長は低いが、ハイボールにも強い。
獲得に動いたレオナルドからは高い評価をしてもらえていました。
ただ、ハイボールに強いというところは引っ掛かりますね。結構、相手チームから狙われていたような気がしますが・・・。
マンチーニ(2014-2016)
引用:https://www.football-zone.net/archives/4876
「私は、二人とも契約更新できると思う。なぜなら二人とも素晴らしいプロフェッショナルだからだ。彼らは何年もインテルでプレーしている選手だ」
引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20160106/387796.html
マンチーニ時代には出場機会が減り、移籍の噂も出ていた時期でした。
しかし、長友佑都は腐らずに居残り練習をして信頼を勝ち取りました!
勤勉さが信頼を勝ち取った大きな理由であると思われます。
ルチアーノ・スパレッティ(2017-2019)
引用:https://web.gekisaka.jp/player/?23250-616-eup
長友は重要な選手だ。過小評価してはいけないよ。
ダンブロージオやナガトモを過小評価してはいけない。彼らを追い越すのは簡単ではない。彼らはバランスを上手く保てるし、誰にとっても厄介な相手と言える.
よく見てくれていた監督です。周囲からの評価は低い時に監督から、こんな風に言われたら嬉しいはず。
監督から高い評価を受けていた長友佑都ですが、2018年の冬にトルコのガラタサライへレンタル移籍。
そして、そのまま完全移籍となってしまいました。
インテルを離れるのに、ちょうどよい時期であったのかもしれません。
チームメートからは高い評価を受けていた?
インテル時代には超がつく大物と接してきましたが、周囲からの評価はどうだったのでしょうか?
サネッティ
と長友佑都とサネッティと言えば、このシーンですよね?
このパフォーマンス後に、サネッティは、
「ユウトとは、最高の関係にある。毎朝、お辞儀をして挨拶し合っているんだ。彼のパフォーマンスには満足しているよ」
と答えていました。
尊敬するサネッティにかわいがってもらい、インテルにすんなりと入っていけたと思われます。
長友佑都とサネッティには、こんなエピソードもありました。
ガラタサライからオファーがあった時のことです。サネッティは、
「私はいつだってユウトの味方だし、これからもサポートしていく。正直、インテルから出したくなかったんだけどね」
高く評価をしてくれていたからこそ、放出したくなかったといってくれたのでしょう。
仲が良かったからということもあるのでしょうけれども・・・。
スナイデル
スナイデルとも仲良しでしたね!インテルでは大物と仲が良かったイメージが強いです。
スナイデルは、長友佑都が批判されている時に、こんなことを言っていました。
「ユウトを批判する連中はサッカーを知らないんだと思う。サッカーを理解している人なら、誰よりもチームのためにプレーしているのがユウトだとわかるはずだけどね」
「もっと試合に出ていれば、ユウトを効果的に使えたはずだ」
「ピッチ外で観戦している時、ユウトがいいタイミングでオーバーラップを仕掛けているのに、ただの『無駄走り』で終わっているシーンが何度も見受けられたからね」
引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/20120522/19262.html
スナイデルも実力を高く評価してくれていたようですね。
評価をしていなかったら、仲良くもできないでしょうし、このようなコメントもできないはず。
マテラッツィ
マテラッツィと言えば、W杯でジダンに頭突きをして有名になりました。
インテルで半年間一緒にプレーしただけですが、評価は高かったようです。
「決めた2ゴールはヘディングだったが、それは全く簡単なことではなく、ユウトは常に非常に集中してプレーしているから、隙やチャンスを見つけてゴールを決めている。良いポジションに自分を置いていると感じているよ。日本人特有の集中力がユウトにはあるから、それを自分としては魅力的に感じていた」
引用:https://www.soccer-king.jp/news/japan/japan_other/20130920/135930.html
マテラッツィは意外なところを高く評価してくれていましたね。
集中力はあると思われますが、ポジショニングを褒められているとは驚きました。
長友佑都のヘディングシュートのシーンです↓
高い打点ではないですね(笑)
マテラッツィの言うポジショニングの良さから生まれたゴールであると思います。
辛口のインテルOBの評価は?
どこのクラブでもOBの評価は辛口なことが多いです。
インテルOBの長友佑都の評価は、どうだったのでしょうか?
リッカルド・フェーリ
「ミランダは彼の持つ力を十分に発揮していない。非常にいいプレーをしているダンブロージオと長友とともに守備でもっと力を出すべきだ」
引用:https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/201711040000514.html
フルヴィオ・コッロヴァーティ
「彼は驚異的な選手だ。(ナポリ所属スペイン代表FWホセ)カジェホンに完璧に対応していたね。今のインテルにとって、そして監督の(ルチアーノ)スパレッティにとっても計算できる選手の一人だ。過去には不調な時期もあったが、今は復調して活躍できている」
引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20171027/661471.html
ジュゼッペ・ベルゴミ
「ユート・ナガトモの重要性が過小評価されている。彼は試合において違った形で役割を演じることができる。ダヴィデ・サントンはこれまで良い試合もあったが、タイミングが違う。味方を追い越す動きをすることがないし、大体遠慮しがちにプレーしている。ただ与えられた任務をこなそうとするだけだ。一方、ナガトモは違った働きができる。もっとイヴァン・ペリシッチを活かせるプレーができる」
引用:https://www.sanspo.com/soccer/news/20171218/ser17121818430005-n1.html
辛口だと思っていたインテルOBから高い評価を得ていました。
サイドバックの補強に積極的であったこともあり、様々な選手が起用されていた時期。
長年、インテルを見てきた人から見れば、長友佑都は安心してみていられたのでしょう。
監督、チームメート、OBから高い評価を受けていたことはわかりました。
海外で、これだけ高い評価をされた日本人選手は珍しいでしょう。
では、長年、選手を見てきた海外メディアは、どうだったのでしょうか?
海外メディアの評価は?
長年、インテルの長友佑都を見てきた海外メディアは、どんな評価だったのでしょうか?
『Goal』イタリア版
「イタリアにおいて、ナガトモの働きはとてもポジティブなものだった。彼がピッチ上で見せた強い意思とプロフェッショナルな姿勢は素晴らしく、仲間やサポーターから常に感謝の気持ちを示されるものだった」
「7年前にチェゼーナから加わり、インテルでトップクラスの活躍ができたかと言うと、そうではなかった。クラブ自体がビッグクラブとして常に優勝争いを展開するような状況でもなかったしね。それでも彼はもはやクラブ随一の古株となっていた。インテルにおいて、長友は良い記憶を刻むことができたと言っていいだろう」
好評価をいただいていますね。
やはり、海外メディアも長友佑都のプロフェッショナルの部分を評価してくれていました。
こういう部分を見てくれるのも、サッカーの本場だよなと思ってしまいます。
「FOXスポーツ」アジア版
「世界で最も大きなクラブの一つで7年間を過ごした選手もいる。ナガトモは“試合よりも太鼓叩き”の時期もあった日本人DFだが、2011年から18年までインテルでプレーした。計10回の監督交代があったが、興味深いのは元FC東京のプレーヤーは全ての力を発揮したことだった。多彩な戦術家を惹き付ける多くの資質があったということだ」
「彼は間違いなく、ヨーロッパで最も成功したアジア選手の一人と見なすのが正しい」
ここも長友佑都を高く評価してくれていました。
10回監督交代に加え、サイドバックを14人も補強してきた中で生き残ってきたわけですから凄いことです。
メディアからも高い評価を受けていた長友佑都は、やはり凄かったとしか言いようがない。
しかし、良い評価ばかりではありません。もちろん、厳しい評価もありました。
インテル専門サイト『passioneinter.com』
過去20年における左サイドバックの選手を、成功、失敗、脇役という3つのカテゴリーに分けて評価しました。
成功のカテゴリーに入った選手は、
- ハビエル・サネッティ
- ジュゼッペ・ファバッリ
- ファビオ・グロッソ
- マクスウェル
- クリスティアン・キブ
の5人で、長友佑都は失敗のカテゴリーに分類されていました・・・。
厳しい評価ですが、インテルの専門サイトなので厳しめに評価をしていることでしょう。
基本的に、長友佑都は厳しめの評価を与えられていたので驚くこともなかったはず。
失敗とされていても、インテルでは重要な人物として見られていたので、それで良かったのかなとも思います。
長友佑都が退団時のインテルサポーターの声!
長友佑都がインテル退団時のインテルサポーターの声を集めてみました。
・彼がうちの左サイドバックの中でも一番のバックアップなのに。レンタルで出されて、サントンがまだここにいることに、正直、俺は怒っている
・チャオ、小さな偉大な男よ
君は俺らの歴史と心のに刻まれた
永遠にいつまでもね・君の尽力とインテルへの献身には感謝しているよ
健闘を祈る・偉大なサムライ・・・7年間の喜びと悲しみをありがとう🔵⚫️🇯🇵
・いやああああああああああ!!!!!
出て行く必要はないだろ 俺は怒っているよ 🤬・チャオ、ユウト!
正直で誠実な日本の戦士! 👋🏻💙🖤引用:http://nofootynolife.blog.fc2.com/blog-entry-3118.html#more
インテルサポーターからは退団惜しむ声が多かったですね。
サポーターの声で多かったキーワードは、「プロフェッショナル」。
インテルサポーターから見ても長友佑都の姿勢は素晴らしかったということですね。
※ディフェンスやクロスについては厳しい評価をされていましたが・・・。
サポーターからも愛された選手であったので、いろいろな意味を含めて、インテルでのプレーは成功であったと思われます。
今後、長友佑都の後を受け継ぎ、インテルでプレーする日本人選手が出てきてくれることを楽しみにしています。
誰が、インテルに加入するのか?楽しみですね!
まとめ
今回は、インテル時代の長友佑都の評価について書いてみました。
監督、チームメート、OBから高い評価をされていましたね。
これだから、8シーズンもインテルに在席ができたのでしょう。
ピッチ内外での行動が評価をされ、日本人に対する見方が変わっていったと思われます。
長友佑都のインテルでの功績は、非常に大きいものであったと思い知らされましたね。
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