オーバメヤンと香川真司――ドルトムントファンなら、この二人の名前を聞くだけで胸が熱くなるはずです。
共演期間は決して長くありませんでしたが、その短い時間で見せた連携と笑顔は、今も鮮明に記憶に残っています。
香川の視野の広いスルーパスと、オーバメヤンの爆発的なスピードが融合して生まれたゴールシーンは、ブンデスリーガ屈指の名場面として語り継がれています。
さらに、試合外でも兄弟のように仲の良い二人は、練習場やSNSでのやり取りを通じて、多くのファンを笑顔にしてきました。
この記事では、ドルトムント黄金期を彩ったオーバメヤンと香川真司の共演を、試合描写や仲良しエピソード、海外の反応とともに振り返ります。
きっと読み終えたとき、あなたも「もう一度この二人の共演が見たい」と思うはずです。
この記事の内容
オーバメヤンと香川真司のドルトムント時代
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オーバメヤンと香川真司が同じユニフォームを着てピッチに立った時間は、それほど長くはありません。
しかし、その短い期間で見せたコンビネーションは、今でも多くのドルトムントファンの記憶に残っています。
二人が共演したのは2013-14シーズンと、香川がマンチェスター・ユナイテッドから復帰した2014-15シーズン。
この頃のドルトムントはユルゲン・クロップ監督の下、攻撃的でスピード感のあるサッカーを展開していました。
二人の出会いと初共演
引用:sportsnet
オーバメヤンがドルトムントに加入したのは2013年夏。
香川はその前にマンチェスター・ユナイテッドに移籍していましたが、2014年夏に古巣へ復帰。
二人が初めて公式戦で共演したのは、2014年9月のブンデスリーガ第3節フライブルク戦です。
この試合で、香川は復帰戦ゴールを決め、オーバメヤンとも早速息の合ったプレーを披露しました。
初シーズンで生まれた息の合った連携
香川の特徴は、視野の広さとタイミングの良いラストパス。
オーバメヤンは、そのスピードと抜け出しのセンスで受け手として完璧な存在でした。
二人の呼吸は自然と合い、ワンタッチの速いパス交換からゴールを演出する場面が何度も生まれます。
特にホームのジグナル・イドゥナ・パルクでの試合は、観客の声援に後押しされ、二人のコンビが爆発していました。
ゴールとアシストの黄金パターン
オーバメヤンが右サイドに流れ、香川が中央に入り込む形はドルトムントの定番でした。
そこからのクロス、あるいは逆に香川からのスルーパスでオーバメヤンがゴールネットを揺らす——このパターンは何度も決まりました。
引用:YouTube
2015年3月のハノーファー戦では、香川がサイドでボールを受け、完璧なタイミングでクロスを供給。
オーバメヤンは冷静に合わせ、先制点を奪いました。
香川からオーバメヤンへの絶妙スルーパス
香川のパスは、とにかく「出し手が楽になる」パスでした。
相手DFの足が届かない位置に、オーバメヤンが全速力で走れるスペースへ。
これにより、オーバメヤンのスピードが最大限に生かされました。
引用:YouTube
ブンデスリーガ公式のシーズン総集編でも、二人のこの形は「完璧な連携」としてピックアップされています。
二人の連携がチームにもたらした影響
オーバメヤンと香川の存在は、ドルトムントの攻撃を多彩にしました。
引用:YouTube
どちらも得点もアシストもできるため、相手DFはマークを絞れず、チーム全体の得点力アップにつながりました。
仲良しエピソード
オーバメヤンと香川の関係は、ピッチ外でも本当に温かいものでした。
引用:YouTube
練習中、香川がオーバメヤンにボールをぶつけてしまい、すぐに笑顔で謝ると、オーバメヤンも笑いながら背中を軽く叩いて返す。
その場にいたチームメイトも思わず笑ってしまうほど、二人のやり取りは自然で微笑ましいものでした。
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また、香川の誕生日にはオーバメヤンがSNSで「Happy Birthday Shinji!」と写真付きで投稿し、ファンから「仲良すぎ!」というコメントが殺到。
香川もオーバメヤンの誕生日に「Always smiling」と返すなど、互いの節目を必ずお祝いし合う関係が続きました。
引用:X
香川が日本代表に招集されるたび、オーバメヤンは「頑張れ、サムライ!」とエールを送り、コメント欄には日独ガボンのファンが集まり盛り上がるという、国際的な交流の場にもなっていました。
海外の反応
二人の連携は、ドイツ国内だけでなく海外メディアやファンにも大きな印象を残しました。
英メディア『FourFourTwo』は、2015年の特集で「Kagawa & Aubameyang: The Perfect Duo(完璧なコンビ)」と題し、二人の連携シーンを分析。
記事では「香川の視野とパス精度、オーバメヤンのスピードと決定力が融合し、ブンデス屈指の破壊力を持つ攻撃ユニットが誕生した」と高く評価しました。
SNSでも「Kagawa to Auba」というハッシュタグが誕生し、二人のゴールシーンや笑顔の写真が世界中で拡散。
特に2015年のハノーファー戦での先制点シーンは、海外ファンの間でも「これは芸術」「カメラが追いつかないほど速い」と絶賛され、数万回以上リツイートされました。
ドイツ紙『ビルト』は「彼らの連携はドルトムント黄金期の象徴」と報じ、現地サポーターもスタジアムで二人の名前を同時にコールするほどでした。
さいごに
オーバメヤンと香川真司のドルトムント時代は、数字以上にファンの記憶に深く刻まれています。
共演期間は限られていましたが、スピードと創造性が融合したコンビネーションは、国内外の試合で何度もスタジアムを沸かせました。
香川の緻密な視野と正確なラストパス、オーバメヤンの圧倒的な加速力と決定力が組み合わさることで、相手守備陣は常に対応に苦しみました。
ピッチ外でも誕生日のお祝いメッセージや代表戦前のエール交換など、兄弟のような温かい関係性を見せ続け、ファンに愛され続けています。
現在は別々の道を歩んでいますが、SNS上での交流やメディアを通したコメントからも、二人の絆が変わらないことが伝わってきます。
この黄金コンビの再共演を願う声は、これからも世界中のサッカーファンから止むことはないでしょう。
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