コール・パルマーのプレースタイルとポジションを徹底解説します!
チェルシーでエース級の活躍を見せる若きアタッカーは、いったいどんなプレーヤーなのか?
視野の広さ、創造性、冷静なフィニッシュ――そのすべてが“現代型MF”の理想像といえる完成度です。
また、トップ下・右ウイング・CFとポジションを自在に操る戦術理解度の高さも大きな魅力。
この記事では、海外メディアの評価やデータをもとに、彼の真の凄さを深掘りしていきます。
コール・パルマーのプレースタイルとは?全方位型アタッカーの真価を徹底分析!
チェルシーで大ブレイクを果たしたコール・パルマーのプレースタイルを徹底解説します。
得点力・創造性・駆け引きのすべてを兼ね備えた若き左利きの天才に迫ります!
的確すぎるラストパスと創造力(視野)
パルマーの最大の武器のひとつが、“ラストパス”の精度です。
とくにインサイド右寄りのポジションから繰り出す左足のスルーパスは絶品。
スペースの認識、味方の動き、相手DFの間を一瞬で見極めて差し込む技術は、まさにアーティスト。
引用:YouTube
事実、2023/24シーズンにはプレミアリーグで73本ものスルーパス(リーグ7位)を記録しています。
海外ファンからも「視野が広すぎる」「まるでベルナウド・シウバ」といった評価が飛び交っています。
ドリブルは“強引さ”より“知性”
パルマーはドリブルで無理に突っ込むタイプではありません。
サイドで相手DFと対峙すると、じっくりと間合いを詰め、相手が動いた瞬間に左足へシフト。
カットインからのシュートやスルーパスへと繋げていきます。
中央でのドリブル時には、鋭い“切り返し”と“方向転換”が光り、1対1での突破成功率は高いです。
引用:YouTube
ある海外記事では「ジャック・グリーリッシュの賢さと、マフレズの左足を足して2で割ったような選手」とまで評されています。
“静かなるキラー”の得点力
2023/24シーズン、パルマーはプレミアリーグで22ゴールをマーク。
90分あたりの得点関与(ゴール+アシスト)は0.67(リーグ95パーセンタイル)と驚異的。
引用:YouTube
特筆すべきは、“一瞬のズレ”を突く「シフト&シュート」。
マーカーの足の出方に合わせてボールを体ごと移動させ、ノーステップで狙う精度が高い。
ファンの間では「PKも冷静」「ノールックでも枠を外さない」と話題になっています。
攻守に効く、インサイドの動き
サイドに張るよりも、“インサイドチャンネル”に侵入する動きが光ります。
味方との連動、右SBとのコンビネーション、中央での数的優位を生むプレーは、戦術理解度の高さの証。
「自分で決めにいくより、チームを活かす」という意識の高さが感じられます。
プレッシングでもただ走るのではなく、コース限定やタッチラインへの誘導が非常に巧みです。
Chelseaのファンからも「見ていて知的な選手」「これぞ現代的なNo.10」と称賛されています。
コール・パーマーのポジションを解説!トップ下・RW・CFを自在にこなす“万能アタッカー”
引用:bbntimes
チェルシーにおいて、パルマーは主に「トップ下」「右ウイング」「センターフォワード」の3つのポジションを担ってきました。
それぞれの役割や特徴、起用された試合での印象的なプレーを見ていきましょう。
トップ下(攻撃的MF)|創造性と得点力が最大限に活きる本職ポジション
もっともフィットしているのがこの「トップ下」。
チームの攻撃をデザインしつつ、自らも得点に絡む“司令塔型アタッカー”として君臨しています。
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スルーパスやキーパス数はリーグトップクラス(キーパス2.52本/90分、パーセンタイル99)
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パス成功率も83.39%と高く、狭いエリアでもボールを失わずさばける
引用:YouTube
この位置では「判断の速さ」と「意外性のあるパス」が際立ち、海外ファンからも「パルマーこそチェルシーの10番にふさわしい」という声が出るほどです。
右ウイング(RW)|左足カットインでゴールも演出も狙える“マフレズ型”
マンチェスター・シティ時代から多く使われていたのがこのポジション。
右サイドに張って、ボールを持って左足でカットイン→ミドルシュート or クロスという、まさに“マフレズの系譜”といえるプレースタイルが武器です。
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ドリブル数2.55回/90分、成功率51%。無理に仕掛けず、“剥がす”技術に長ける
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クロス数は139本、クロス成功率も約25%と高水準
ファンからは「RWでもプレーメーカーになれるレアタイプ」「サイドに置いてもアイデアが尽きない」と高評価なんですよ。
センターフォワード(CF)|一瞬の抜け出し&PK職人ぶりが際立つ
CFでの起用は限定的ながら、パルマーはここでもしっかり結果を残しています。
特にPKの精度は驚異的。
キャリア通算19本中18本成功、成功率94.74%という“冷静すぎるストライカー”です。
また、スピードタイプではないものの「読み」と「ズレの作り方」でゴール前に入るのが非常にうまく、
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xG(ゴール期待値)0.49/90分、非PKxG 0.39/90分
といったデータからも、得点感覚の良さが読み取れます。
なぜパルマーは“可変ポジション”でも機能するのか?
どのポジションでも“同じプレー”をしないのがパルマーの強み。
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トップ下では「視野と創造性」
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RWでは「幅とフィニッシュ」
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CFでは「決定力と落ち着き」
と、使われる場所によって武器を切り替える柔軟性があるんです。
そのため、「試合中にRW→AM→CF」と流れるようにポジションを変える“可変システムの中核”としても重宝されているんですよ。
さいごに
コール・パルマーは、創造性・判断力・冷静さを兼ね備えた全方位型アタッカーです。
視野の広さを活かしたパス、左足でのカットイン、冷静なPKなど、あらゆる局面で存在感を発揮しています。
本職はトップ下ですが、右ウイングやCFとしても機能し、試合中のポジション変更にも柔軟に対応。
「可変システムの核」として起用される理由がよくわかります。
海外メディアやファンからも「知的」「万能」「落ち着きすぎている」と高く評価されており、今後ますます注目度が高まる選手です。
どこで使っても“違いを生み出す”選手――それが、いまのコール・パルマーです。
📎参考:
Coach’s Voice
Transfermarkt
FootyStats