アーセナルとブラジル代表で活躍するセンターバック、ガブリエウ・マガリャンイス。
彼が背負ってきた背番号は、単なる数字ではなくキャリアの歩みと地位の象徴でした。
リール時代に試行錯誤を重ねながら「4」や「14」で成長し、アーセナルでは加入直後から伝統の「6」を任されて守備の柱に。
代表では若き日に「14」「22」を着け、現在は伝統的な「3」を背負い世代交代の象徴へ。
この記事では、ガブリエウのクラブと代表での歴代背番号を一覧化し、各番号にまつわるエピソードを詳しく解説します。
この記事の内容
クラブでの歴代背番号一覧
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シーズン | クラブ | 背番号 |
---|---|---|
2016-17 | アヴァイFC | 不明(定着前) |
2016-17 | LOSCリール | 4 |
2017-18 | トロワAC(ローン) | 3 |
2017-18 | ディナモ・ザグレブ(ローン) | 21 |
2017-18 | ディナモ・ザグレブII | 6 |
2018-19 | LOSCリールB | 4 / 5 / 6 |
2018-19 | LOSCリール | 14 |
2019-20 | LOSCリール | 4 |
2020-21〜現在 | アーセナル | 6 |
2021-22 | アーセナルU23 | 6 |
リール時代(番号「4」「14」)
引用:skysports
ガブリエウは2017年にブラジルからヨーロッパに渡ると、最初はフランスのリールで背番号「4」を与えられました。
しかし当時は経験不足から出場機会を得られず、番号の定着もしないままローン移籍を繰り返します。
トロワでは「3」、ディナモ・ザグレブでは「21」を背負い、わずかな出場時間の中でフィジカルと適応力を磨きました。
引用:vecernji
リールに復帰した2018-19シーズンには「14」でプレーし、パリ・サンジェルマン戦での初ゴールが話題に。
翌シーズンに再び「4」を背負い、ジョゼ・フォンテとの鉄壁コンビを築き、UEFAチャンピオンズリーグ全6試合にフル出場するなど一気に評価を高めました。
ここで「4番=守備の柱」というイメージを確立したことが、後のアーセナル移籍につながります。
アーセナル時代(番号「6」)
引用:independent
2020年のアーセナル移籍と同時に与えられたのが「6」。
センターバックの伝統番号をいきなり任されたことは、クラブが彼を即戦力として期待していた証です。
デビュー戦となったフラム戦ではこの番号を背負って初ゴールを記録し、いきなり「6番の男」としてファンに強烈な印象を残しました。
以降も、2021-22シーズンには「レスター戦での先制ゴール」や「ウルブズ戦での決勝点」など大舞台で勝負強さを発揮。
2022-23シーズン以降はサリバとのコンビが盤石となり、背番号6は「アーセナル守備の代名詞」として定着しました。
さらに2023-24シーズンにはクリスタル・パレス戦でプロ初の2得点をマークするなど、“守備番号”であるはずの6番を、攻守で輝かせる存在へと昇華させています。
2024-25シーズンのノースロンドンダービーで決勝点を叩き込み、「6番=北ロンドンを制す象徴」としてファンの記憶に刻まれる活躍もありました。
契約延長を経て2029年までクラブに残ることが決まり、この背番号は今後長期にわたって彼の代名詞として語り継がれるでしょう。
代表での背番号エピソード
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ユース代表時代(番号「14」「4」「22」)
ガブリエウは2017年の南米U20選手権で背番号「14」を着用。
当時はまだ控え的立場ながら、空中戦の強さと堅実な守備で注目されました。
その後、U23では「4」や「22」を背負い、センターバックとして存在感を増していきます。
2021年の東京五輪代表候補にも選出されましたが、膝の負傷により直前で離脱。
ここで背番号を披露することは叶いませんでしたが、「次代の代表守備陣の柱」という期待はさらに高まりました。
ブラジル代表定着(番号「3」「22」)
2020-21年にA代表に初選出された際は「22」を着用。
ベンチスタートが多かったこの時期は、いわば「挑戦者の番号」でした。
しかし2023年、ついに背番号「3」でデビューを果たします。
ボリビア戦では安定した守備を披露し、さらにW杯南米予選のベネズエラ戦では代表初ゴールをマーク。
この試合後、ブラジル国内メディアは「ルシオ以来、久々に“3番が得点で試合を変えた”」と評価しました。
以降は「3」「4」「14」と試合ごとに番号が変動しましたが、最終的に2025-26シーズンには再び「3」に定着。
ブラジル代表の伝統的なセンターバック番号を継承したことで、チアゴ・シウバからマルキーニョスへ、そしてガブリエウへと続く「背番号3の系譜」に名を刻むことになりました。
背番号の変遷は、彼が単なる控え選手から「セレソンの主力」へと上り詰めていった道のりを象徴しています。
若き日に「14」で出発した彼が、今や「3」で代表の守備を背負う姿は、成長の証そのものといえるでしょう。
さいごに
ガブリエウ・マガリャンイスの背番号の歴史は、まさにキャリアの成長記録そのものです。
リール時代の「4」「14」は挑戦者としての足跡、アーセナルでの「6」は守備の象徴、そしてブラジル代表での「3」は世代交代を担う証。
背番号の移り変わりを追うことで、彼がどのようにして世界屈指のセンターバックへと進化してきたのかが浮かび上がります。
今後も「6」と「3」という伝統的な番号を背負い続ける彼の活躍から目が離せません。