アーセナルとブラジル代表で守備の要を務めるガブリエウ・マガリャンイス。
彼のキャリアは、プレーだけでなく「数字」にも鮮やかに表れています。
若手時代の年俸数千万円から、今では年俸14億円超のトップCBへ。
移籍金は約48億円、そして市場価値は120億円に達し、世界のセンターバック市場価値ランキングでトップ5入りを果たしました。
本記事では、年俸・移籍金・市場価値の推移を表とグラフで整理し、数字の裏側にあるエピソードを詳しく解説します。
この記事の内容
年俸の推移(概算・税引前)
引用:theguardian
若手時代の数千万円から、2025年には、約14億円(基本給)〜18億円(総額)へと急成長。
→ アーセナルでの主力定着と長期契約更新が大きな転機になったことが視覚的に分かります。
解説(エピソード)
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2022年の長期契約更新(~2027)を経て、週給“£50k帯”で主力定着。
守備面の安定と得点力で評価を伸ばし、その後の再延長の布石に。 ウィキペディア
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2025年6月に再延長(~2029)。週給は、£150kに到達(年俸£7.8m)。
これはアーセナルの1stチームDFとしてトップレンジの水準で、サリバとの“看板CBペア”を長期固定するクラブ方針の表れ。 capology.com+2トランスファーマーケット+2
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2024-25終盤のハムストリング負傷でチームが失速し、彼の存在価値が数字以上に可視化。再延長のタイミングや待遇改善の説得力となった。 Reuters
メモ:媒体により過去の推定額に差があります。本表は公式・大手データサイトの合致点を優先して構成しています(Capology/FBref/Spotrac等)。 FB Ref+2スポトラック+2
移籍金の推移
引用:mirror
年 | 移籍 (From → To) |
形態 | 移籍金 | 円 (概算) |
---|---|---|---|---|
2017 | アヴァイ → リール | 完全 | 報道値:£1.5m〜£3m | 約¥2.7億〜¥5.4億 |
2017-18 | リール → トロワ | レンタル | — | — |
2018 | リール → ディナモ・ザグレブ | レンタル | — | — |
2020 | リール → アーセナル | 完全 | £27m(約€30m) | 約¥48.6億 |
2017年リール移籍の数億円規模から、2020年アーセナル加入時に約48億円に跳ね上がり、その後は契約延長でさらに評価が固まりました。
→ ローリスク投資から世界的評価への変化を示す典型的なケース。
解説(エピソード)
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南米→欧州の初回移籍は「低コスト投資」の典型。
報道では、£1.5m〜£3mと幅があるが、いずれにせよ“買いの妙”だったのは一致。
レンタルを経て経験値を積み、リール復帰後にブレイクして評価急騰。 Sky Sports+1
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2020年のアーセナル移籍は£27m。
当時から将来価値込みの投資で、実際にプレミアの適応→主力化→価値上昇(後述)と、再評価サイクルが機能した象徴例になった。
市場価値の推移
引用:football
時点 | 推定市場価値(€) | 円(概算) |
---|---|---|
2020/09(移籍時) | (注)移籍前後で大幅上昇局面 | — |
2022/06(主力定着) | (注)更なる上昇局面 | — |
2025/05(最新) | €75.0m | 約¥120億 |
注:Transfermarktの履歴ページでは、最新値(€75m)が明示。
過去の細目はグラフ推移で示されますが、記事では読者理解を優先し節目(移籍→主力化→現在)に整理しています。
最新値のソース明記を重視しました。 トランスファーマーケット
2017年の約0.8億円から、2025年には約120億円まで上昇。
→ 守備力の安定+攻撃面での貢献+国際舞台での評価が複合的に作用し、CBとして世界トップ5に。
解説(エピソード)
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移籍直後(2020)は原石評価から“一線級の可能性”へ。プレミア初年度から出場・得点でアピールし、“実力×伸び代”の複利で価値を押し上げた。
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2022以降はサリバとの連携確立で守備指標が改善し、CBとしての安定値を形成。以降の更新でレートが段階的に積み上がる流れに。
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2025年は€75mで世界トップクラスのCB水準。CL準決勝進出/リーグ優勝争いと並行して、不在時の失速が“代替不可能性”を可視化=評価の裏づけに。 Reuters
センターバック市場価値ランキング(2025年時点)
順位 | 選手 | クラブ | 推定市場価値(€) | 円(概算) |
---|---|---|---|---|
1 | パウ・クバルシ | バルセロナ | €80.0m | 約¥128億 |
2 | ウィリアム・サリバ | アーセナル | €80.0m | 約¥128億 |
3 | アレッサンドロ・バストーニ | インテル | €80.0m | 約¥128億 |
4 | ヨシュコ・グヴァルディオル | マンC | €75.0m | 約¥120億 |
5 | ガブリエウ・マガリャンイス | アーセナル | €75.0m | 約¥120億 |
6 | ウィリアン・パーチョ | PSG | €65.0m | 約¥104億 |
7 | ルベン・ディアス | マンC | €65.0m | 約¥104億 |
8 | ディーン・フイセン | R・マドリー | €60.0m | 約¥96億 |
9 | イブラヒマ・コナテ | リバプール | €60.0m | 約¥96億 |
10 | ムリーロ | ノッティンガムF | €55.0m | 約¥88億 |
出典:Transfermarkt「CBのマーケットバリュー」リスト(2025年) トランスファーマーケット
解説(エピソード)
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トップ5にアーセナルが2人(サリバ&ガブリエウ)入るのは特筆。
同クラブのCBペアが同時に世界トップ帯という構図は、チームの守備再建が“個の評価”にも跳ね返っている証拠。 トランスファーマーケット
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ガブリエウは対人×空中戦×ビルドアップのバランスが高評価。
2024-25の終盤に離脱した際の影響度が、居るだけでチーム期待値が上がる選手と市場に再確認させた。 Reuters
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価値は、年齢・契約年数・国際舞台・データ”で動く。
2025年の再延長(~2029)は、将来リスク(契約残存年数短縮)を抑え、評価維持/上振れに寄与しやすい布石。 トランスファーマーケット
さいごに
ガブリエウ・マガリャンイスの歩みは、数字の急成長に象徴される“成長の物語”です。
リール加入時は数億円規模の移籍金に過ぎなかった選手が、アーセナルでの飛躍によって年俸・市場価値ともに世界屈指の水準へと到達しました。
負傷離脱で存在感を痛感させた2024-25シーズン、そして2025年の契約延長は、彼の評価をさらに確かなものとしています。
今やアーセナルとブラジル代表に欠かせない守備の柱であり、背番号「6」と「3」が示すように、数字は彼のキャリアの証明書といえるでしょう。
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