ニャブリの怪我が多すぎる――そんな声を耳にしたことはありませんか?
バイエルン・ミュンヘンやドイツ代表で活躍する一方で、度重なる離脱に悩まされてきたのも事実。
この記事では、ニャブリのシーズン別の怪我・離脱履歴を一覧表でまとめ、その原因や影響、さらには海外メディアやファンの反応まで深掘りしていきます。
「なぜこんなに離脱が多いの?」「それでも彼が使われ続ける理由は?」そんな疑問にしっかりお答えする内容となっています。
怪我に悩みながらも第一線で戦い続けるニャブリの強さを、ぜひ一緒に見ていきましょう!
ニャブリの怪我・離脱歴まとめ:シーズン別一覧表つき
引用:standard
ニャブリの怪我・離脱歴をシーズンごとに一覧表にまとめました。
彼のキャリアには度重なる負傷があり、その都度大きな壁を乗り越えてきました。
ニャブリの怪我履歴を一目で確認できる一覧表
シーズン | 主な負傷内容 | 離脱日数 | 欠場試合数 |
---|---|---|---|
2024/25 | 膝の問題・風邪・コンディション不良 | 63日 | 8試合 |
2023/24 | 筋断裂・前腕骨折など | 196日 | 33試合 |
2022/23 | 足首のトラブル・手のケガ | 42日 | 5試合 |
2021/22 | インフル・内転筋の痛み | 27日 | 6試合 |
2020/21 | 筋肉系の負傷 | 52日 | 13試合 |
2019/20 | 腰・ふくらはぎの問題 | 32日 | 4試合 |
2018/19 | 膝の炎症・ウイルス感染など | 76日 | 10試合 |
2017/18 | 筋肉・靱帯・膝の負傷 | 142日 | 23試合 |
2016/17 | 筋繊維断裂・膝の違和感 | 48日 | 12試合 |
2013/14 | 膝の重傷(軟骨損傷含む) | 203日 | 58試合 |
このように、ニャブリはキャリアを通して非常に多くの怪我と向き合ってきました。
しかしそれでもトップパフォーマンスを維持し続けているのは、驚異的な回復力と精神力の賜物とも言えます。
どれだけ離脱した?累計欠場数と重症パターン
引用:english
累計の欠場試合数は170試合以上、離脱期間は約900日超えにも及びます。
特に深刻だったのは、若手時代の2013-14シーズンと、最近の2023-24シーズンです。
2013年の負傷では膝の軟骨を痛め、10代でプロとしてのキャリアが一時危ぶまれるほどの状況に。
そして2023年には前腕骨折や筋断裂が重なり、代表選出にも影響を与えました。
同ポジションのライバルと比較しても、離脱頻度はかなり多い方。
それでも各クラブや代表でレギュラーに返り咲いている点は、まさに“サッカー脳と努力”の証ですね。
回復の早さも注目!ニャブリのフィジカルは実は強い?
意外かもしれませんが、ニャブリは回復スピードが非常に早い選手でもあります。
例えば2018-19年、膝に炎症を抱えながらも最短2週間で復帰し、すぐに先発復帰。
また、筋繊維を損傷した2020-21年にも、5週間で全体練習に合流し、監督から「計算できる選手」と称されていました。
ドイツ紙『Kicker』も「ガラスのように見えるが、回復力は一流」と分析。
トレーニング管理やリカバリー意識が非常に高く、フィジカルケアの意識はバイエルンの中でもトップクラスだといわれています。
キャリアを左右した代表的な怪我エピソード
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ニャブリのキャリアは、まさに「怪我との戦い」でもありました。
中には、彼の将来すら危ぶまれた深刻な負傷もあります。
ここでは、その中でも特に彼のキャリアに大きな影響を与えた代表的な怪我と、それに伴うエピソードを振り返っていきます。
ピッチから離れた時間の長さだけでなく、精神的な重圧や評価の変化まで――そこには、ニャブリという選手の“芯の強さ”がにじみ出ています。
10代で長期離脱…アーセナルでの膝の大ケガ
アーセナル時代、プロキャリアをスタートしたばかりの10代で膝を重傷。
この怪我が原因で1年以上の離脱を余儀なくされ、計58試合を欠場しました。
この時期について本人は「サッカーが遠ざかる恐怖を知った」と語っています。
イングランドメディア『Daily Mail』は「最大の逸材を失った可能性」と報じ、周囲の期待と不安が入り混じる状態に。
それでもニャブリは腐らずリハビリに取り組み、最終的に復帰後にステップアップ移籍を成功させます。
この経験は、以降の怪我に対する向き合い方にも大きな影響を与えたようです。
ホッフェンハイムでの繰り返す負傷とその葛藤
ホッフェンハイムにレンタルされていた2017-18シーズン、ニャブリは膝・筋肉・靱帯と複数の負傷に悩まされます。
離脱期間は合計142日、実に23試合を欠場。
当時のナーゲルスマン監督も「彼を常にフルで使えないのは残念」とコメント。
一方で、「練習での集中力は異常」と評価もしており、ピッチ外での努力はクラブ内でも高く評価されていました。
この時期の経験が、後のバイエルンでのフィジカル強化に活きているのは間違いありません。
2023年の“呪われた年” 前腕骨折と筋肉断裂
引用:bundesliga
2023-24シーズンはまさに「呪われた1年」と呼ばれるような状態でした。
まず筋肉の断裂で長期離脱、その直後に前腕を骨折。
離脱期間は196日と、実質1シーズンの半分以上を欠場しています。
ドイツメディア『Sport1』では「バイエルン最大の誤算のひとつ」と評され、チーム内でも計算が狂ったと報道されました。
それでも2024年初頭には復帰し、徐々にコンディションを取り戻しています。
このしぶとさは、まさに“逆境に強い男”というイメージをさらに強めましたね。
本人が語る怪我との向き合い方とメンタルの支え
ニャブリはインタビューで「怪我に対する恐怖は常にある」と正直に語っています。
しかしそれでも前を向けるのは「家族や仲間の支え」「自分が信じるルーティンの存在」があるからだそう。
特に彼は“自己対話”の習慣を大切にしており、リハビリ中も心を折らないために「ゴール後の喜びを毎日思い描いていた」といいます。
この精神力が、何度も戦線に復帰してきた原動力だったのでしょう。
海外メディア・ファン・監督のリアクション
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ニャブリの怪我が報じられるたび、世界中のメディアやファンからさまざまな反応が巻き起こりました。
ときには厳しい声、ときには同情や励ましのコメントも。
また、クラブや代表の監督たちは、そんな状況のなかでも彼に何を期待していたのでしょうか?
このセクションでは、ニャブリの怪我に対する海外メディアの見解・ファンのリアルな声・監督陣のコメントを中心に、外側から見た“ニャブリ像”を掘り下げていきます。
「ガラスの天才」とも呼ばれた過去
ニャブリはその才能と裏腹に、怪我が多いことで「ガラスの天才(Glass Genius)」とも揶揄されてきました。
英メディア『FourFourTwo』は「ポテンシャルは世界屈指。ただし耐久性がネック」と表現。
実力があるだけに、離脱のたびに惜しまれる声が絶えなかったんですよね。
復帰後のパフォーマンスに対する海外メディアの声
怪我から戻るたびに「本当に調子を取り戻せるのか?」と不安視されることもありますが、ニャブリはそのたびに結果で見返してきました。
特に2021-22や2022-23では、離脱明けにも関わらず複数ゴールを記録し、『ESPN』などでも「復活のシンボル」と評価されました。
コンスタントに活躍できる“安定感”は、怪我の多さを補って余りある強みとなっています。
代表・クラブからの信頼は失われたのか?
結論から言えば、信頼は揺るがなかったと言っていいでしょう。
バイエルンでもドイツ代表でも、復帰すればほぼ即スタメン復帰を果たすことが多く、それだけ監督やスタッフの信頼が厚い証拠でもあります。
ハンジ・フリック監督も「彼がフィットすれば、プランの中心に置く」と明言しており、
今後も“ニャブリ頼み”なシーンは増えていくはずです。
さいごに
ニャブリはその華やかなプレーの裏で、数えきれないほどの怪我と向き合ってきました。
若手時代の深刻な膝の怪我から始まり、ホッフェンハイムでの筋肉トラブル、近年では骨折や筋断裂による長期離脱など、彼のキャリアはまさに“戦いの連続”です。
それでも、彼は復帰のたびに高いパフォーマンスを披露し、クラブや代表からの信頼を失わずに走り続けています。
「ガラスの天才」と揶揄された過去を乗り越え、今では“しぶとさ”と“回復力”で評価される選手へと進化しました。
離脱は多くとも、決して止まらない――それがセルジュ・ニャブリの強さなのかもしれません。
最新の怪我情報はTransfermarktの怪我履歴ページやWikipediaでも確認できます。
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