【2025年度(2025-26)】高校サッカー選手権優勝予想|トーナメント構造とA〜Dブロック徹底分析

※この記事にはプロモーションが含まれています。

全国高校サッカー選手権は、年末年始に行われる“年またぎ”の大会だ。

本記事では、2025年に地区予選、2026年1月に決勝を迎える「2025年度(2025-26)第104回 全国高校サッカー選手権大会」を対象に、トーナメント構造とA〜D各ブロックの配置を踏まえたうえで優勝予想を行う。

今大会は、AブロックとDブロックに全国屈指の強豪校が集中し、単純な戦力比較では結論が出ない大会となった。

どのブロックを、どれだけ消耗せずに勝ち上がれるのか。

「本命・対抗・穴」をトーナメント視点から整理し、2025年度大会の行方を徹底的に読み解いていく。




【2025年度(2025-26)】高校サッカー選手権組み合わせの特徴

2025年度大会の最大の特徴|序盤から“削り合い”が発生する大会

第104回全国高校サッカー選手権(2025-26)は、トーナメント抽選の時点で 明確に難易度差が生まれた大会 となった。

特に注目すべきは、

  • Aブロック:前橋育英・昌平・尚志・山梨学院・帝京長岡が集中

  • Dブロック:青森山田・大津・流通経済大柏・米子北が同居

強豪同士の潰しあいで、ブロック通過が出来れば、優勝と言ってもいいぐらい。

A、Dブロックから優勝校が出るのか?

C、Bブロックから優勝校が出るのか?

目が離せませんね。




【2025年度(2025-26)】高校サッカー選手権優勝予想

優勝予想の評価軸

本記事では、以下の5点を重視する。

  1. 同ブロック内の対戦強度

  2. 初戦〜3回戦までの消耗度

  3. ロースコアを拾える守備力

  4. 全国大会での勝ち切り経験

  5. 準々決勝以降にギアを上げられるか

この軸で「本命・対抗・穴」を整理する。

【本命】前橋育英高校(群馬)

― Aブロックを突破できる“完成度” ―

前橋育英は、Aブロックに入った時点で大会屈指の消耗戦を強いられる立場にある。

2回戦では神戸弘陵学園と対戦予定で、その先には昌平・尚志・山梨学院といった
全国上位常連との連戦が待つ。

それでも本命とする理由は明確だ。

  • 試合展開に関わらず守備強度が落ちない

  • 先制後のゲームマネジメントが安定

  • 延長・PKを含めたトーナメント耐性が高い

2025年度大会は、派手に勝つチームより「負けないチーム」が勝つ大会

その条件に最も合致するのが前橋育英である。

【対抗】昌平高校(埼玉)

― 技術力は最上位、Aブロック最大の変数 ―

昌平はAブロックの中でも、最も試合内容で主導権を握れるチーム

  • ポゼッションの質

  • 中盤の配置バランス

  • 相手を押し込む継続力

は全国トップクラス。

一方で、

  • フィジカル強度の高い相手との連戦

  • 球際勝負が続く展開

では、自分たちのリズムを奪われた時の脆さが課題になる。

Aブロックを抜け切れた場合、その時点で優勝候補に一気に格上げされる存在だが、現状は 「対抗」評価が妥当

【対抗(インターハイ王者)】神村学園高校(鹿児島)

― 夏の王者。完成度と爆発力を兼ね備えた本格優勝候補 ―

神村学園は、2025年インターハイ優勝校として2025年度(2025-26)全国高校サッカー選手権に臨む、実績・勢いの両面を兼ね備えた明確な優勝候補である。

夏の全国大会を制した事実は、単なる勢いではなく、

  • チームとしての完成度

  • 大舞台での勝ち切り経験

  • 連戦を戦い抜く耐久力

をすでに証明していることを意味する。

神村学園の最大の武器は、

  • 前線からの強度の高いプレス

  • 中盤の運動量と判断スピード

  • 複数人が得点に絡める攻撃構造

による、試合の主導権を一気に掌握する力だ。

特にリードを奪った後も攻撃姿勢を緩めない点は、トーナメント戦において大きなアドバンテージとなる。

一方で、冬の選手権では、

  • ロースコアの我慢比べ

  • フィジカル色の強い相手との消耗戦

といった、インターハイとは異なる難しさが待ち受ける。

この点が、現時点で「本命」ではなく対抗評価に留める理由でもある。

ただし、

インターハイ王者が、そのまま冬も制する

というシナリオは決して非現実的ではない。

組み合わせ上の消耗を抑えられれば、前橋育英や青森山田と並び、決勝で勝ち切る力を持つ存在だ。

総合評価としての神村学園は、対抗だが、実績込みで本命に最も近い一角

2025年度大会において、“夏の王者が冬も制す”可能性を最も現実的に感じさせる学校である。




【対抗】大津高校(熊本)

― Dブロックを“現実的に”勝ち抜く存在 ―

Dブロックは、青森山田・流通経済大柏・米子北とフィジカルと経験値が極端に高いブロック

大津はその中で、

  • 無理に殴り合わない

  • 試合を落ち着かせられる

  • ロースコア展開を受け入れられる

という意味で、最もトーナメント向きの性格を持つ。

過去大会でも青森山田との相性に苦しんできたが、
今大会ではボール保持と切り替え精度の向上が見られる点は注目に値する。

【対抗】流通経済大柏高校(千葉)

― Dブロック最大の消耗リスクを抱える存在 ―

流経大柏は、2回戦でいきなり米子北との対戦が確定している。

このカードは、

  • フィジカル

  • 空中戦

  • セカンドボール

すべてにおいて消耗が激しい。

勝ち上がった場合、次戦以降も青森山田・大津が視野に入るため、大会屈指の“削られるルートを通ることになる。

戦力は優勝級だが、トーナメント構造を考慮すると対抗評価が限界。

【対抗(本命寄り)】青森山田高校(青森)

― Dブロック最大の壁。突破できれば一気に優勝圏 ―

青森山田は、2025年度(2025-26)全国高校サッカー選手権においても間違いなく優勝候補に含めるべき存在である。

長年にわたり全国大会で結果を残してきた経験値は群を抜いており、トーナメントで求められる
「割り切り」「我慢」「勝ち切り方」を最も熟知している学校の一つだ。

今大会で青森山田が置かれているDブロックは、大津、流通経済大柏、米子北といった
フィジカル・強度・全国実績を兼ね備えた学校が集結する大会屈指の激戦ブロック

ここを勝ち上がるには、90分を通して試合強度を落とさない守備力と、ロースコアでも勝ち切れる現実性が不可欠となる。

その点で青森山田は、

  • 球際・空中戦の強さ

  • 守備ブロックの完成度

  • 試合展開に左右されないメンタリティ

という、トーナメント向きの要素をすべて備えている。

一方で、Dブロックを突破する過程で消耗が最大化する可能性が高いのも事実だ。

激戦を連続で戦い抜いた後、準決勝・決勝でどこまでパフォーマンスを維持できるかが最大の課題となる。

つまり青森山田は、

「Dブロックを抜けた瞬間に、優勝確率が一気に跳ね上がるチーム」

であり、消耗リスクと表裏一体で評価される存在だ。

安定感という意味では前橋育英に一歩譲るものの、トーナメントを“力でねじ伏せられる”数少ない学校であることは間違いない。

対抗、しかし本命に最も近い優勝候補として位置づけるのが妥当だろう。

【穴】東福岡高校(福岡)

― 優勝候補を削る“ブロック破壊役” ―

東福岡は2回戦からの登場で、初戦から強度の高い試合を作れる配置にいる。

  • フィジカル

  • 運動量

  • 球際の強さ

により、対戦相手の消耗を最大化できる存在

自ら優勝するよりも、「どこを潰すか」で大会の流れを変えるタイプで、間接的影響力は極めて大きい

【穴】日大藤沢高校(神奈川)

― 静かに勝ち上がる“伏兵” ―

日大藤沢は、岡山学芸館との2回戦が確定しており、一見すると地味なカードに見える。

しかし、

  • 試合の割り切り

  • 守備の粘り

  • 相手に合わせられる柔軟性

という点で、
トーナメント向きの要素を多く持つ

上位校が削り合った後に浮上する気づいたら残っているタイプの穴候補だ




本命・対抗・穴をトーナメント構造から徹底分析

Aブロック完全解剖|今大会最大の「死の組」

Aブロックは、今大会で最も過酷なブロックと断言できる。

前回王者・前橋育英を筆頭に、昌平・尚志・山梨学院・帝京長岡と、全国上位常連が一斉に集結。

ブロックの特徴

  • 全国大会慣れした学校が多く、試合強度が初戦から高い

  • 守備的な学校と技術志向の学校が混在

  • 1試合ごとの消耗が非常に大きい

前橋育英は2回戦から登場するが、その先で待つのは事実上の準々決勝レベルのカードばかり。

勝ち上がりの鍵

このブロックを抜けるには、

  • 派手な勝利より「90分で終わらせる力」

  • 延長・PKに持ち込まれない安定感
    が必須となる。

Aブロック突破=優勝候補と見てよい。

Bブロック完全解剖|静かだが“油断すると危険”な山

Bブロックは、A・Dほど派手ではないが、試合巧者が揃った“いやらしいブロック”である。

注目カードとして

岡山学芸館 vs 日大藤沢

東海学園 vs 神村学園

が配置されている。

ブロックの特徴

  • ロースコア展開になりやすい

  • 試合を割り切れる学校が多い

  • 大崩れするチームが少ない

特に日大藤沢は、

  • 守備の粘り

  • 相手に合わせる柔軟性
    という点で、このブロックと相性が良い。

勝ち上がりの鍵

  • 先制点を取れるか

  • 無理に攻めず、試合を我慢できるか

派手さはないが、「気づいたら準決勝にいる」チームが出やすいブロックだ。

Cブロック完全解剖|最も“展開次第”で荒れるゾーン

Cブロックは、強豪校と新興勢力が入り混じり、最も展開次第で結果が変わるブロックと言える。

帝京大可児、興國、浜松開誠館、九州文化学園(初出場)など、タイプの異なる学校が配置されている。

ブロックの特徴

  • 技術型とフィジカル型が混在

  • 主導権争いが激しい

  • 試合ごとの内容差が出やすい

このブロックは、「ハマったチームが一気に行く」可能性が高い

勝ち上がりの鍵

  • 試合の入り方

  • 相手の土俵に乗らない判断力

優勝候補というより、ベスト4に“飛び込んでくる”存在が出やすいブロック

Dブロック完全解剖|実質“決勝トーナメント”の入口

Dブロックは、青森山田・大津・流通経済大柏・米子北という、全国屈指のフィジカル&経験値を誇る学校が集結したブロック。

ブロックの特徴

  • 球際・空中戦が激しい

  • 1試合ごとの消耗が非常に大きい

  • 勝ってもダメージが残る

特に米子北 vs 流通経済大柏 は、大会屈指の消耗カードと見てよい。

勝ち上がりの鍵

  • 体力と集中力の維持

  • ロースコアを受け入れる割り切り

Dブロックを突破したチームは、実力的には優勝級だが、消耗度が最大のリスクとなる。




さいごに

2025年度(2025-26)全国高校サッカー選手権は、派手な強さよりも「残る強さ」「負けない強さ」が問われる大会となる。

Aブロックでは前橋育英を中心に、完成度と安定感が試され、Dブロックでは青森山田・大津・流通経済大柏といった強豪同士の削り合いが避けられない。

一方でB・Cブロックには、消耗を抑えながら上位に進む可能性を秘めたチームも存在する。

トーナメント構造を踏まえた結論は以下の通りだ。

  • 本命:前橋育英

  • 対抗:昌平、大津、流通経済大柏

  • 穴:東福岡、日大藤沢

どのチームが“最も良い形で山を抜けてくるのか”。

それを見極めることが、2025年度高校サッカー選手権を楽しむ最大のポイントになる。