毎年、感動と興奮を届けてくれる全国高校サッカー選手権大会。
数多くのドラマが生まれ、数え切れないほどの名勝負が誕生してきました。
この記事では、1990年代から2024年までの「心を揺さぶる試合」を厳選してランキング形式でご紹介します。
逆転劇やPK戦、手に汗握る激闘など、思わず引き込まれる試合が満載!
この記事を読むと、選手たちの熱い戦いの記憶がよみがえり、次の大会がさらに楽しみになるはずです。
それでは、一緒に高校サッカー選手権の名勝負を振り返ってみましょう!
この記事の内容
高校サッカー選手権歴代名勝負ランキング!1990年代から2024年までの熱戦をプレイバック
高校サッカー選手権大会は、全国の高校生が夢をかけて挑む舞台。
毎年、感動的な試合が数多く繰り広げられています。
選手たちのひたむきな姿勢や、最後まで諦めない姿に心を動かされる人も多いのではないでしょうか。
今回は、1990年代から2024年までの「名勝負」と言われる試合を厳選し、ランキング形式でご紹介します!
試合の背景や見どころも交えて、ぜひ楽しんでくださいね。
2020年代
2020年代は、戦術やテクニックの進化が目覚ましく、試合のクオリティがさらに向上しました。
そんな中から特に記憶に残る試合を3つピックアップしました。
2020年代の名勝負ランキングTOP3は以下の通りです↓
1位:青森山田vs神村学園(第101回全国高校サッカー準々決勝)
2位:岡山学芸館vs神村学園(第101回全国高校サッカー準決勝)
3位:山梨学院vs帝京長岡(第99回全国高校サッカー準決勝)
では、詳細を見ていきましょう↓
1位:青森山田vs神村学園(第101回全国高校サッカー準々決勝)
引用:YouTube
第101回大会の準々決勝で実現した一戦。
前回優勝校の青森山田と、福田師王選手を中心とした攻撃力抜群の神村学園が激突しました。
青森山田は序盤に先制点を奪い主導権を握るかと思いきや、神村学園が後半に入ってすぐ連続ゴールで逆転。
その後も青森山田が猛攻を仕掛け、守備陣も神村学園の攻撃を食い止めます。
両校が持ち味を最大限に発揮したこの試合は、観客を熱狂させた名勝負でした。
2位:岡山学芸館vs神村学園(第101回全国高校サッカー準決勝)
引用:YouTube
この試合は、神村学園の怒涛の攻撃と岡山学芸館の粘り強さが光る展開でした。
試合はお互いに譲らず、最後はPK戦へ。
プレッシャーの中で冷静さを保った岡山学芸館が勝利をつかみ、その勢いのまま決勝で初優勝を果たしました。
PK戦における選手たちの緊張感が伝わってきて、見る側も手に汗握る試合でした。
3位:山梨学院vs帝京長岡(第99回全国高校サッカー準決勝)
引用:YouTube
山梨学院の組織的な守備と、帝京長岡の精密なビルドアップが激しくぶつかり合った試合。
山梨学院が開始早々に先制し、その後追加点を挙げる展開。
しかし帝京長岡が後半に猛攻を仕掛け、試合はPK戦へと突入しました。
最終的には山梨学院が勝利し、決勝進出を果たしましたが、どちらが勝ってもおかしくない緊迫感のある一戦でした。
2010年代
2010年代は、個々の技術が光る時代でした。
選手たちのレベルがさらに向上し、思わず息をのむ試合が数多く生まれました。
2010年代の名勝負ランキングTOP3は以下の通りです↓
1位:富山第一vs星稜(第92回全国高校サッカー決勝)
2位:青森山田vs静岡学園(第98回全国高校サッカー決勝)
3位:市立船橋vs四日市中央工(第90回全国高校サッカー決勝)
では、詳細を見ていきましょう↓
1位:富山第一vs星稜(第92回全国高校サッカー決勝)
引用:YouTube
この試合は、まさに「奇跡の逆転劇」として多くのサッカーファンに記憶されています。
星稜が2点をリードし、「このまま星稜が初優勝か?」と思われました。
しかし、富山第一が終盤に1点を返し、さらにアディショナルタイムでPKを決めて同点に持ち込みます。
そして延長戦、最後の最後で劇的な逆転ゴールが決まり、富山第一が初優勝を飾りました。
このドラマチックな展開に、会場も大いに沸きました。
2位:青森山田vs静岡学園(第98回全国高校サッカー決勝)
引用:YouTube
青森山田の堅守速攻と、静岡学園の個人技がぶつかり合った試合。
青森山田が2点を先行しましたが、静岡学園が前半終了間際に1点を返します。
後半は静岡学園が攻勢を強め、試合終盤に追いつき、さらに逆転。
5万6025人もの観客を熱狂させたこの試合は、静岡学園の初優勝で幕を閉じました。
3位:市立船橋vs四日市中央工(第90回全国高校サッカー決勝)
引用:YouTube
延長戦までもつれ込む名勝負。
市立船橋が後半アディショナルタイムに同点ゴールを決め、延長戦ではキャプテンの和泉竜司選手が逆転ゴールを決めました。
両チームの意地がぶつかり合う展開で、見応え十分の試合でした。
2000年代
2000年代の名勝負ランキングTOP3は以下の通りです↓
1位:鹿児島実vs野洲(第84回全国高校サッカー選手権決勝)
2位:筑陽学園vs鹿児島実(第82回全国高校サッカー選手権準決勝)
3位:星稜vs市立船橋(第83回全国高校サッカー選手権準決勝)
では、詳細を見ていきましょう↓
1位:鹿児島実vs野洲(第84回全国高校サッカー決勝)
引用:YouTube
名勝負というよりかはインパクトが強すぎた試合と言った方が正しいかもしれない鹿児島実vs野洲。
セクシーフットボールを掲げ高校サッカーに新しい風を吹き込んだ野洲とフィジカル重視の鹿児島実という対極的な2校の戦い。
先制後の野洲は、自慢のパスワークを活かしたサッカーで鹿児島実を混乱させます。
前半は、野洲ペースで試合を勧めましたが、後半は一変。
鹿児島実がペースを握り、野洲ゴールに迫りますが、シュートが枠をとらえず・・・。
しかし、79分に同点に追いつくと勢いを増した鹿児島実が立て続けにチャンスを作りだします。
延長戦に入ると、より鹿児島実ペースになるも、107分に華麗なパスワークから野洲が勝ち越しゴール。
高校サッカー史上最も美しいゴールで野洲が初優勝を飾りました。
2位:筑陽学園vs鹿児島実(第82回全国高校サッカー選手権準決勝)
引用:YouTube
試合内容も素晴らしく、ハラハラ、ドキドキさせてもらいました。
その一方で、裏のドラマがあり、それも関係しての2位です。
『アンビリバボー』でも取り上げられていた筑陽学園。
兄をなくし、兄が夢中になっていたものがどんなものなのか?
それが知りたくて入部日した筑陽学園高校のサッカー部マネージャー。
入ったもののチーム状況は悪く・・・。
一触即発になりそうになった時、マネージャーがなぜ?ここへ来たのかを監督が説明し、チームは団結。
チームは勝ち進み、高校サッカー選手権大会出場権を勝ち取ると、高校サッカー選手権大会でも大躍進し、初出場で決勝まで勝ち進むという快挙を成し遂げました。
『アンビリバボー』の動画です→https://www.youtube.com/watch?v=u9BSUQETK5Y
これは泣ける動画です。
3位:星稜vs市立船橋(第83回全国高校サッカー選手権準決勝)
引用:YouTube
本田圭佑選手を中心に国立まで駆け上がってきた星稜と名門校である市立船橋の一戦。
コンパクトなゾーンで激しくぶつかり合う両チームの攻防は見ごたえがありました。
2-1と市立船橋が勝ち越した後、このままスコアが動かないだろうと予想していましたが、違いましたね。
試合終了間際のコーナーキックで同点に追いついた星稜。
勢いに乗って、市立船橋を倒すのかなと思っていましたが、甘くはなかったですね。
PK戦で負けてしまいましたが、星稜の戦いぶりは見事だったと思われます。
1990年代
1990年代の名勝負ランキングTOP3は以下の通りです↓
1位:帝京vs東福岡(第76回全国高校サッカー決勝)
2位:四日市中央工vs帝京(第70回全国高校サッカー決勝)
3位:市立船橋vs帝京(第70回全国高校サッカー準決勝)
では、詳細を見ていきましょう↓
1位:帝京vs東福岡(第76回全国高校サッカー決勝)
引用:YouTube
雪の中での決勝戦ということで覚えている方や見たことある方は多いのではないでしょうか?
高校サッカー3冠を狙う東福岡とインターハイのリベンジをしたい帝京。
先制したのは、帝京。
中田浩二氏のロングパスを金杉伸二氏が上手く合わせました。
これで、帝京が上手く逃げ切るのかなとも思っていましたが、東福岡の地力が上回りましたね。
雪に早く慣れた東福岡は、雪の中でも自慢のパスワークを披露し、同点、逆転に成功。
逆転後は、上手く試合を終わらせて、優勝を果たしました。
この年の東福岡は3冠に加え、公式戦無敗記録(49勝2分け)の記録を達成しました。
2位:四日市中央工vs帝京(第70回全国高校サッカー決勝)
引用:YouTube
こちらの試合は動画でしか見たことがないのですが、凄さは伝わりますね。
名門の意地と意地のぶつかり合いといった感じです。
松波正信氏の2得点は見事でしたし、小倉隆史氏のダイビングヘッドは気持ちが入っていました。
延長でも決着がつかず、当時の規定で両校優勝となりました。
これだけの試合を見せてくれた両校なので、両校優勝で良かったのかなと思いますね。
3位:市立船橋vs帝京(第70回全国高校サッカー準決勝)
引用:YouTube
これも名勝負を調べていて知った試合でした。
これも名門校の意地がぶつかり合う名勝負だと言えます。
先制した市立船橋でしたが、77分に同点に追いつかれてしまいます。
その直後、帝京の松波正信氏がスルーパスを受け、ゴールするもハンドで取り消しに・・・。
それでも気落ちしない帝京は、攻撃を仕掛け、78分に沼口淳哉氏が逆転ゴール!
試合はそのまま終わり、帝京が決勝へコマを勧めました。
残り数分で逆転というドラマは何度見ても感動してしまいます。
高校サッカー選手権の名勝負ランキングベスト5!
1990年代から現在まで高校サッカー選手権の名勝負を紹介してきました。
その中から、高校サッカー選手権の名勝負ランキングベスト5を紹介してみたいと思います。
高校サッカー選手権名勝負ランキングベスト5は以下の通りです↓
1位:鹿児島実vs野洲(第84回全国高校サッカー決勝)
2位:筑陽学園vs鹿児島実(第82回全国高校サッカー選手権準決勝)
3位:富山第一vs星稜(第92回全国高校サッカー決勝)
4位:帝京vs東福岡(第76回全国高校サッカー決勝)
5位:青森山田vs静岡学園(第98回全国高校サッカー決勝)
選出理由について見ていきましょう。
1位:鹿児島実vs野洲(第84回全国高校サッカー決勝)
引用:X
高校サッカー史上最高のゴールということと対極のサッカーをしていた2校の意地がぶつかった好試合だったため1位に選出。
どうしても、野洲のゴールに目が行きがちですが、鹿児島実のスピードとパワー、激しいプレスは見事なものでした。
互いのサッカーを存分に出し合った素晴らしい試合でしたので、こんな試合を再び見てみたいものです。
2位:筑陽学園vs鹿児島実(第82回全国高校サッカー選手権準決勝)
引用:YouTube
筑陽学園がフリーキックで劇的な勝利を収めた試合ということもありますが、裏に隠されたドラマが感動的で2位に選出。
隠れたドラマに関しては、以下のUELから見られます。
『アンビリバボー』の動画です→https://www.youtube.com/watch?v=u9BSUQETK5Y
3位:富山第一vs星稜(第92回全国高校サッカー決勝)
引用:gekisaka
「国立最終章」で劇的な逆転劇を演じた富山第一。
0-2で負けていて、アディショナルタイムを含めて残り5分くらいから同点に追いついた富山第一が凄すぎますよね。
追いついた富山第一に勢いが生まれ、延長後半終了にロングスローから決勝点が生まれました。
まさかの同点からの逆転劇は見る価値がありますよ。
現地で見られた方がうらやましいです。
4位:帝京vs東福岡(第76回全国高校サッカー決勝)
この年度のインターハイ決勝と同じカードとなりました。
3冠を狙う東福岡とインターハイの借りを返したい帝京の一戦。
雪の中で、最初にビッグチャンスを作った帝京が先制するも、徐々に雪に慣れてきた東福岡が反撃。
雪を味方につけた?東福岡は上手くサッカーし、逆転に成功。
両校とも実力があるチームだったので、晴れた時に決勝を行ってほしかった。
そうすれば、帝京の木島氏あたりが凄く活躍していたかもしれません。
5位:青森山田vs静岡学園(第98回全国高校サッカー決勝)
引用:soccer-king
5万6025人もの観客を集めた青森山田vs静岡学園の一戦。
なんとなく、昔の鹿児島実と野洲の試合のようになるのかと思っていました。
試合は、青森山田が2点先行!
しかし、前半終了間際に1点返され、勢いは静岡学園に。
個々の技術を活かした連動するサッカーで青森山田を苦しめ、同点、逆転に成功!
試合後の青森山田の選手たちは、
「今までやってきた中で一番うまいチーム」
「個々の力は衝撃的だった」
引用:chunichi
と完敗を認めていました。
ここで紹介した試合以外の名勝負も多いはず。
それぐらい毎年素晴らしいサッカーを見せてくれる高校生に感謝ですね。
第102回全国高校サッカー選手権大会でも名勝負が見られるのかが楽しみです。
さいごに
今回は、高校サッカー選手権大会の名勝負をランキング形式で紹介してみました。
私見で選んだ名勝負なので、こっちの方が名勝負だ!という意見も多いはず。
今後も多くの名勝負を繰り広げてくれるであろう高校サッカー選手権大会。
名勝負も気になりますが、どんな選手がヒーローになるのかにも注目ですね。
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