ジョーブ・ベリンガムの背番号の変遷には、彼の成長の軌跡とクラブ・代表での期待度がはっきりと表れています。
この記事では、バーミンガム・シティからサンダーランド、そしてドルトムントへと進化してきた彼の背番号を、クラブ別・代表別に表でまとめ、各時代の成績や評価も詳しくご紹介します。
「7番」「10番」「77番」──その数字に込められた意味とは？
ポジションごとの役割や、当時の監督・スカウト・海外メディアの反応も交え、ジョーブ・ベリンガムの“数字で語るキャリア”を一緒に紐解いていきましょう！
この記事の内容
ジョーブ・ベリンガムの歴代背番号一覧表（クラブ、代表別）
ジョーブ・ベリンガム選手の写真
引用：sportbible
クラブ別 背番号一覧
| シーズン | 所属クラブ | 背番号 |
|---|---|---|
| 2024-2025 | ボルシア・ドルトムント | 77 |
| 2024-2025 | サンダーランドAFC | 7 |
| 2023-2024 | サンダーランドAFC | 7 |
| 2022-2023 | バーミンガム・シティ | 27 |
| 2021-2022 | バーミンガム・シティU23 | 10,14,15,16 |
| 2021-2022 | バーミンガム・シティU18 | 7,8,9,10,11,39 |
ジョーブ・ベリンガムは、下部組織時代から攻撃的な背番号を複数経験し、トップチーム昇格後は象徴的な番号を着用しています。
バーミンガムでは兄ジュードとは異なる27番を選択し、サンダーランドでは堂々と7番を背負いました。
そしてドルトムントでは“個性”の象徴とも言える77番を選び、クラブの期待の高さと独自路線を印象づけています。
イングランド代表 背番号一覧
ジョーブ・ベリンガム選手の写真
引用：bioscops
| 年度 | 代表カテゴリ | 背番号 |
|---|---|---|
| 2021 | イングランドU17 | 9 |
| 2022–2023 | イングランドU19 | 10 |
| 2024 | イングランドU20 | 10 |
| 2024– | イングランドU21 | 不明 |
イングランド代表では、ユース年代を通して“中心選手”を示す番号を着用してきました。
U-17では9番で前線を担い、U-19・U-20では10番を背負い攻撃の核としてプレー。
代表スタッフやスカウトからも、背番号にふさわしい創造性と判断力を高く評価されています。
ジョーブ・ベリンガムの歴代背番号とその背景・評価
24th May – Jobe Bellingham played in the Championship Play-Off Final for Sunderland.
25th June – He provides an assist for Borussia Dortmund, to help them through to the Last 16 of the Club World Cup.
What a month ?? pic.twitter.com/s15ZyNgA6r
— Football on TNT Sports (@footballontnt) June 25, 2025
ジョーブ・ベリンガムのキャリアにおける背番号の変遷には、彼のポジションの変化や期待度の高まりが如実に表れています。
ここでは、それぞれのクラブ・代表で背負った番号にまつわるエピソードや当時の評価を振り返っていきましょう。
バーミンガム・シティ時代：背番号27（2022-2023）
ジョーブ・ベリンガム選手の写真
ジョーブが初めてトップチームで本格的にプレーしたのが、バーミンガム・シティの2022-2023シーズン。
兄ジュードも育ったこのクラブで、彼は背番号27を着用しました。
この番号は、ジュードが背負っていた「22」とは明確に異なり、「兄とは違う道を行く」という意思が背番号にも込められていたと考えられています。
当時の地元紙『Birmingham Mail』では、「ジョーブはポジションもプレースタイルも異なるが、クラブ内部では“ジュードと同じレベルに到達できるポテンシャルがある”と見られている」と報じられており、初出場時から注目されていた存在でした。
サンダーランド時代：背番号7（2023-2025）
ジョーブ・ベリンガム選手の写真
引用：thesun
2023年にサンダーランドへ移籍すると、ジョーブは、エースナンバーとも言える「7番」を任されました。
この決定は非常に象徴的で、クラブ側が「即戦力として主力扱い」していたことを物語っています。
実際、移籍初年度のプレシーズンからレギュラーとして起用され、チャンピオンシップでも数多くの試合に出場。
そのパフォーマンスについて『The Athletic』は、「ジョーブはサンダーランドで“ボールを預けられる中盤のハブ”として確実な成長を遂げている」とし、7番にふさわしい選手であると評価しています。
またファンフォーラムでは「兄の22よりも“攻撃的”な7番が彼には似合っている」といった意見もあり、プレー内容と背番号がしっくり来ていた印象でした。
ドルトムント時代：背番号77（2025〜）
2025年、ドイツの名門ボルシア・ドルトムントに移籍したジョーブは、やや異色な番号「77」を選択。
これはクラブにおいて空き番号だったことも要因ですが、兄ジュードの「22」に対抗せず、あえて“ずらす”ことで自分の道を示したと見る関係者も多いです。
独紙『Kicker』では、「77はファンにもすぐ覚えてもらえる番号で、個性的なジョーブのプレーとよく合っている」と評価され、“記憶に残る若手”として意識されたブランディングでもあることが示唆されました。
イングランドU-17代表：背番号9（2021）
U-17代表時代、ジョーブは「9番＝ストライカー的役割」を担っていました。
この時期は主に2列目やトップ下として起用されることが多く、攻撃の中心を任されていた証でもあります。
当時のイングランドユース担当スカウトは「彼のプレービジョンとゴール前での冷静さは、10番より9番の方が似合うと感じた」とコメントしており、実験的な起用の中で万能性が試された時期でした。
イングランドU-19/U-20代表：背番号10（2022〜）
U-19・U-20では、チームの中心的なプレーメーカーとして「10番」を着用。
イングランド国内では「ジュードが中盤の支配者なら、ジョーブは閃きと展開力の演出家」と称されることもあり、この番号選択は非常に自然な流れだったと言えます。
ユース代表監督も「彼のタイミングを見極める力、ライン間での立ち回りは10番らしさにあふれている」と絶賛しており、背番号10は彼のポジショナルな成長と役割の変化を象徴する数字となっています。
筆者コメント
Jobe Bellingham ??????? avec Dortmund c’est…
▫️ Première titularisation : ??? ⚽️
▫️ Deuxième titularisation : ????? ??́?????? ? pic.twitter.com/eF4Pczf5aI
— Actu Foot (@ActuFoot_) June 25, 2025
ジョーブ・ベリンガムは、与えられた背番号の中で常に自分らしいプレーを発揮してきた選手です。
9番から10番、さらにはクラブでの7番・77番という変遷は、単なる数字の変化ではなく「役割」と「期待」の変化を反映した軌跡とも言えるでしょう。
これからさらに成長していく過程で、「77番のベリンガム」として、新たなアイコンになっていく可能性は十分にあると感じています。
さいごに
ジョーブ・ベリンガムは、若くしてイングランドとドイツの名門クラブでプレーし、背番号にもその期待と個性がにじんでいます。
バーミンガムでは27番、サンダーランドでは7番、そしてドルトムントでは77番と、攻撃的ミッドフィルダーとしての存在感を背番号が物語っています。
イングランド代表でもU-17で9番、U-19/U-20では10番を着用し、攻撃の中核を担う存在として高く評価されてきました。
各クラブでの通算成績も安定しており、サンダーランドで83試合7ゴール2アシストを記録した実績は、彼の成長を物語っています。
数字にこめられた意味を知ることで、ジョーブ・ベリンガムという選手の魅力が、より鮮明に浮かび上がってきますね。
