サウジ・アルヒラルで守備の要として君臨するセネガル代表主将、カリドゥ・クリバリ。
その冷静沈着で力強いプレーの裏には、同じ誕生日に生まれた“運命の妻”シャルリーヌ・ウドノの存在があります。
二人は出会ってから十数年、どんな苦境も支え合い、ナポリ、チェルシー、そしてサウジ・アラビアへと家族で歩んできました。
この記事では、妻シャルリーヌのプロフィール、馴れ初め、家族との心温まるエピソード、さらにクリバリ本人のインタビューから垣間見える“家族への愛と信念”を詳しく紹介します。
「僕と妻は、同じ日に、同じ町の同じ病院で生まれた。
これ以上の“運命”があるだろうか？」 ― カリドゥ・クリバリ
この記事の内容
カリドゥ・クリバリの「家族」という名のバックボーン
サウジ・プロリーグの アル・ヒラル 所属、そしてセネガル代表キャプテンとして活躍するカリドゥ・クリバリ。
フィールド上での“剛健な守り”とは裏腹に、家庭においては「家族第一」「支え合い」を体現してきた男でもあります。
その背景には、長年連れ添う妻であり、人生のパートナーである シャルリーヌ・ウドノ（Charline Oudenot）との出会い、結婚、そして二人の子供たちとの日々があります。
以下では、妻のプロフィール・出会いの経緯・子供たち・そして家族として歩んできた日々を、クリバリ自身の言葉やエピソードを交えて掘り下げていきます。
妻：シャルリーヌ・ウドノ（Charline Oudenot）のプロフィール
プロフィール概要
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名前：シャルリーヌ・ウドノ（Charline Oudenot）
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出生：1991年6月20日（クリバリと同じ誕生日）
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出身地：フランス・サン＝ディ＝デ＝ヴォージュ（Saint-Dié-des-Vosges）
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国籍：フランス
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学歴／経歴：詳細は非公開ですが、夫のキャリア支援・家庭運営に携わる専業スタイル
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SNS：インスタグラム@chaaa_koo（非公開アカウント）
プロフィールの背景と特徴
シャルリーヌは、夫クリバリがプロ選手としてステージを上げていく中で、ほとんどメディアには姿を見せず、「陰の支え手」として長年寄り添ってきました。
二人が同じ誕生日で、かつ同じ町（サン＝ディ＝デ＝ヴォージュ）で生まれたという偶然は、しばしば“運命的な縁”として語られてもいます。実際、クリバリ自身が次のように語っています：
「僕は6月20日生まれ。妻のシャルリーヌも同じ日、同じ町の病院で生まれたんだ。」
引用：チェルシーFC+1
この言葉からも、二人の関係が単なる交際・結婚を超え、運命が重なったものとしてお互いに認識していることが窺えます。
夫婦としてのスタンス
シャルリーヌ自身は、「目立つこと」よりも「家庭を守ること」「夫や子供たちの支えになること」を優先してきたようです。
インタビューや公の発言は少ないものの、クリバリが「自分は家族・友人・仲間のおかげでここまで来た」と語る度に、その奥深い支え手としての存在が浮かび上がります。
また、クリバリは自身のSNSやインタビューで家族との時間を大切にしていることを何度も語っており、こうした姿勢はシャルリーヌとの関係あってこそと言えそうです。
運命の出会いと恋愛～結婚まで
出会いのきっかけ・交際期間
二人の出会いは、2011年頃と言われています。
詳しい出会いの状況（学校、友人の紹介、地元イベントなど）は公開されていませんが、地元・サン＝ディ＝デ＝ヴォージュという同じ町という共通点、さらには同じ誕生日という偶然の重なりから、自然と惹かれ合ったとされています。
交際期間は少なくとも3～4年を経てからの結婚であり、2014年に結婚式を挙げたという情報が複数記事で紹介されています。
結婚式＆家族のスタート
結婚式は、夫婦双方の家族および親しい友人に囲まれた、非常にプライベートなセレモニーだったようです。
華やかな演出やメディア報道を意図せず、“家族の絆を深めるため”の式として選ばれたことが、二人の価値観を象徴しています。
その後、クリバリはプロ選手としてイタリア・ナポリへ移籍、家庭とキャリアの両立が始まります。
夫婦の価値観：家族とキャリアのバランス
クリバリはかつてインタビューでこう語っています：
「僕は、子どもたちに教えたい。友達、家族、そして“穏やかさ（serenity）”は、お金では買えない。母が教えてくれたんだ。」
この言葉にある「家族・平穏・友人」というキーワードは、プロとしてのハードな日々にあっても、一貫して彼の軸となってきたもの。
そしてその土台には、シャルリーヌと築いた“家庭”があったと言ってよいでしょう。
二人の子供たち
クリバリ夫妻の間には少なくとも二人の子供がいることが報じられています。
| 名前 | 性別 | 生年月日 | 補足 |
|---|---|---|---|
| セニ・クリバリ （Seni Koulibaly） |
男 | 2016年1月16日 （推定） |
長男。彼の誕生はナポリ滞在中だったというエピソードがあります。 |
| ネッサ・クリバリ （Nessa Koulibaly） |
女 | 2019年8月28日 （報道ベース） |
長女。父への似顔や微笑みが話題になったこともあります。 |
※正確な出生時刻・場所・プライバシー配慮のため、細部は公表されていません。
子供誕生にまつわる記憶
クリバリが長男の誕生を振り返ったインタビューが印象的です。以下はその一部です：
「The best part for me is that my son was born here. And I will never forget this day, because it is a crazy story that sums up everything about Napoli. … My wife went into the clinic in the morning, and we were playing Sassuolo at home that night. … She called me five or six times. … ‘You have to come now. Our son is coming.’ … I arrived at the clinic at noon, and thank God, at 1:30, a little Neapolitan was born. It was the happiest day of my life.」
「僕にとって最高だったのは、息子がここ（ナポリ）で生まれたことだ。
この日は一生忘れられない。ナポリという街を象徴するような、まさに“信じられない出来事”だった。妻が朝に病院へ行き、夜にはサッスオーロ戦を控えていた。
彼女から5回も6回も電話がかかってきたんだ——“今すぐ来て！赤ちゃんが生まれる！”ってね。
正午ごろ病院に着いて、そして午後1時半、神様のおかげで小さな“ナポリっ子”が生まれた。
あの日は、僕の人生で最も幸せな日だったよ。」
このエピソードには、選手としてクラブに求められる責任と家族として守るべき瞬間との間で、葛藤や緊張があったことが生々しく描かれています。
子育て＆家庭の雰囲気
クリバリは「子どもたちにどんな人間になってほしいか」という問いに対し、こう答えています：
「子どもは世界を大人よりもよく理解している。僕が幼い頃、友達の家に行くと“他人”とは思わなかった。母が言っていたんだ。『Kalidou、みんなあなたの兄弟よ』って。」
この価値観を子育てにおいても反映し、家庭では“人とのつながり・思いやり”を大切にしていると語っています。
妻シャルリーヌも、控えめながらその価値観を共有し、家庭での安定を提供してきたと想像できます。
家族にまつわるエピソード＆深掘り
ナポリ時代：第一子誕生とクラブとの葛藤
先述の通り、長男誕生の当日はクラブでのビデオ分析中だったクリバリ。
監督の マウリツィオ・サッリ（Maurizio Sarri）から「今日の試合に君が必要だ」と言われ、出産直前にもかかわらず「出なければならない」状況にあったというエピソード。
この出来事は、プロ選手としての責任、そして家族としての責任の間で揺れ動いた瞬間でした。
クリバリ自身、「この日を決して忘れない」と語っています。
妻との誕生日の一致と象徴
クリバリは、妻シャルリーヌと同じ誕生日（6月20日）であることを、無意識の“縁”としてしばしば語っています。インタビューで：
「僕は6月20日、妻も同じ6月20日。だからナンバーも20／6（＝26番）を選ぶことにした。」
引用：チェルシーFC+1
このように、妻との絆がプレー番号という形にも反映されたことからも、家庭がクリバリのキャリアに与えている影響が垣間見えます。
サウジ移籍と家族の暮らし
2023年夏にアル・ヒラルへ移籍した際、クリバリは次のように語っています：
「家族、両親、従兄弟たちをしっかり支えられる契約を得た。僕だけでなく、村に、セネガルに、希望を届けたい。」
引用：SPORTbible
この言葉には、ただプレーするためではなく「家庭・出身地・故郷」への責任が込められています。
おそらく、シャルリーヌもこの決断をともに考え、家族の意見も尊重された上での移籍だったと考えられます。
妻の役割と支え
メディア露出をあえて控えるシャルリーヌですが、温かな家庭を築き、クリバリが安心してピッチに集中できる環境を保ってきた点は、多くの関係者が高く評価しています。ある記事では「彼女は目立たないながらも、最も影響力のあるWAG（選手の妻）かもしれない」とも評されています。
クリバリ自身、家族の安定があってこそ「集中して戦える」と明言しており、シャルリーヌとのパートナーシップが不可欠であることを公言しています。
さいごに
ピッチ上では鋼のように冷静で、誰よりも勇敢なセンターバック――。
しかしその背後には、常に静かに支え続ける妻シャルリーヌと、彼の人生の原動力である二人の子供たちの存在があります。
同じ誕生日に生まれ、同じ夢を共有する二人の物語は、ただの「サッカー選手の夫婦」ではなく、
“人生を共に戦うチームメイト”という理想の形を体現しています。
「家族・友情・平穏（serenity）」を何よりも大切にするクリバリの姿勢は、試合後のインタビュー、SNSの投稿、そして日々の振る舞いの端々に表れています。
彼にとっての勝利とは、トロフィーだけでなく――
家族の笑顔を守り続けることなのかもしれません。
