オランダ代表のエース、メンフィス・デパイ(Memphis Depay)。
マンチェスター・ユナイテッドでの挫折を経て、リヨンで復活し、バルセロナ、そして現在はブラジルの名門コリンチャンスでプレーする万能型アタッカーだ。
彼のプレースタイルは単なるストライカーの枠に収まらず、「創造」と「破壊」を同時に体現する稀有な存在。
本記事では、海外メディアの戦術分析や実際のデータをもとに、デパイのプレースタイルとポジションの特徴を徹底解説する。
海外の評価やファンの反応も交えながら、彼の魅力を深く掘り下げていこう。
この記事の内容
メンフィス・デパイのプレースタイル・ポジション徹底解説
メンフィス・デパイは、創造性と決定力を兼ね備えた万能型アタッカーであり、ポジションに縛られない自由なプレーヤーとして知られる。彼の特徴は以下の5点に集約できる。
多彩な攻撃パターンと高い戦術理解
デパイはオランダ代表やリヨン、バルセロナ、現在のコリンチャンスでも、戦術理解度の高さが際立っている。
彼は相手DFの背後を狙う「ラインブレイク」と、味方の動きを引き出す「ポジションチェンジ」を自在に使い分ける。
ボール保持時にはエデン・アザールのように体を使ってキープし、左右どちらの足でもドリブル方向を変えながらボールをコントロールする技術を持つ。
? 海外評価(Coaches’ Voice)
「彼のプレーには“視野と意識”が詰まっている。ボールを持ちながらも味方の動きを常にスキャンしており、そのパス選択はまるでプレーメーカーのようだ。」
両足を使ったドリブルとターンの鋭さ
彼は右利きながら、両足でボールを扱い、相手DFを翻弄する。
1対1では「体を入れてから素早く方向転換」することでディフェンダーを抜くタイプで、リヨン時代から多くのアシストを記録してきた。
バルセロナ時代には、細かいタッチでスペースを作る“ハザード型”のドリブラーとして称賛された。
? 海外の反応(Marca紙)
「メッシの陰に隠れていたが、デパイのドリブルは“ゲームチェンジャー”そのものだ。
1メートルのスペースがあれば、彼はゴールチャンスを作り出す。」
フリーキックとロングシュートの精度
最大の武器は、正確無比な右足のシュート精度だ。
リヨン時代のリーグ・アンでは直接FKで10点以上を挙げ、欧州屈指のキッカーとして知られる。
また、バルセロナ移籍後も得意の「ドライブ系ミドル」でゴールを量産。
現在のブラジル・セリエA(コリンチャンス)でも、セットプレーの中心的存在である。
? 海外メディア(The Athletic)
「デパイのフリーキックは、“壁を超える芸術”だ。ボールの落下点をコントロールできる選手は少ない。」
チャンスメイク能力と視野の広さ
デパイは自ら得点するだけでなく、味方を活かす司令塔型フォワードでもある。
中央に下がってボールを受け、サイドへの展開やラストパスを供給するプレーはリヨン時代からの十八番。
オランダ代表でも、2列目から縦パスを通すビルドアップの起点となっている。
? 海外評価(L’Équipe紙)
「デパイは単なるストライカーではない。彼は“9番と10番の融合”だ。」
肉体的強さとボールキープ力
178cmという身長ながら、鍛え抜かれた上半身で相手を押さえ込み、タメを作れるのが特徴。
ボールロストが少なく、ファウルを誘うプレーも得意で、チームの攻撃リズムを整える。
このフィジカルバランスは、彼の“ポストプレー能力”を際立たせている。
? 海外の反応(FourFourTwo)
「デパイは芸術家でありながら戦士でもある。ボールを奪われない強靭な体幹が、彼のクリエイティブな発想を支えている。」
ポジション(Position)
Transfermarktのデータによれば、メンフィス・デパイの本職はセンターフォワード(CF)であるが、他にもセカンドストライカー、左ウイングとしてのプレー経験が豊富である。
主なポジション | 役割 | 主なクラブ |
---|---|---|
CF (センターフォワード) |
ゴールゲッター兼ポストプレーヤー。 相手DFの裏を狙う。 |
コリンチャンス リヨン |
SS (セカンドストライカー) |
チャンスメイクと得点の両立。 中盤への降り方が巧み。 |
オランダ代表 リヨン |
LW (左ウイング) |
カットインからのミドルシュート、クロスで得点演出。 | PSV バルセロナ |
戦術的には、4-3-3の中央、または4-2-3-1の左サイドが最も得意なポジション。
リヨン時代のように「偽9番」としてプレーすることで、相手DFを引き出し、味方の得点機会を生み出す動きが評価された。
また、バルセロナでは中盤への降り方を見せながら、前線を流動的に支配する役割を担った
? 海外評価(ESPN)
「デパイは単なるフォワードではなく、“可変式アタッカー”。
監督の意図次第で、彼は9番にも10番にも、左サイドにもなれる。」
さいごに
メンフィス・デパイは、得点力・創造性・戦術理解を兼ね備えた“可変型アタッカー。
センターフォワードとしてゴールを奪うだけでなく、セカンドストライカーや左ウイングとして味方を活かす動きも自在。
そのプレーには、リヨンで見せた“自由と解放”、バルセロナで磨かれた“知的さ”、そしてブラジルで培う“情熱”が融合している。
海外の専門家たちが口を揃えて称えるように、彼は単なる点取り屋ではなく、「チームを躍動させる芸術家」である。
今後も彼のプレースタイルは、戦術トレンドの中で特異な輝きを放ち続けるだろう。