ポール・ポグバといえば、フィジカルの強さと華麗なテクニックを兼ね備えた世界屈指のミッドフィルダー。
そのプレースタイルやポジションは、キャリアを通じて多くの監督やファンを魅了してきました。
191cmの長身ながら驚異的なボールキープ力、多彩なパスレンジ、そしてゴールを生み出す得点力。
数字やデータだけでは語り尽くせない魅力が、ピッチ上のあらゆる場面に詰まっています。
この記事では、ポグバのプレースタイルを特徴ごとに分析し、海外メディアの評価や反応も交えて徹底解説。
さらに、ポジションごとの役割や適性についても詳しく紹介します。
これを読めば、ポグバの本当の凄さがもっと鮮明に見えてくるはずです。
この記事の内容
ポール・ポグバのプレースタイル
引用:YouTube
ポール・ポグバのプレースタイルは、圧倒的なフィジカルと高度なテクニック、そして独特の創造性が融合した万能型ミッドフィルダーです。
彼はボールを持った瞬間に試合のテンポを変えられる稀有な存在であり、守備から攻撃への切り替え、あるいは試合の流れを落ち着かせる役割までこなします。
その多面性はユヴェントスやフランス代表時代に特に際立ち、監督やメディアから「一人で試合を変える選手」と評価されました。
多彩なパスレンジと創造性
ポグバはショートレンジからロングレンジまで、幅広い距離で高精度のパスを出せます。
相手守備の裏を一撃で突く縦パスや、サイドを大きく変えるロングボールは彼の代名詞の一つです。
例えば、2018年ワールドカップ決勝では、自陣からのロングパスで決定機を演出し、その視野の広さと精度に世界が驚きました。
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『Coaches’ Voice』は、「ポグバは守備から攻撃へのトランジションで、ゲームを一瞬で広げる視野と精度を持っている」と解説。
また、元ユヴェントス監督マッシミリアーノ・アッレグリも「彼のパスは芸術。
シンプルでも派手でも、常に効果的だ」とコメントしています。
驚異的なボールキープ力
191cmの体格と柔らかいボールタッチを併せ持つポグバは、相手のプレスを受けても簡単にはボールを失いません。
背中で相手をブロックしながら、ワンタッチで味方に繋ぐ動きや、巧みなシザースで方向転換する動きは、まさに彼の真骨頂。
ユヴェントス時代のセリエAでは、1試合平均の被奪取数がわずか1.2回と、同ポジションの平均を大きく下回っていました。
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『Sky Sports』は、「ポグバはボール保持時の落ち着きが異常。まるで公園で遊んでいるかのような余裕がある」と称賛。
この能力があるからこそ、中盤で時間を作り、味方の攻撃参加を促せるのです。
ボックス・トゥ・ボックスの推進力
守備エリアから相手ゴール前まで一気に駆け上がる推進力は、ポグバを象徴するプレーの一つ。
長いストライドとパワフルなドリブルで中盤を突破し、そのままゴール前に侵入してフィニッシュに絡みます。
2015-16シーズンのユヴェントスでは、この推進力でシーズン10アシストを記録し、リーグ最多クラスのチャンスクリエイト数を誇りました。
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『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、「彼は中盤の破壊者であり、創造者でもある」と評し、攻撃面と守備面の両方での貢献度を強調。
シュートレンジの広さと得点力
ポグバは中距離からの強烈なシュートや、直接フリーキックでも得点を狙える選手です。
特に左足から放たれるロングシュートは弾道が美しく、GKにとっては非常に対応が難しいもの。
2018年のワールドカップ決勝では、左足のミドルで試合を決定づける3点目を決め、フランスの優勝に大きく貢献しました。
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『BBC Sport』は、「彼は中盤からゴールを生み出せる稀有な存在で、得点力の高さがチームにオプションを増やしている」と評価しています。
守備面での課題と可能性
ポグバは空中戦やフィジカルコンタクトでは強さを発揮しますが、守備への戻りや集中力の維持が課題とされることがあります。
特にプレミアリーグ時代は、守備意識が低いと批判された試合もありました。
しかし、フランス代表ではカンテのような守備的MFと組むことで、この弱点をカバーしつつ攻撃面での長所を最大限に活かす形が確立されています。
『L’Équipe』は、「守備面での安定性が増せば、彼は史上最高のMFの一人になれる」と期待を寄せています。
※フランス代表時のポグバは、最高のMFの一人と言っても良いのですがね。
ポール・ポグバのポジション
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ポグバの本職はセントラルミッドフィルダー(CMF)。
ただし、その万能性ゆえに、守備的MF(アンカー)、攻撃的MF(インサイドハーフ)、さらにはトップ下としても起用されます。
ユヴェントス時代は主に4-3-3の左インサイドハーフで、攻撃への自由度が高い役割を担いました。
これにより、長所である推進力やロングパスを最大限発揮でき、アシストや得点に直結する動きが増えました。
一方、マンチェスター・ユナイテッドでは4-2-3-1のダブルボランチ起用が多く、守備的役割が増えることで攻撃参加が制限され、本来の爆発力がやや影を潜めた時期もあります。
監督や戦術によって役割が変わるため、ポグバが本来の力を出すには「守備的MFと組み、攻撃に自由を与えられる環境」が理想といえるでしょう。
さいごに
ポール・ポグバは、191cmの体格を活かしたボールキープ力と視野の広さ、多彩なパスレンジを誇る万能型ミッドフィルダーです。
ユヴェントスでは左インサイドハーフとして攻撃に自由を与えられ、推進力と得点力を最大限発揮。
一方、マンチェスター・ユナイテッドでは守備的な役割を担うことで、攻撃面が制限される場面もありました。
海外メディアからは「中盤の破壊者」「守備から攻撃を変える存在」と高く評価される一方、守備面での集中力や戻りの遅さが課題とされることも。
それでも、攻撃に専念できる環境では世界トップクラスの輝きを放ちます。
今後、戦術や起用法がポグバの強みを引き出せる形になれば、再び全盛期のような圧倒的な存在感を見せてくれるでしょう。