2010年ワールドカップ南アフリカ大会で起きたスアレス選手の「神の手」事件。
この行動がもたらしたのは、ウルグアイの劇的な勝利と、サッカー界全体を揺るがす賛否両論の嵐でした。
彼が手を使ってゴールを防いだ瞬間、試合は一変し、世界中がその行動に注目しました。
この記事では、事件の詳細、世間の反応、そしてスアレス選手が語る心境まで徹底解説。
フェアプレーのあり方やスポーツマンシップの意義についても深掘りしていきます。
スアレス選手の「神の手」を巡る真実を知りたい方はぜひ最後までお読みください。
試合の流れを一変させた「神の手」
2010年ワールドカップ南アフリカ大会の準々決勝、ウルグアイ対ガーナ。
試合は延長戦に突入し、どちらも譲らない激戦が続いていました。
延長後半アディショナルタイム、ガーナのドミニク・アディアー選手が放ったヘディングシュートがゴールへ向かいます。
しかし、その瞬間、スアレス選手が手を使ってボールを防ぎ、ゴールを阻止しました。
この行動により、スアレス選手にはレッドカードが提示され、試合から退場。
一方でガーナにはPKが与えられることになりました。
ですが、ガーナのアサモア・ジャン選手が放ったPKは無情にもゴールポストに当たり、得点ならず。
試合はそのままPK戦へと持ち込まれ、ウルグアイが勝利を収め、ベスト4進出を果たしました。
Cサンチェスのハンド一発レッドが話題になってますが、ここで2010年南ア大会のウルグアイ代表のスアレスをご覧下さい。 pic.twitter.com/NZHnYJlFQO
— Okaken? (@Okaken_Cityzens) June 20, 2018
スアレス選手は試合後、ウルグアイの国民から「英雄」と称賛される一方で、他国のファンやメディアからは「アンフェアな行動だ」と激しい批判を受けました。
スアレスの行動に対する賛否両論
引用:フットボールゾーン (football-zone.net)
スアレス選手のハンドについて賛否分かれましたね。
世間の反応を見てみましょう↓
賛成派
ウルグアイvsガーナ戦。スアレスのハンドは色んな事を考えさせられる。正々堂々・馬鹿正直に戦って敗れるか、覚悟の上の反則で2割程度の勝機に賭けるか。スアレスは博打に勝った。日本選手にあの手は出せないと思うが、日本選手はそれでいい気もする。
— く牛ううう (@usi_930) July 3, 2010
やっぱり、ウルグアイ-ガーナの延長後半15分(ロスタイム)のスアレスのハンドは神だったな!! しかも、そのPKをギャンが外した。。。 これで流れはウルグアイに行ったよな。
— みるくる (@milktea_ole) December 5, 2010
ウルグアイ-ガーナ戦は延長戦の途中から見てたけど、スアレスのハンドはそれだけ勝ちに貪欲なんだなって思った。Jドリームでも同じようなシーンがあったなぁ。
— こっぽら (@coppola18) July 2, 2010
ウルグアイ対ガーナをバーでテレビ観戦してきました。1-1の延長ロスタイム、ウルグアイのスアレスがハンドで得点を阻止し、一発レッド。そのPKをガーナのギャンが外しPK戦へ突入して、結果ウルグアイが勝利。スアレスは国民的英雄になるでしょう。 #2010wc #daihyo
— 村上アシシ (@4JPN) July 2, 2010
ガーナは死ぬほど悔しいだろう。スアレスのハンドさえなければ完全に勝ってたのに。ルールだから仕方ないけども。スアレスの執念が勝ちを引き寄せたね。 #WorldCup #2010wc
— kakifly (@kakifly) July 2, 2010
反対派
ガーナ戦でハンドを犯したスアレスはウルグアイでは英雄だそうです。今後ウルグアイからは、スアレスのハンドにあこがれて育った子どもが次々と出てくるんでしょうね。嘆かわしいことです。ゴールライン間際でハンドしたらサッカー界を追放して良い筈です。なんならブラッターに手紙を書きます。
— Gaku Saito (齊藤学) (@gakuchin) July 6, 2010
PK突入直前のスアレスの手を出してガーナのゴールをPKにしました〜
これをギャンが外し、スアレスのハンドがウルグアイの負けを救いました〜
PKに突入し、ウルグアイが勝利。。。。。。
スアレス、ありゃマズいでしょ・・・・・— bellsmarket (@bellsmarket) July 2, 2010
えー。スアレス、ハンドでゴール防いでなかったらガーナ勝ってるやん!あれはいただけないなあ。
— Hiroshi Yoshioka (@hiroshitter) July 3, 2010
2010W杯のスアレスのハンドは正直ひどいと思った。でも彼は勝利しか考えていなかった。良いか悪いかは別にして凄い人だと思う。▶スアレスが南アW杯ガーナ戦のハンド事件を回顧「選手としてできることをしたまで」 https://t.co/Im1PrQSpOf
— cdg_hrsw (@cdg_hrsw) January 6, 2018
綺麗に賛否分かれていたように思えます。
“神の手”で一躍ヒーローになったスアレス選手ですが、ハンドをしたときの心境はどうだったのでしょうか?
スアレスの心境:「できることをしたまで」
引用:Goal.com
この事件について、スアレス選手自身は自伝『理由』で振り返っています。
彼は当時の心境を以下のように語っています。
「ゴールを守るためにできることをしただけだ。それが自分の役割だと思った。」
さらに、スアレス選手は「最初は誰にも見られていないと思ったが、主審が笛を吹いたとき、事態の重大さを理解した」と明かしています。
この発言からも、彼の行動が本能的であったことがうかがえます。
彼はその後も、「PKが与えられた以上、それを決めるかどうかは相手次第。自分の行動が正当かどうかは議論の余地があるが、結果的にチームを救えた」と述べています。
さいごに
スアレス選手の「神の手」事件は、ウルグアイを勝利へ導くと同時に、サッカー界に大きな議論を巻き起こしました。
賛否両論の中、彼の行動は「ルールの範囲内のプレー」として擁護される一方、「フェアプレー精神への挑戦」として批判も浴びました。
スアレス選手自身は、チームのために全力を尽くしたと語り、その行動には後悔がないことを明かしています。
この事件をどう捉えるかは人それぞれですが、スポーツにおける勝利と道徳の関係を考えさせられる重要な一件です。
彼のプレーは、今後もサッカー界で語り継がれるでしょう。