日本代表の中盤を長年支え、川崎フロンターレからポルトガル、そしてイングランドへと活躍の場を広げてきた守田英正。
派手なドリブルや強烈なミドルシュートで目立つタイプではありませんが、試合を見れば見るほど「なぜ監督から重宝されるのか」が分かる選手です。
ボールを奪う守備力、危険を察知するポジショニング、正確なパス、味方を助ける動き、さらには前線への飛び出しまでこなします。
では、守田英正は具体的にどのような選手なのでしょうか?
この記事では、
- 守田英正のポジション
- プレースタイルと特徴
- 守備力の高さ
- パス・ビルドアップ能力
- 攻撃参加
- 川崎フロンターレでの役割
- サンタ・クララ、スポルティングCPでの進化
- 日本代表での役割
- 海外メディアからの評価・反応
- プレースタイル上の弱点
について詳しく紹介します。
この記事の内容
- 1 守田英正のポジションは?
- 2 守田英正のプレースタイル① ボール奪取と危険察知能力
- 3 守田英正のプレースタイル② パスで試合を組み立てる
- 4 守田英正のプレースタイル③ プレスを受けても簡単に慌てない
- 5 守田英正のプレースタイル④ 豊富な運動量で攻守をつなぐ
- 6 守田英正のプレースタイル⑤ 実は攻撃参加も得意
- 7 守田英正のプレースタイル⑥ 戦術理解度が高い
- 8 川崎フロンターレ時代|ポゼッションサッカーで成長
- 9 サンタ・クララ時代|ポルトガルで通用した万能性
- 10 スポルティングCP時代|「中盤のボス」へ
- 11 海外での評価・反応は?
- 12 日本代表での守田英正の役割
- 13 実は右サイドバックもできる
- 14 守田英正の弱点は?
- 15 ハル・シティではどのポジションで起用される?
- 16 守田英正は「何でもできる」万能型MF
- 17 まとめ
守田英正のポジションは?
守田英正の主なポジションは、セントラルミッドフィールダー(CM)と守備的ミッドフィールダー(DMF/ボランチ)です。
Transfermarktではメインポジションが「Central Midfield」、その他のポジションとして「Defensive Midfield」とされています。
身長177cm、右利きで、2026年夏からハル・シティに所属しています。
守田の特徴は「守備専門のアンカー」ではないこと。
中盤の底で守備を担当することもできれば、一列前に出てボールを運んだり、ペナルティーエリア付近まで攻撃参加したりすることもできます。
さらにキャリアでは右サイドバックでの出場経験もあります。
つまり、
DMF(守備的MF)
↓
CMF(セントラルMF)
↓
右サイドバック
まで対応できる、戦術的な柔軟性を持った選手です。
守田英正のプレースタイル① ボール奪取と危険察知能力
守田英正の大きな武器が守備時の判断力です。
フィジカルだけに頼って相手からボールを奪うタイプではありません。
相手がどこへパスを出すのか。
次にどのスペースが使われるのか。
どのタイミングで前へ出ればボールを奪えるのか。
こうした状況を判断しながらポジションを取ります。
そのため、激しいタックルを連発しなくても相手の攻撃を止めることができます。
守田の守備は、
「走る→ぶつかる→奪う」
だけではなく、
「読む→動く→コースを消す→奪う」
というタイプです。
2026年4月のチャンピオンズリーグ準々決勝アーセナル戦でも、守備では的確な読みと身体を張ったプレーが評価されました。
中盤で相手の攻撃を遅らせ、最終ラインの前に立って危険を減らせることが守田の強みです。
守田英正のプレースタイル② パスで試合を組み立てる
守田英正のもう一つの特徴がパス能力です。
ただし、守田は毎試合スルーパスを連発する「司令塔型」のMFとは少し違います。
特徴的なのは、
「チームが次のプレーをしやすくなる場所へボールを動かす」
こと。
センターバックからボールを受ける。
相手のプレスを確認する。
前を向ければ縦パスを入れる。
難しければ無理をせず味方へ預ける。
そして再びパスコースを作る。
この繰り返しによってチームの攻撃を循環させます。
守田自身も日本代表でのプレーについて、ボールを落ち着かせ、奪った後に効果的なポイントへパスを届けられた試合に手応えを感じていたと語っています。
単純な横パスに見えても、「どのタイミングで、誰に渡すのか」が守田のプレーを見るポイントです。
守田英正のプレースタイル③ プレスを受けても簡単に慌てない
中盤の選手にとって非常に重要なのがプレッシャーへの対応力です。
特に欧州では、ボールを受けた瞬間に相手選手から激しいプレスを受けます。
守田は周囲の状況を確認しながらボールを受け、シンプルなタッチとパスで相手のプレスをかわします。
この能力があるからこそ、ポルトガルでも中盤の中心として起用され続けました。
派手に1人、2人をドリブルで抜くのではなく、
「ボールを失わず、相手のプレスを無効化する」
タイプです。
守田がいることでチームが落ち着くと言われる理由の一つでしょう。
守田英正のプレースタイル④ 豊富な運動量で攻守をつなぐ
守田はアンカーの位置からほとんど動かないタイプではありません。
ボールの位置に合わせて動き、攻撃と守備の両方に顔を出します。
守備では最終ラインの前をカバー。
ボールを奪えばパスコースを作るために移動。
攻撃が前進すれば、自分も前方へポジションを移します。
そしてボールを失えば再び守備へ戻る。
この連続性が守田の強みです。
スポルティング時代にルベン・アモリム監督が採用した3-4-3では、中盤の2人に広範囲をカバーする能力が求められました。
その中で継続的に起用されたことからも、守田の運動量と戦術理解度の高さが分かります。
守田英正のプレースタイル⑤ 実は攻撃参加も得意
「守田英正=守備的MF」というイメージを持っている人も多いかもしれません。
しかし、スポルティング移籍後には攻撃面でも進化しました。
特に2022-23シーズンはポルトガルリーグ29試合で6得点3アシスト。
守備的な選手としては非常に興味深い数字です。
守田はスポルティング加入後、自身について「より前方でプレーする機会を得て成長している」という趣旨の発言もしています。
ペナルティーエリアへ遅れて入る。
味方とのパス交換から前へ出る。
空いたスペースへ侵入する。
こうしたプレーによって得点機会に絡みます。
つまり守田は、
「守備だけをするボランチ」から「攻守両面に関われるセントラルMF」へ進化した選手
と言えるでしょう。
守田英正のプレースタイル⑥ 戦術理解度が高い
守田を語るうえで欠かせないのが戦術理解度です。
監督が求める役割によって、自分のポジションやプレーを変えられます。
川崎フロンターレではボールを保持するチームの中盤。
サンタ・クララでは欧州サッカーへの適応。
スポルティングでは3-4-3の中盤。
日本代表では遠藤航らと中盤を形成。
さらに右サイドバックでのプレー経験もあります。
チームによって求められる仕事が違っても、その中で自分の役割を理解できることが守田の大きな価値です。
川崎フロンターレ時代|ポゼッションサッカーで成長
守田英正は2018年に川崎フロンターレへ加入しました。
プロ1年目ながらボランチとしてポジションを確保し、J1リーグ26試合に出場。
川崎のリーグ連覇に貢献しました。
当時の川崎はボールを保持しながら相手を崩していくスタイル。
中盤の選手には高い技術と判断力が要求されます。
守田はその環境で、
- ボールを受ける位置
- パスを出すタイミング
- 相手のプレスをかわす方法
- 攻守のポジショニング
などを磨いていきました。
2020年にはリーグ戦32試合に出場。
川崎のリーグ優勝に貢献し、自身初のJリーグベストイレブンにも選ばれています。
ここで培った「止める・蹴る・判断する」という基礎が、その後の欧州挑戦にもつながったと考えられます。
サンタ・クララ時代|ポルトガルで通用した万能性
2021年1月、守田英正はサンタ・クララへ移籍。
海外初挑戦となりましたが、デビュー戦のリオ・アヴェ戦でいきなりゴールを記録しました。
守田が欧州でも評価を高められた理由の一つが、攻守のバランスです。
守備だけでもない。
パスだけでもない。
運動量だけでもない。
複数の能力を高いレベルで組み合わせられることが評価されました。
サンタ・クララで公式戦59試合に出場した後、ポルトガル屈指の名門スポルティングCPへのステップアップを果たします。
スポルティングCP時代|「中盤のボス」へ
守田英正の評価を大きく高めたのがスポルティングCP時代です。
2022年に加入すると、ルベン・アモリム監督の下で中盤の主力として定着しました。
当時のスポルティングは3-4-3を基本とし、中盤は2人。
そのため中央のMFには非常に多くの仕事が要求されます。
守備。
ビルドアップ。
プレス。
スペースのカバー。
攻撃参加。
これらをこなす必要があります。
守田はこの役割に適応。
ポルトガルで「中盤のボス」と表現されるほど評価を高めました。
スポルティングでは公式戦166試合に出場し、11得点16アシストを記録。
リーグ優勝や国内カップ制覇にも貢献しました。
海外での評価・反応は?
守田英正は海外でも、特に戦術理解度、守備、パス、安定感を評価されています。
象徴的だったのが2026年4月のチャンピオンズリーグ準々決勝・アーセナル戦です。
スポルティングは0-1で敗れたものの、守田はフル出場。
ポルトガル紙『A BOLA』は守田にチーム最高タイとなる「7」を与えました。
評価されたのは、中盤での的確なプレーとパス回しです。
つまり欧州最高レベルの相手に対しても、
「中盤で何をすべきなのか理解している選手」
として評価されたことになります。
一方、アタランタ戦ではイタリアメディアから5~6程度の採点を受けた試合もあり、ビルドアップへの関与やボールロストを厳しく指摘されたことがあります。
常に絶賛されているわけではありません。
しかし、それだけ中盤の重要な役割を任され、プレー内容そのものを細かく評価される存在になったとも言えるでしょう。
日本代表での守田英正の役割
日本代表では主にボランチとして起用されてきました。
特に印象的なのが遠藤航とのコンビです。
遠藤が相手の攻撃を潰し、守田がその周辺を動きながらボールを回収。
そこから攻撃へつなげる。
もちろん役割は試合によって変わりますが、2人が中盤を支えることで攻守のバランスを取りやすくなりました。
2022年カタールワールドカップでは負傷の影響で初戦を欠場したものの、その後は先発出場。
ドイツやスペインと同居したグループを首位通過した日本代表の中盤を支えました。
さらに2023年6月のエルサルバドル戦ではゲームキャプテンも経験しています。
実は右サイドバックもできる
守田英正の意外な特徴が右サイドバックでもプレーできることです。
Transfermarktのポジション別記録では、
- 守備的MF:172試合
- セントラルMF:121試合
- 右サイドバック:10試合
- 攻撃的MF:1試合
となっています。
さらに2018年9月11日の日本代表デビュー、コスタリカ戦でも右サイドバックとして出場しています。
本職はあくまで中盤ですが、この経験からも守田の戦術的な柔軟性が分かります。
守田英正の弱点は?
万能型の守田ですが、もちろん弱点がないわけではありません。
一つは、圧倒的なフィジカルやスピードで相手をねじ伏せるタイプではないことです。
177cmと中盤の選手として極端に小さいわけではありませんが、大柄な選手との空中戦やフィジカル勝負を最大の武器としている選手ではありません。
また、リスクを取って1人で局面を破壊するドリブラーや、長距離の決定的なパスを連発する司令塔とも異なります。
守田の良さは個人技で試合を決めることより、
「周囲を使いながらチーム全体を機能させること」
にあります。
そのためチーム全体が機能していない試合では、守田自身の良さも見えにくくなる場合があります。
実際、欧州メディアからビルドアップへの関与不足やボールロストを指摘された試合もありました。
ハル・シティではどのポジションで起用される?
2026年夏、守田英正はスポルティングCPからハル・シティへ移籍しました。
Transfermarktでは現在もメインポジションがセントラルMF、その他のポジションが守備的MFとなっています。
ハル・シティでは、これまでの経験を考えると中盤中央での起用が基本になると考えられます。
特にプレミアリーグでは、スポルティング時代以上にフィジカル強度やプレースピードへの対応が要求されるでしょう。
一方で守田には、
- チャンピオンズリーグでの経験
- 日本代表での国際経験
- ポルトガルで培った戦術理解
- ボール奪取能力
- プレス耐性
- 複数ポジションへの対応力
があります。
昇格組のハル・シティにとって、こうした経験を持つMFが中盤にいることは大きな意味を持ちそうです。
31歳で迎えたプレミアリーグという新たな挑戦で、守田がどのような役割を任されるのか注目です。
守田英正は「何でもできる」万能型MF
守田英正のプレースタイルを一言で表現するなら、
「攻守のバランスに優れた万能型セントラルMF」
でしょう。
ボールを奪える。
パスを出せる。
ボールを運べる。
スペースを埋められる。
前線にも飛び出せる。
そして試合状況に合わせて自分の役割を変えられる。
どれか一つだけが突出しているというより、現代の中盤に必要な能力を高い水準で備えていることが最大の特徴です。
まとめ
今回は守田英正のポジションやプレースタイルについて紹介しました。
守田の主戦場はセントラルMFと守備的MF。
さらに右サイドバックでのプレー経験もあり、複数の役割をこなせる戦術的な柔軟性を持っています。
プレースタイルの特徴として挙げられるのは、
ボール奪取、危険察知、ポジショニング、パス、運動量、攻撃参加、戦術理解度。
川崎フロンターレで基礎を磨き、サンタ・クララで欧州へ適応。
そしてスポルティングCPでは攻撃参加の幅も広げ、ポルトガル屈指のMFへと成長しました。
海外メディアからも中盤での判断力やパスワークを高く評価され、2026年のチャンピオンズリーグ・アーセナル戦では現地紙からチーム最高タイの評価を受けています。
そして2026年夏からはハル・シティでプレミアリーグに挑戦。
守備だけでも攻撃だけでもない。
チームが必要としている仕事を見つけ、それを高いレベルで遂行できること。
それこそが、守田英正のプレースタイルにおける最大の魅力と言えるでしょう。
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