あの快速ストライカー、ピエール=エメリク・オーバメヤンの年俸とキャリアの歩みを深掘りします。
現在はマルセイユでプレーし、年俸ランキングでは堂々のトップ5入り。
2025-26シーズンのマルセイユ年俸ランキングや、彼の年俸推移を一覧表でわかりやすくまとめました。
ACミランでの下積み時代から、サンテティエンヌでのブレイク、ドルトムントでの得点王、アーセナルでの栄光とピーク年俸、そしてバルセロナやチェルシーでの挑戦、サウジでの高額契約を経て、再びマルセイユへ戻ってきた物語。
各クラブでの印象的な試合やエピソードもたっぷり紹介しています。
この記事を読めば、オーバメヤンがなぜ36歳になった今もトップクラスの評価を受け続けているのか、その理由がきっとわかるはずです。
彼のゴールと共に歩んだサッカー人生を、一緒に振り返っていきましょう。
マルセイユ年俸ランキングとオーバメヤンの位置
引用:lequipe
マルセイユ年俸ランキングとオーバメヤンの位置について詳しく解説します。
2025-26マルセイユ年俸ランキングトップ10一覧
順位 | 選手名 | 年俸 | 週給 | ポジション |
---|---|---|---|---|
1 | アドリアン・ラビオ | €6,360,000 (約10億1,760万円) |
€122,308 (約1,957万円) |
MF |
2 | ジョフリー・コンドグビア | €5,450,000 (約8億7,200万円) |
€104,808(約1,676万円) | MF |
2 | メイソン・グリーンウッド | €5,450,000 (約8億7,200万円) |
€104,808 (約1,676万円) |
FW |
4 | アミン・グイリ | €4,550,000 (約7億2,800万円) |
€87,500 (約1,400万円) |
FW |
5 | オーバメヤン | €4,200,000 (約6億7,200万円) |
€80,769 (約1,292万円) |
FW |
5 | レオナルド・バレルディ | €4,200,000 (約6億7,200万円) |
€80,769 (約1,292万円) |
DF |
7 | ルイス・フェリペ | €3,640,000 (約5億8,240万円) |
€70,000 (約1,120万円) |
DF |
8 | アミン・アリ | €3,100,000 (約4億9,600万円) |
€59,615 (約953万円) |
MF |
9 | ミカエル・ムリージョ | €2,730,000 (約4億3,680万円) |
€52,500(約840万円) | DF |
10 | ヘロニモ・ルッリ | €2,540,000 (約4億640万円) |
€48,846 (約781万円) |
GK |
マルセイユの年俸トップはフランス代表のラビオで、その背後には中盤のコンドグビア、そして元マンチェスター・ユナイテッドのグリーンウッドが続きます。
オーバメヤンは、同額のバレルディと並んで5位。攻撃陣ではグリーンウッド、グイリと並ぶ存在感を放っています。
このランキングを見ていると、マルセイユが中盤と前線に高額年俸を投じているのがわかります。
36歳のオーバメヤンが、若手ストライカーと肩を並べて評価されているのは、やはり経験と得点力があってこそです。
オーバメヤンの年俸と契約内容
2025年7月31日、マルセイユと2年契約を結んだオーバメヤン。契約総額は€8.4M、週給は€80,769(ボーナスなしの推定)。
契約満了は2027年6月30日、つまり37歳シーズン終了までの契約です。
サウジからの復帰にもかかわらず、この条件を引き出したのは、昨季の得点実績とプロとしての信頼感。
マルセイユは彼を単なる得点源としてだけでなく、クラブの顔として迎えています。
チーム内での役割と注目度
マルセイユでのオーバメヤンは、エースストライカーであり、同時にロッカールームのリーダーです。
練習では若手FWにポジショニングや駆け引きを教え、試合中も積極的に声をかける姿が見られます。
アル・カディシーヤ時代の体験談をチームメイトに語ることもあるそうで、異文化でのサッカーがいかに選手を成長させるかを身をもって示しています。
復帰後の開幕戦では、後半アディショナルタイムに決勝ゴールを決め、スタジアムを熱狂させました。
オーバメヤンの年俸推移とクラブでの歩み
シーズン | クラブ | 年俸 | 週給 |
---|---|---|---|
2013-14 | ボルシア・ドルトムント | €2,780,000 (約4億4,480万円) |
€53,462 (約856万円) |
2014-15 | ボルシア・ドルトムント | €2,450,000 (約3億9,200万円) |
€47,115 (約754万円) |
2015-16 | ボルシア・ドルトムント | €3,330,000 (約5億3,280万円) |
€64,038 (約1,025万円) |
2016-17 | ボルシア・ドルトムント | €4,770,000 (約7億6,320万円) |
€91,731 (約1,467万円) |
2017-18 | アーセナル | €10,742,865 (約17億1,885万円) |
€206,594 (約3,305万円) |
2018-19 | アーセナル | €10,742,865 (約17億1,885万円) |
€206,594 (約3,305万円) |
2019-20 | アーセナル | €14,920,646 (約23億8,730万円) |
€286,936 (約4,591万円) |
2020-21 | アーセナル | €14,920,646 (約23億8,730万円) |
€286,936 (約4,591万円) |
2021-22 | アーセナル | €14,920,646 (約23億8,730万円) |
€286,936 (約4,591万円) |
2021-22 | バルセロナ | €2,500,000 (約4億円) |
€48,077 (約769万円) |
2022-23 | チェルシー | €9,549,213 (約15億2,787万円) |
€183,639 (約2,938万円) |
2023-24 | マルセイユ | €7,800,000 (約12億4,800万円) |
€150,000 (約2,400万円) |
2024-25 | アル・カディシーヤ | $10,500,000 (約15億2,250万円) |
$225,000 (約3,262万円) |
2025-26 | マルセイユ | €4,200,000 (約6億7,200万円) |
€80,769 (約1,292万円) |
ACミラン下積み時代とフランスでの武者修行(年俸序盤期)
ACミランの下部組織に加入した2007年、オーバメヤンは才能を評価されつつも、トップチームの層の厚さから出場機会を得られませんでした。
そこで選んだのがフランス各地でのレンタル修行。
ディジョンではリーグ・ドゥで8得点、リールやモナコでもスピードを生かした突破で存在感を見せます。
この時期の年俸は今の数十分の一でしたが、彼の中では「試合に出る」ことが最大の報酬。
小さなスタジアムで数百人の前でプレーした日々が、後の大舞台での落ち着きにつながったと本人も語っています。
サンテティエンヌでのブレイクと初タイトル(年俸上昇の始まり)
2011年に完全移籍で加入すると、すぐにレギュラーに定着。
2012-13シーズンはリーグ戦19得点でズラタン・イブラヒモビッチに次ぐ得点ランキング2位。
2013年4月にはクープ・ド・ラ・リーグ決勝で優勝メダルを獲得します。
当時の年俸は300万ユーロ前後。
地方都市のクラブでここまでの給与を得るのは異例で、サンテティエンヌの街中では彼を見かけると子どもたちがサインを求めて走り寄ったそうです。
ドルトムントでの得点王と“スパイダーマン”パフォーマンス(年俸急上昇期)

引用:kicker
2013年にブンデスリーガの名門ボルシア・ドルトムントへ移籍。
加入初戦でハットトリックを達成し、瞬く間にファンの心をつかみます。
2016-17シーズンには31得点でリーグ得点王に輝き、ゴール後に披露したスパイダーマンマスクのパフォーマンスは世界的に話題となりました。
年俸は€4.7Mに達し、ヨーロッパ屈指のストライカーとして確固たる地位を築きました。
アーセナルでの高額契約とFAカップ優勝(キャリア年俸ピーク)

アーセナル時代のオーバメヤン選手の写真
引用:goal
2018年1月、アーセナル史上最高額の移籍金で加入。
FAカップ決勝ではチェルシー相手に2得点を挙げ、優勝に導きます。
さらに2018-19シーズンにはプレミアリーグ得点王(22得点)に輝きました。
年俸は€14.9Mとピークに達し、ロンドンでの生活も華やかなものに。高級車コレクションやファッションセンスでも注目を集めました。
バルセロナ・チェルシーでの挑戦と苦悩(年俸変動期)

バルセロナ時代のオーバメヤン選手の写真
引用:goal
2022年、バルセロナに加入すると即座にゴールを量産。
しかしクラブの財政難と監督方針の変化で1年足らずで退団。
チェルシー移籍後は出場機会が限られ、年俸も€9.5Mに下落しました。

チェルシーでのオーバメヤン選手
筆者的には、この時期は「チーム状況に振り回された不運な時間」という印象です。
アル・カディシーヤでの1年とサウジ高額年俸(中東移籍期)
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2024-25シーズン、サウジ・プロリーグのアル・カディシーヤへ。
年俸$10.5Mという巨額契約を勝ち取り、32試合17得点を記録。
中東特有の高温多湿や長距離移動にも適応し、プロ意識の高さを示しました。
マルセイユ復帰とベテランとしての存在感(現在)
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2025年夏、古巣マルセイユに復帰。
年俸は€4.2Mに下がったものの、チームの精神的支柱として若手の成長を支えています。
初戦での決勝ゴールは、まだまだ衰えていないことを証明しました。
さいごに
ピエール=エメリク・オーバメヤンは、ACミランで芽を出せず、フランス各地で武者修行を重ねた下積み時代を経て、サンテティエンヌで一気にブレイクしました。
ドルトムントでは得点王とスパイダーマンパフォーマンスでファンを魅了し、アーセナルではFAカップ優勝とキャリア最高年俸を記録。
その後、バルセロナとチェルシーでの挑戦を経て、サウジ・アル・カディシーヤで高額年俸と結果を残し、2025年夏に古巣マルセイユへ復帰しました。
現在の年俸は€4.2Mで、マルセイユ年俸ランキング5位。若手の手本となりつつ、ベテランらしい勝負強さを発揮しています。
36歳となった今も、彼のプレーはゴールと共に観客を熱狂させています。
今後2年間、マルセイユでどんなラストチャプターを描くのか、目が離せません。