カゼミロの年俸・移籍金・市場価値【2025年最新版】守備の要が歩んだ軌跡と黄金期の真実

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ブラジルが生んだ“闘将”カゼミロ。

サンパウロで芽吹き、レアル・マドリードで黄金期を築き、そしてマンチェスター・ユナイテッドで新たな挑戦を続ける守備的ミッドフィルダーだ。

そのキャリアは、華やかなスターの陰でチームを支え続けた努力と献身の証。

レアルではモドリッチ&クロースと共に「KCMトリオ」を形成し、数々の欧州制覇を成し遂げた。

現在はプレミアの舞台でベテランとしての統率力を発揮しながら、若手の手本となっている。

本記事では、年俸・移籍金・市場価値の推移を軸に、各クラブでのエピソードや当時の評価を交えながら、2025年時点での“カゼミロという男の真価”を徹底解剖する。




カゼミロ 年俸・移籍金・市場価値【2025年最新版】

年俸の推移(単位:ポンド→日本円換算)

シーズン 所属クラブ 年俸(ポンド) 日本円換算(1£=190円) 備考
2013-14 レアル・マドリード £750,096 約1,425万円 Bチーム登録。欧州での挑戦期
2014-15 FCポルト £1,112,211 約2,113万円 守備力とロングシュートが評価される
2015-16 レアル・マドリード £1,707,115 約3,243万円 スタメン入りへと飛躍
2016-17 レアル・マドリード £2,051,987 約3,898万円 CL決勝でゴール。存在感を確立
2017-18 レアル・マドリード £2,129,583 約4,046万円 3連覇の中盤を支える柱に
2018-19 レアル・マドリード £2,146,827 約4,079万円 安定感とリーダーシップを発揮
2019-20 レアル・マドリード £9,423,621 約1億7,905万円 守備の要として年俸急上昇
2020-21 レアル・マドリード £9,432,242 約1億7,921万円 契約延長、チームの支柱に
2021-22 レアル・マドリード £9,432,242 約1億7,921万円 最後のレアルシーズン
2022-23 マンチェスター・ユナイテッド £18,200,000 約3億4,580万円 高額年俸で移籍、プレミア初挑戦
2023-24 マンチェスター・ユナイテッド £18,200,000 約3億4,580万円 チーム最高年俸
2024-25 マンチェスター・ユナイテッド £18,200,000 約3億4,580万円 負傷と復帰を繰り返すが存在感健在
2025-26 マンチェスター・ユナイテッド £18,200,000 約3億4,580万円 契約最終年予定

? 総額推定:£97,551,220(約185億円)

? マンチェスター・ユナイテッドでは2025-26シーズン時点でチーム最高年俸(年俸3億4,000万円超)。33歳ながら依然トップクラスの報酬を受け取っている。




クラブ別エピソードと当時の評価

サンパウロFC(2010–2013)

カゼミロのキャリアは、地元サンパウロの下部組織から始まった。

少年時代からキャプテンを務め、指導者からは「精神的支柱」と評された。

2010年にトップデビューすると、強靭なフィジカルと戦術理解度で一気にレギュラーの座をつかむ。

ブラジル全国紙では「カルロン(大きなカルロス)」の愛称で注目を浴びた。

国内リーグやコパ・スダメリカーナでは若手ながら要職を担い、その活躍が欧州クラブのスカウトの目に留まる。

レアル・マドリード初期(2013–2015)

2013年、サンパウロからレアル・マドリードへ移籍。

当初はBチーム(カスティージャ)所属だったが、わずか数カ月でトップチームデビュー。

監督モウリーニョは「若いがすでに戦術的に成熟している」と語り、練習試合では常に主力組に組み込まれていた。

しかし、スター選手が揃う銀河系軍団で出場機会は限られ、経験を積むためにポルトへのレンタル移籍が決まる。

 FCポルト(2014–2015)

ポルトでは、守備的MFとして41試合に出場し、4ゴールを記録。

チャンピオンズリーグではバーゼル戦で見事なFKを決め、現地紙『A Bola』が「レアルが手放した宝石」と評した。

この活躍が評価され、レアル・マドリードが即座に買戻しオプションを行使。

このレンタル1年が、後の“世界最高クラスの守備的MF”誕生の契機となった。

レアル・マドリード黄金期(2015–2022)

復帰後、ベニテス政権では控え扱いだったが、ジダン監督就任後に一気に中心選手へ。

モドリッチ、クロースと並ぶ「カゼミーロ・クロース・モドリッチ(KCM)トリオ」として中盤を支配。

2016年CL決勝ではユヴェントス相手に豪快なミドルシュートを決め、世界に名を轟かせた。

当時の欧州メディアでは次のような評価が目立った:

「ジダンのサッカーにリズムを与える見えない歯車」(Marca)

「彼がピッチにいるだけで、守備の安定感が変わる」(AS)

レアルでは公式戦300試合以上に出場し、CL5回・ラ・リーガ3回など、黄金期の中核を担った。

マンチェスター・ユナイテッド(2022–現在)

2022年、30歳を超えてもなお€70.65m(約120億円)という大型移籍でプレミア挑戦。

「ユナイテッドを再建に導くリーダー」として迎えられたが、当初は“年齢のリスク”に懐疑的な声もあった。

しかし加入直後にチームを安定させ、キャプテンシーと戦術眼で中盤を引き締める。

2023年のカラバオ杯(EFLカップ)決勝では先制ゴールを決め、クラブに6年ぶりのタイトルをもたらした。

監督テン・ハーグは彼を「チームの心臓」と称え、BBCは次のように報じた:

「ユナイテッドのピッチ上の監督。彼がいるかいないかでチームが別物になる」

近年は体力面での衰えも指摘されるが、ベテランとしてチームを支える姿勢は健在である。

2024年以降は試合ごとのパフォーマンスにムラが見られるが、若手指導役としての評価も高い。




移籍金の推移

移籍先 移籍金 日本円換算(1€=170円) 備考
2013 サンパウロ → レアル・マドリード £5.1m(約€6m) 約10億円 欧州初挑戦
2014 レアル → ポルト(ローン) €15m 約25.5億円 活躍により再評価
2015 ポルト → レアル復帰 €7m 約11.9億円 バイバック行使
2022 レアル → マンチェスター・U €70.65m 約120億円 キャリア最大の移籍金

? €70.65m(約120億円)は、30歳以上のMFとして当時最高額クラス。

守備的MFでこれほどの評価を受けた例は少ない。




市場価値

  • 最新市場価値(2025年5月時点):€10.00m(約17億円)

  • ピーク時(2018年):€70m(約120億円)

  • 下落理由:年齢と出場機会の減少。ただし経験と実績は今も高く評価されている。

? 「プレーの質は衰えたが、戦術的価値は今もトップクラス」(The Guardian, 2025年5月)

1992年生まれ選手の市場価値ランキング(2025年版)

順位 選手名 年齢 国籍 市場価値(€) 主な所属クラブ
1 モハメド・サラー 33 エジプト 50.00m リヴァプール
2 エミリアーノ・マルティネス 33 アルゼンチン 20.00m アストン・ヴィラ
3 クルトワ 33 ベルギー 20.00m レアル・マドリード
4 アリソン 33 ブラジル 20.00m リヴァプール
5 ソン・フンミン 33 韓国 20.00m LAFC
6 グラニト・ジャカ 33 スイス 12.00m サンダーランド
7 アルバロ・モラタ 32 スペイン 11.00m コモ1907
8 ネイマール 33 ブラジル 11.00m サントス
9 ブロゾヴィッチ 32 クロアチア 10.00m アル・ナスル
10 ヴェッラッティ 32 イタリア 10.00m アル・ドゥハイル
11 カゼミロ 33 ブラジル 10.00m マンチェスター・U

? 同世代トップはサラー(約85億円)で、カゼミロは11位。

攻撃的選手が上位を占める中、守備的MFとしては異例の高評価。




さいごに

ブラジルの貧困街から欧州の頂点へ——。

カゼミロの歩みは、サッカー選手としてだけでなく「努力と信念の象徴」としても語り継がれている。

レアル・マドリードでは無数のトロフィーを掲げ、ユナイテッドではキャプテンシーを発揮。

派手なドリブルも得点力もないが、“勝つために必要な選手”として世界中の監督・選手がその価値を認めてきた。

2025年現在、市場価値はピーク時の7分の1となったが、その存在感は依然として別格。

ピッチ外ではクラブ経営にも着手し、未来の“指導者カゼミロ”としての期待も高まっている。

彼のキャリアをひとことで言えば——「勝利の根幹」。

チームを支える陰の支配者として、カゼミロの物語はまだ終わらない。

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参考サイト