毎年、多くのドラマを生み出す全国高校サッカー選手権大会。
しかし「延長戦はあるの?」
「なぜすぐPKになる試合が多いの?」
と、ルールが分かりにくいと感じたことはないだろうか。
実は高校サッカー選手権には、決勝だけ延長戦が行われる特別ルールや、かつて存在した「両校優勝」という今では考えられない制度があった。
本記事では、高校サッカー選手権大会の延長戦・PK戦ルールをラウンド別に整理し、さらに両校優勝が採用されていた時代の決勝カードとスコアまで含めて詳しく解説する。
ルールの背景を知ることで、試合観戦の面白さは何倍にも広がるはずだ。
この記事の内容
結論|高校サッカー選手権で延長戦があるのは「決勝戦のみ」
引用:nikkansports
まず最重要ポイント。
👉 延長戦が行われるのは決勝戦だけ
👉 それ以外の試合は、同点=即PK戦
この点を押さえるだけで、試合観戦の理解度が一気に上がります。
ラウンド別|試合時間と勝敗決定ルール一覧
引用:jfa
開幕戦〜準々決勝
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試合時間:80分(前後半40分)
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ハーフタイム:10分
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同点の場合:延長戦なし
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勝敗決定方法:PK戦
👉 体力面・大会日程を考慮し、早期決着を優先。
準決勝
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試合時間:90分(前後半45分)
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ハーフタイム:15分
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同点の場合:延長戦なし
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勝敗決定方法:PK戦
👉 決勝に進む1試合手前でも、延長は行われないのが特徴。
決勝戦(唯一の特別ルール)
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試合時間:90分
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同点の場合:
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延長戦20分(10分ハーフ)
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それでも決着がつかなければ PK戦
-
👉 「プレーで優勝を決めるチャンス」が与えられるのが決勝のみ。
決勝戦の延長戦ルールを詳しく解説
引用:daily
延長戦の基本構成
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延長時間:前後半10分ずつ(計20分)
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延長前インターバル:約5分
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延長ハーフタイム:なし
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アディショナルタイム:あり
短い時間だからこそ、
-
一瞬の判断ミス
-
セットプレー1本
が試合を決める、極限の時間帯になります。
PK戦のルールと特徴
🚨【速報】
🎉 おめでとうございます、前橋育英!
🏆 第103回全国高校サッカー選手権大会 決勝
🔥PK戦の結果、前橋育英が9-8で勝利し、優勝を果たしました!
📰試合情報: https://t.co/fF8dBYRSds
#高校サッカー決勝 pic.twitter.com/jVNclhwmFv
— 日本サッカー情報 丨Holasports (@Holasports_jp) January 13, 2025
PK戦の流れ
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両チーム5人ずつキッカーを選出
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5人終了時点で決着がつかなければサドンデス
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勝敗が決まるまで続行
高校サッカーならではの緊張感
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国立競技場の大観衆
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人生初の全国放送PK
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進路や評価に直結する場面
👉 精神力が最も試される瞬間とも言われます。
なぜ決勝だけ延長戦があるのか?
理由は大きく3つ。
① 全国制覇を「プレー」で決めさせたい
PKは運の要素も強いため、可能な限り試合の中で決着をつけたいという考え。
② 決勝は日程に余裕がある
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他試合がない単独開催
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選手の連戦負担が少ない
👉 延長戦を組み込めるスケジュール。
③ 国立競技場という特別な舞台
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高校サッカー最大の晴れ舞台
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伝説が生まれやすい
👉 延長戦は「物語」を作るための時間。
昔はどうだった?延長戦ルールの歴史【両校優勝の時代】
現在の全国高校サッカー選手権大会では、決勝=延長戦→PK戦という形が定着しています。
しかし、1999年度(第78回大会)以前はルールが大きく異なり、決勝で同点の場合は 延長戦を行わず「両校優勝」 となっていました。
これは当時の大会規定によるもので、全国優勝校が「2校同時に誕生する」時代が実際に存在していました。
両校優勝となった決勝カード一覧(対戦カード&スコア)
全国高校サッカー選手権大会|両校優勝の決勝
| 年度 | 優勝校① | スコア | 優勝校② |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 鹿児島実業(鹿児島) | 2 – 2 | 静岡学園(静岡) |
| 1991年 | 帝京(東京) | 2 – 2 | 四日市中央工(三重) |
| 1984年 | 帝京(東京) | 1 – 1 | 島原商(長崎) |
| 1974年 | 児玉(埼玉) | 0 – 0 | 相模工大付(神奈川) |
| 1972年 | 帝京(東京) | 1 – 1 | 関西大倉(大阪) |
| 1967年 | 洛北(京都) | 0 – 0 | 山陽(広島) |
| 1966年 | 秋田商(秋田) | 0 – 0 | 藤枝東(静岡) |
| 1965年 | 習志野(千葉) | 0 – 0 | 明星(大阪) |
| 1953年 | 岸和田(大阪) | 1 – 1 | 東千田(広島) |
※1999年度(第78回大会)以前は、決勝で同点の場合に延長戦・PK戦を行わず、両校優勝としていた。
両校優勝という制度が生まれた背景
当時は、
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選手の連戦による負担軽減
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日程・会場の制約
-
「勝敗以上に教育的価値を重視する」という大会理念
といった理由から、無理に決着をつけない判断が採用されていました。
そのため、0-0や1-1といったスコアの決勝も珍しくなかったのです。
なぜ現在は延長・PK方式に変わったのか?
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勝敗を明確にする時代の流れ
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全国放送・注目度の上昇
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「全国制覇=1校」という分かりやすさ
これらを背景に、1999年度を境に両校優勝制度は廃止されました。
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昔:教育的配慮・公平性重視
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今:競技性・ドラマ性重視
👉 だからこそ、決勝だけに延長戦が用意されている現在のルールは、高校サッカーの進化を象徴する存在とも言えます。
さいごに
高校サッカー選手権大会の延長戦ルールは、他の大会と比べても非常に特徴的だ。
延長戦が行われるのは決勝戦のみで、それ以外の試合は同点の場合すぐにPK戦で決着がつく。
さらに1999年度以前は、決勝で同点の場合に延長やPKを行わず「両校優勝」としていた時代も存在した。
現在の「90分→延長→PK」という方式は、競技性とドラマ性を高めるために整備された比較的新しいルールである。
こうした歴史を知った上で観戦すると、決勝の延長戦やPK戦が持つ意味の重さを、より深く感じられるだろう。
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