高校サッカー選手権大会の延長・PK戦ルール完全解説|決勝だけ特別な理由と両校優勝の歴史

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毎年、多くのドラマを生み出す全国高校サッカー選手権大会。

しかし「延長戦はあるの?」

「なぜすぐPKになる試合が多いの?」

と、ルールが分かりにくいと感じたことはないだろうか。

実は高校サッカー選手権には、決勝だけ延長戦が行われる特別ルールや、かつて存在した「両校優勝」という今では考えられない制度があった。

本記事では、高校サッカー選手権大会の延長戦・PK戦ルールをラウンド別に整理し、さらに両校優勝が採用されていた時代の決勝カードとスコアまで含めて詳しく解説する。

ルールの背景を知ることで、試合観戦の面白さは何倍にも広がるはずだ。




結論|高校サッカー選手権で延長戦があるのは「決勝戦のみ」

選手たちに声をかける青森山田・黒田監督とイレブンの写真

選手たちに声をかける青森山田・黒田監督とイレブンの写真

引用:nikkansports

まず最重要ポイント。

👉 延長戦が行われるのは決勝戦だけ
👉 それ以外の試合は、同点=即PK戦

この点を押さえるだけで、試合観戦の理解度が一気に上がります。




ラウンド別|試合時間と勝敗決定ルール一覧

第93回全国高校サッカー選手権大会決勝戦の前橋育英(群馬)vs星稜(石川)の写真

第93回全国高校サッカー選手権大会決勝戦の前橋育英(群馬)vs星稜(石川)の写真

引用:jfa

開幕戦〜準々決勝

  • 試合時間:80分(前後半40分)

  • ハーフタイム:10分

  • 同点の場合:延長戦なし

  • 勝敗決定方法:PK戦

👉 体力面・大会日程を考慮し、早期決着を優先

準決勝

  • 試合時間:90分(前後半45分)

  • ハーフタイム:15分

  • 同点の場合:延長戦なし

  • 勝敗決定方法:PK戦

👉 決勝に進む1試合手前でも、延長は行われないのが特徴。

決勝戦(唯一の特別ルール)

  • 試合時間:90分

  • 同点の場合:

    1. 延長戦20分(10分ハーフ)

    2. それでも決着がつかなければ PK戦

👉 「プレーで優勝を決めるチャンス」が与えられるのが決勝のみ




決勝戦の延長戦ルールを詳しく解説

前橋育英と流経柏の写真

前橋育英と流経柏の写真

引用:daily

延長戦の基本構成

  • 延長時間:前後半10分ずつ(計20分)

  • 延長前インターバル:約5分

  • 延長ハーフタイム:なし

  • アディショナルタイム:あり

短い時間だからこそ、

  • 一瞬の判断ミス

  • セットプレー1本
    が試合を決める、極限の時間帯になります。




PK戦のルールと特徴

PK戦の流れ

  1. 両チーム5人ずつキッカーを選出

  2. 5人終了時点で決着がつかなければサドンデス

  3. 勝敗が決まるまで続行

高校サッカーならではの緊張感

  • 国立競技場の大観衆

  • 人生初の全国放送PK

  • 進路や評価に直結する場面

👉 精神力が最も試される瞬間とも言われます。




なぜ決勝だけ延長戦があるのか?

理由は大きく3つ。

① 全国制覇を「プレー」で決めさせたい

PKは運の要素も強いため、可能な限り試合の中で決着をつけたいという考え。

② 決勝は日程に余裕がある

  • 他試合がない単独開催

  • 選手の連戦負担が少ない

👉 延長戦を組み込めるスケジュール。

③ 国立競技場という特別な舞台

  • 高校サッカー最大の晴れ舞台

  • 伝説が生まれやすい

👉 延長戦は「物語」を作るための時間。




昔はどうだった?延長戦ルールの歴史【両校優勝の時代】

現在の全国高校サッカー選手権大会では、決勝=延長戦→PK戦という形が定着しています。

しかし、1999年度(第78回大会)以前はルールが大きく異なり、決勝で同点の場合は 延長戦を行わず「両校優勝」 となっていました。

これは当時の大会規定によるもので、全国優勝校が「2校同時に誕生する」時代が実際に存在していました。




両校優勝となった決勝カード一覧(対戦カード&スコア)

全国高校サッカー選手権大会|両校優勝の決勝

年度 優勝校① スコア 優勝校②
1995年 鹿児島実業(鹿児島) 2 – 2 静岡学園(静岡)
1991年 帝京(東京) 2 – 2 四日市中央工(三重)
1984年 帝京(東京) 1 – 1 島原商(長崎)
1974年 児玉(埼玉) 0 – 0 相模工大付(神奈川)
1972年 帝京(東京) 1 – 1 関西大倉(大阪)
1967年 洛北(京都) 0 – 0 山陽(広島)
1966年 秋田商(秋田) 0 – 0 藤枝東(静岡)
1965年 習志野(千葉) 0 – 0 明星(大阪)
1953年 岸和田(大阪) 1 – 1 東千田(広島)

※1999年度(第78回大会)以前は、決勝で同点の場合に延長戦・PK戦を行わず、両校優勝としていた。




両校優勝という制度が生まれた背景

当時は、

  • 選手の連戦による負担軽減

  • 日程・会場の制約

  • 「勝敗以上に教育的価値を重視する」という大会理念

といった理由から、無理に決着をつけない判断が採用されていました。

そのため、0-0や1-1といったスコアの決勝も珍しくなかったのです。




なぜ現在は延長・PK方式に変わったのか?

  • 勝敗を明確にする時代の流れ

  • 全国放送・注目度の上昇

  • 「全国制覇=1校」という分かりやすさ

これらを背景に、1999年度を境に両校優勝制度は廃止されました。



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今と昔を比べると見える“高校サッカーの変化”

  • 昔:教育的配慮・公平性重視

  • 今:競技性・ドラマ性重視

👉 だからこそ、決勝だけに延長戦が用意されている現在のルールは、高校サッカーの進化を象徴する存在とも言えます。




さいごに

高校サッカー選手権大会の延長戦ルールは、他の大会と比べても非常に特徴的だ。

延長戦が行われるのは決勝戦のみで、それ以外の試合は同点の場合すぐにPK戦で決着がつく。

さらに1999年度以前は、決勝で同点の場合に延長やPKを行わず「両校優勝」としていた時代も存在した。

現在の「90分→延長→PK」という方式は、競技性とドラマ性を高めるために整備された比較的新しいルールである。

こうした歴史を知った上で観戦すると、決勝の延長戦やPK戦が持つ意味の重さを、より深く感じられるだろう。

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