チェルシーの中盤を支えるモイセス・カイセド。
この記事では、年俸の推移(週給・契約年限含む)、移籍金の推移(出来高・分配条項)、そして最新の市場価値と「2001年生まれ」市場価値ランキングTOP10を、わかりやすく日本円換算で解説。
各クラブ在籍時のエピソードや海外メディアの評価・反応も表の直後に収録し、価格の裏側にある“パフォーマンス/役割の希少性/物語”まで一気に俯瞰できます。
この記事の内容
モイセス・カイセド|年俸・移籍金の推移と市場価値
年俸の推移(概算/日本円)
シーズン | 所属 | 週給(推定) | 年俸(推定・GBP) | 日本円換算の目安 |
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2022-23 | ブライトン | — | £3.12m | 約¥6.27億 |
2023-24 | チェルシー | £150,000 | £7.8m | 約¥15.68億 |
2024-25 | チェルシー | £150,000 | £7.8m | 約¥15.68億 |
2025-26 | チェルシー | £150,000 | £7.8m | 約¥15.68億(契約残6年=総額£46.8m) |
インデペンディエンテ・デル・バジェ(~2020)
引用:facebook
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“下部組織の柱”→トップ昇格の早道:U-20で主将を務めて国際大会を制覇。トップの監督ラミレスは「最初の日からベストだった」と評した。膝の大怪我から10か月で復帰し、守備的MFとCBを兼務できる“完成度”を示す。
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海外の目:この多様性が後年の高額年俸・高額移籍の“伏線”に。欧州スカウトの注目銘柄へ。
ベールスホット(2021-22/ローン)
引用:bbc
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環境適応力:ベルギーで武者修行→冬にブライトン復帰。クラブも「コミットメントとキャラクター」を称賛。
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海外の反応:英メディアは“適応力と勤勉さ”を評価。のちの週給上昇に直結する土台に。
ブライトン(2022-23)
引用:sportingnews
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年俸アップの契約延長(2023/3/3):推定年俸£3.12mクラスまで上昇(当時)。シーズン終盤のクラブ年間最優秀選手&選手投票の二冠を獲得し、「この賞は両親に捧げる」と語った。
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“移籍要望→和解復帰”の大人対応:1月に売却見送り→クラブは一時的に休養指示。2/1に練習復帰、2/4ボーンマス戦で復帰出場。デ・ゼルビ監督は「彼を批判しないで」とファンに呼びかけた。
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海外の反応:移籍未遂後もパフォーマンスを落とさず、プロ意識とメンタルが称賛。結果、翌夏の市場で評価と年俸期待値がさらに上振れ。
チェルシー(2023-)
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契約・年俸レンジ:週給£150,000/年俸£7.8mがベース。
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契約は2031年6月30日まで(クラブOP+1年)。残存総額£46.8mという“長期核”扱い。
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デビューの苦味→象徴的な第一号:23/8/20のデビュー戦でPK献上と洗礼を浴びたが、24/5/19の最終節で自陣50ヤード超のスーパーゴールを決め、一転して評価を引き上げた。
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“キャプテン任命”の信頼:24-25シーズン、公式メディアや海外報道でキャプテン起用が複数回報じられ、「£115mの値札に見合う働きを示し始めた」と論評。
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海外の反応(費用対効果):Goal等は「ようやく値札にふさわしい出来」とシーズン通じての稼働を高評価。年俸に対する“ROI”は改善傾向とする見立てが増えた。
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ブランド価値:背番号25はゾラ以来空白→ゾラ本人が承認した経緯も話題に。クラブの“顔”への期待感を象徴。
移籍金の推移(概算/日本円)
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年月 | 移籍 | 報道・条項 | 日本円換算 |
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2021/2 | インデペンディエンテDV → ブライトン | €5m | 約¥8.8億 |
2023/8 | ブライトン → チェルシー | £100m前後(報道)〜英記録£115m報道も | 約¥201億〜¥231億 |
出来高上限 | 同上 | 最大€133.4mに到達可/前所属IDVに20%分配 → €5mが€28.2m相当へ | 約¥234.8億 |
移籍金:各クラブでのエピソード/海外の反応
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IDV → ブライトン(€5m):南米発“掘り出し物”。のちのメガディールでIDVに20%の分配が発生し、初期€5m→€28.2m相当まで上積み。育成クラブへの還元の好例として世界的に話題に。
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ブライトン → チェルシー(£100m±):夏の市場を席巻。The Times/Guardian/The Athleticが£115m“英記録”級で合意・完了を相次ぎ報道。リヴァプールの£111m合意報道を“逆転ハイジャック”した構図も注目点。
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海外評価:出来高込みの€133.4m上限は、守備的MFとして異例の水準。英紙は「インフレ市場とはいえ、奪取・運動量・対人支配の希少性が価格を押し上げた」と分析。
市場価値(最新)&「2001年生まれ」ランキングTOP10
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最新市場価値:€90m(約¥158.4億)。
2001年生まれ:市場価値ランキングTOP10(€→円は概算)
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ブカヨ・サカ €150m(約¥264.0億)
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マイケル・オリセ €100m(約¥176.0億)
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モイセス・カイセド €90m(約¥158.4億)
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クヴィチャ・クワラツヘリア €90m(約¥158.4億)
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ウィリアム・サリバ €80m(約¥140.8億)
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ロドリゴ €80m(約¥140.8億)
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エンソ・フェルナンデス €75m(約¥132.0億)
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ウィリアン・パチョ €65m(約¥114.4億)
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アンソニー・ゴードン €65m(約¥114.4億)
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ガブリエウ・マルティネッリ €55m(約¥96.8億)
筆者の意見(マーケット視点)
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“守備的MFの価格破壊”を主導:出来高込€133.4m級の移籍は、単なる話題性ではなく、“ボール奪取×前進パス×機動力”の同時装備が戦術KPIとして可視化された結果。守備的MFは「替えが利きにくい」ポジションへ。
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市場価値€90mは妥当〜やや割安:同世代トップのサカ€150mやオリセ€100mと比べ、役割の希少性と守備的指標の安定性を踏まえると、€90mは妥当。チェルシーでの出場安定とタイトル実績(UECL 24/25など)を積み上げるほど、€100m近辺へ回帰するシナリオが濃い。
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リスク要因:ポジション特性ゆえに**“目に見える得点直結”が少ない。チーム状況(指揮官・戦術)や稼働率の変動で評価が振れやすい点は織り込みたい。
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結論:2025-26にかけ、€90m±のレンジで堅調推移とみる。CLでの“上位対決可視化”が積み上がれば€100m再浮上は十分射程。
さいごに
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年俸はチェルシー加入後に安定レンジへ――「守備的MFとしての希少価値」を反映。
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移籍金は出来高込みで歴史的水準に到達、育成クラブへの分配が国際的に話題。
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市場価値は€90m級で堅調推移。2001年生まれの中でも上位に位置し、奪取×配球×運動量の同時装備が評価の核。
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今後はビッグマッチでの可視化(CL/上位対決)とタイトル実績が上振れトリガー。安定稼働が続けば、再び€100m圏への回帰も十分射程です。