ブラジル・サントスで「ネイマールの再来」と呼ばれたロドリゴは、わずか月給5万レアル未満という控えめな待遇からキャリアをスタートしました。
2019年、18歳にしてレアル・マドリードに移籍し、移籍金はクラブ史上最高額となる約72億円。
以来、チャンピオンズリーグでの劇的なゴールや国内外のカップ戦での活躍を重ね、今では年俸33億円、市場価値144億円と世界屈指の評価を得るまでに成長しています。
本記事では、ロドリゴの年俸・移籍金・市場価値の変遷を、各時代のエピソードとともに振り返ります。
この記事の内容
ロドリゴの年俸・移籍金・市場価値まとめ【最新版】
年俸の推移(ユーロ/日本円)
クラブ | 年俸(推定) | 日本円換算(約) |
---|---|---|
サントス (2017–2019) |
月給5万レアル未満 | 約1,730万円/年 |
レアル・マドリード (2019–2022) |
約€8.3M/年 | 約13.3億円/年 |
レアル・マドリード (2022–2023) |
約€16.67M/年 | 約26.7億円/年 |
レアル・マドリード (2023–2028新契約) |
€20.8M/年 (基本+ボーナス込) |
約33.3億円/年 |
2025現在 | 年俸総額 €20.8M | 約33.3億円/年 |
年俸にまつわるエピソード
引用:goal
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サントス時代:当時の給与はクラブの中でも最下層。
それでも17歳でリベルタドーレスにデビューし、史上最年少得点をマーク。
ブラジルメディアは「給与は控えめだが、価値は計り知れない」と評した。
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レアル移籍後:2019年オサスナ戦デビュー弾、ガラタサライ戦でのCLハットトリックは「銀河系に現れた新星」として大きな話題に。
給与は€8M台と中堅並みだが、実力でクラブの未来を担う存在へ。
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2022年以降の昇給:マンチェスター・シティ戦での「90秒2発」により、Globo Esporteは「ロドリゴは伝説を刻んだ」と評し、その直後の給与倍増は必然と見られた。
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新契約(2023年):5年総額133億円超。クラブは「ヴィニシウスと共に未来を背負う選手」と位置付け、違約金を10億ユーロ(約1兆6000億円)に設定するほどの信頼を示した。
移籍金(ユーロ/日本円)
引用:ge.globo
年度 | 移籍金 | 日本円換算(約) | 移籍先 |
---|---|---|---|
2019 | €45M | 72億円 | サントス → レアル・マドリード |
移籍時のエピソード(ブラジルメディア)
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Globo Esporteは「違約金は€50Mに設定され、欧州ビッグクラブからの引き抜きを防ぐためだった」と指摘。
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2018年6月の移籍決定:サントスは€40Mを受け取り、クラブ史上最大の取引に。Folha de S.Pauloは「経営難を救う命綱」と表現。
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ファンの反応:「もっとサントスで見たかった」という惜別の声と、「クラブを救うための犠牲」という理解が交錯。
UOLは「ロドリゴはゴールだけでなく、クラブの未来を支える資金も残して去った」と評した。
市場価値ランキング(2001年生まれ世代Top5)
引用:charleswatts
順位 | 選手 | 年齢 | 市場価値(€) | 日本円換算(約) | 所属クラブ |
---|---|---|---|---|---|
1 | ブカヨ・サカ | 24 | €150M | 240億円 | アーセナル |
2 | マイケル・オリセ | 23 | €100M | 160億円 | バイエルン |
3 | モイセス・カイセド | 23 | €90M | 144億円 | チェルシー |
4 | クワラツヘリア | 24 | €90M | 144億円 | PSG |
5 | ロドリゴ | 24 | €90M | 144億円 | レアル・マドリード |
2001年生まれ世代のトップ5を見ると、ブカヨ・サカが€150M(約240億円)という突出した評価を受けており、プレミアリーグとアーセナルにおける絶対的地位が反映されています。
オリセやカイセドも€100M前後で評価され、欧州トップクラブの中核選手として市場価値を高めています。
その中でロドリゴは、クワラツヘリアと並んで€90M(約144億円)で5位に位置。
決定的なゴールや大舞台での勝負強さは折り紙付きで、ブラジル代表でも重要な役割を担っています。
では、サカとの差は何か?
サカはプレミアリーグという世界最高の商業価値を持つリーグで「アーセナルの顔」として常時フル出場し、キャプテンシーやプレースキッカーとしての役割も担っています。
一方のロドリゴはレアルの攻撃陣の一角として輝きを放ちながらも、ヴィニシウスといったスターとの共存で“絶対的エース”の立場には至っていないのが現状です。
ただし、ロドリゴはCLなど国際舞台でのインパクトが強く、将来的に「レアルの象徴」としてシーズンを通じた継続的な結果を残せば、サカとの差は縮まる可能性が高いと評価されています。
さいごに
ロドリゴの歩みは、単なる数字の推移では語り尽くせません。
サントスでは低年俸ながらも最年少記録を次々に打ち立て、レアルでは「CLの申し子」と称される決定的なゴールを量産。
移籍金はクラブを救い、年俸はクラブの未来を背負う象徴となりました。
いまや2001年生まれ世代でトップ5の市場価値を誇り、その存在感はブラジル代表にも広がっています。
ロドリゴは、金額と実績の両面で「世代を代表するウインガー」として、今後も世界を魅了し続けるでしょう。
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