日本代表の守備陣を支えてきた冨安健洋。
アビスパ福岡から海外へ渡り、シント=トロイデン、ボローニャ、アーセナル、アヤックスを経て、2026年にはクリスタル・パレスへ加入しました。
クリスタル・パレスへの加入は2026年8月7日に発表されています。
冨安の大きな特徴といえば、センターバックと左右のサイドバックをこなせるユーティリティー性でしょう。
しかし、冨安のすごさは「複数ポジションでプレーできる」だけではありません。
187cmの恵まれた体格、対人守備、空中戦、予測能力、ポジショニング、さらにはボールを運び、パスで攻撃を組み立てる能力まで兼ね備えています。
今回は、冨安健洋のポジションやプレースタイル、守備・攻撃それぞれの特徴、国内外で高く評価されてきた理由について詳しく見ていきます。
この記事の内容
冨安健洋の基本プロフィール
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 冨安健洋(とみやす たけひろ) |
| 生年月日 | 1998年11月5日 |
| 出身地 | 福岡県福岡市 |
| 身長 | 187cm |
| 利き足 | 右足 |
| 主なポジション | センターバック |
| その他 | 右SB・左SB |
| 所属 | クリスタル・パレス |
| 背番号 | 17 |
現在の基本ポジションはセンターバック(CB)。
ただし、キャリアを通して右サイドバック(RSB)や左サイドバック(LSB)でもプレーしており、この対応力の高さが冨安最大の特徴の一つになっています。
冨安健洋のポジションは?
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本職はセンターバック
冨安健洋の本来のポジションはセンターバックです。
本人もボローニャ時代にセンターバックについて「快適にプレーできる」という趣旨の発言をしており、日本代表でも中央の守備を任されてきました。
187cmの身長を生かした空中戦だけでなく、相手FWへの対応やカバーリング、最終ラインからのビルドアップにも対応できます。
いわゆる「身体能力だけで守るセンターバック」ではないところが冨安の特徴です。
右サイドバックでもプレー可能
冨安の知名度を世界的に高めたポジションの一つが右サイドバックです。
特にボローニャ、アーセナルでは右サイドでプレーする機会が増えました。
ボローニャ時代には本人も、
「センターバックでもサイドバックでも、自分にとっては同じ。監督が求める場所でプレーする」
という趣旨のコメントを残しています。
一般的な攻撃型サイドバックとは少しタイプが異なり、冨安の場合は守備力の高いサイドバックとしての価値が大きい選手です。
対面するウイングへの1対1だけでなく、中央へ絞ってセンターバックのように守れるため、守備陣全体の安定につながります。
左サイドバックまでこなせる
さらに冨安は左サイドバックにも対応できます。
右利きの大型センターバックが右SBまでこなすケースは珍しくありません。
しかし、冨安の場合は左SBまで高いレベルで対応できるのが特徴です。
そのため、
CB
右CB
左CB
右SB
左SB
と、4バック・3バックの両方で複数の役割を任せられます。
負傷者や相手との組み合わせによって最終ラインを変更したい監督にとって、非常に使い勝手のいいDFです。
冨安健洋のプレースタイルは?
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① 1対1の守備に強い
冨安のプレースタイルを語るうえで外せないのが、対人守備の強さです。
相手へ無闇に飛び込むのではなく、距離を保ちながらコースを限定し、ボールを奪えるタイミングを待ちます。
これはサイドバックでプレーするときにも大きな武器になります。
引用:YouTube
プレミアリーグではスピードやドリブル能力に優れたウイングと1対1になる場面が多くなりますが、センターバックとして培った守備力を生かせるのが冨安の強み。
「簡単には抜かせない」
タイプのDFといえるでしょう。
② 予測能力とポジショニングが優秀
冨安はフィジカルだけで守る選手ではありません。
むしろ大きな特徴となっているのが、相手のプレーを予測する能力です。
ボローニャは加入時の冨安について、反応の速さ、予測・インターセプト能力、空中戦、ポジショニング、サッカーインテリジェンスなどを高く評価していました。
相手がパスを出してから追いかけるのではなく、
「次にどこへボールが出るのか」
「どこを塞いでおけば危険を消せるのか」
を判断して先回りします。
引用:YouTube
センターバック、サイドバックの両方でプレーできる背景には、この戦術理解力の高さがあります。
③ 187cmの高さを生かした空中戦
冨安の身長は187cm。
日本人DFとしては大型で、空中戦も大きな武器です。
特にセンターバックでは、相手FWとの競り合いやクロスへの対応で高さを発揮します。
ボローニャも加入時に、冨安の空中戦能力を長所として挙げていました。
東京五輪のフランス戦では、世界的なストライカーであるアンドレ=ピエール・ジニャックと対峙。
冨安自身も、世界トップクラスのストライカーとの対戦経験があるため自信を持ってプレーできたと振り返っています。
欧州で経験を積んだことによって、サイズのあるFWへの対応力も磨かれていきました。
④ パスを出せる「ビルドアップ型DF」
冨安のすごさは守備だけではありません。
後方から攻撃を組み立てるビルドアップ能力も評価されています。
シント=トロイデン時代には、ベルギーリーグでパス成功数8位を記録。
しかもMFではなくDFでこの数字を残しており、ボローニャ公式も加入時に特筆していました。
センターバックから縦パスを入れたり、サイドバックから中盤へボールをつないだりできるため、単にボールを跳ね返すだけのDFではありません。
引用:YouTube
日本代表でも攻撃面を意識しており、2019年には3バックからサイドを変えるロングボールを増やしたいと話しています。
「守れて、ボールも扱える」
という現代型DFとしての能力を持っています。
⑤ 両足を使えることも大きな武器
冨安は基本的には右利きですが、左足でもボールを扱えることが特徴です。
ボローニャ公式も加入時に冨安を**「two-footed(両足を使える)」**DFとして紹介しています。
これが左サイドバックでもプレーできる理由の一つです。
右足しか使えないDFの場合、左サイドへ配置するとパスコースが限定されることがあります。
冨安は左右どちらからでも一定レベルでボールを動かせるため、相手のプレスを受けたときにも選択肢を確保できます。
冨安健洋の最大の武器は「ユーティリティー性」
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冨安のプレースタイルを象徴する言葉を一つ挙げるなら、やはりユーティリティー性でしょう。
本人自身がボローニャ時代に「センターバックでもサイドバックでも構わない」と話していました。
しかも単に、
「一応そのポジションでもプレーできる」
というレベルではありません。
センターバックでは高さと予測能力。
右サイドバックでは対人守備。
左サイドバックでは守備力と両足を扱える能力。
3バックでは左右のCB。
それぞれのポジションで、自分の特徴を生かすことができます。
日本代表でも試合途中にセンターバックから右サイドバックへ移った経験があり、本人もクラブとは役割が異なるため試行錯誤していると話していました。
つまり冨安は「複数ポジションを経験した選手」というだけでなく、チームや戦術によって役割そのものを変えられるDFなのです。
冨安健洋は攻撃でも貢献できる?
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守備のイメージが強い冨安ですが、攻撃参加ができないわけではありません。
ボローニャでは右SBとしてオルソリーニと連係しながら前へ出るプレーも見せました。
本人もボローニャでのデビュー戦後、前からプレスをかけながら攻撃するスペースがあり、オルソリーニやソリアーノとの連係を楽しめたと振り返っています。
さらに2020-21シーズンには得点も記録。
一時期立て続けにゴールを決めた際には、周囲から「ストライカー」と冗談を言われていたことを本人が明かしています。
ただし本人は、その際にもDFとして最も重要なのは無失点に抑えることという考えを示しています。
ここにも冨安らしさが表れています。
派手に攻撃参加することよりも、まず守備を安定させ、そのうえで必要なときに攻撃へ加わるタイプです。
冨安健洋のすごいところは?
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ここまでを整理すると、冨安の強みはかなり多岐にわたります。
187cmの高さ、1対1の守備力、空中戦、予測能力、ポジショニング、ビルドアップ、両足を扱える技術、そしてCB・左右SBをこなせるユーティリティー性。
特に重要なのは、これらが別々の能力ではないことです。
予測能力があるからCBでもSBでも守れる。
両足を扱えるから左右どちらでもプレーできる。
センターバックとしての守備力があるから、サイドバックでも対人守備に強い。
そしてボールを扱えるから、守備だけでなくビルドアップにも参加できる。
複数の長所が組み合わさることで、「監督が戦術に合わせて配置を変えられるDF」になっているところが冨安の大きな価値でしょう。
冨安健洋の課題は?
能力面で多くの武器を持つ一方、キャリアを通して大きな課題となってきたのがコンディション維持です。
特にアーセナル時代は負傷による離脱を経験し、継続して試合に出場できない時期がありました。
これはプレースタイルそのものの弱点というより、持っている能力をシーズンを通して発揮するための課題といえます。
また、攻撃性能だけを比較すれば、ドリブル突破やクロスを武器にする典型的な攻撃型サイドバックとはタイプが異なります。
その代わり冨安には、サイドに配置してもセンターバック級の守備力を期待できるという強みがあります。
どちらが優れているというより、チームがサイドバックに何を求めるかによって評価が変わるタイプです。
日本代表での冨安健洋の役割は?
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日本代表では基本的にセンターバックとしての役割が中心です。
クラブではサイドバックとしてプレーすることがあっても、代表では最終ライン中央から相手FWを抑え、後方からボールを動かす役割を担ってきました。
冨安自身も、クラブと日本代表では求められる判断が異なると話しています。
ボローニャ在籍時には、日本代表では自分自身で判断しなければならない場面が増えるため、ポジショニングと判断の質を高めたいと語っていました。
2024年のアジアカップでも、単に自分のマークだけを見るのではなく、最終ライン全体で試合をコントロールする必要性について言及しています。
こうしたコメントからも、冨安が個人の守備だけでなく、DFライン全体を考えてプレーする選手であることが分かります。
冨安健洋のプレースタイルまとめ
今回は、冨安健洋のポジションやプレースタイル、何がすごいのかについて紹介しました。
冨安の本職はセンターバックですが、右サイドバック、左サイドバックにも対応できます。
最大の特徴は、187cmのサイズを生かした守備力だけではありません。
対人守備の強さ
空中戦
予測能力
ポジショニング
パス・ビルドアップ能力
両足を使える技術
複数ポジションへの対応力
これらを高いレベルで兼ね備えていることが冨安の強みです。
ボローニャが加入時に「反応、予測、空中戦、ポジショニング、ボール扱い」などを高く評価していたことからも、その特徴は欧州で本格的にブレイクする前から注目されていました。
派手なドリブルやゴールで目立つタイプではありません。
しかし、相手の攻撃を読み、危険を消し、奪ったボールを味方につなぎ、必要なら左右のサイドまで守る。
それこそが冨安健洋のプレースタイルです。
アーセナル時代には世界最高峰のプレミアリーグを経験し、現在はクリスタル・パレスで再びイングランドの舞台に挑戦しています。
コンディションを維持できれば、センターバックから左右サイドバックまで対応できるその万能性は、クラブでも日本代表でも大きな武器となるでしょう。
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