オランダ・エールディヴィジのNECナイメヘンでゴールを量産し、日本代表でも存在感を高めているストライカー・小川航基(おがわ こうき)。
ジュビロ磐田の下部組織からプロ入りし、水戸ホーリーホック、横浜FCを経て欧州へとステップアップを果たしました。
この記事では、彼の年俸推移・移籍金の変遷・市場価値の最新情報を整理しながら、オランダでの活躍や現地での評価、そして今後の成長予測までを詳しく解説します。
日本人ストライカーがどのようにして“欧州で通用する存在”へと進化したのか――その歩みを追います。
この記事の内容
小川航基|年俸・移籍金・市場価値【2025年最新版】
引用:X
日本代表FW・小川航基。ジュビロ磐田でプロキャリアをスタートし、水戸ホーリーホックや横浜FCを経て、オランダ・NECナイメヘンで活躍するストライカーです。
ここでは、Jリーグ時代から現在までの年俸推移、移籍金の変遷、市場価値の最新状況を詳しくまとめます。
年俸の推移(Jリーグ〜欧州)
シーズン | 所属クラブ | 年俸 (日本円) |
備考 |
---|---|---|---|
2016 | ジュビロ磐田 | 480万円 | 高卒ルーキーとして加入 |
2017 | ジュビロ磐田 | 480万円 | ルヴァン杯で初ゴールも負傷離脱
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2018 | ジュビロ磐田 | 800万円 | J1参入POでPK成功 |
2019 | ジュビロ磐田 → 水戸ホーリーホック(育成型期限付き) | 800万円 | J2で7得点を記録 |
2020 | ジュビロ磐田(J2) | 非公表 | コロナ禍でJ2プレー、背番号9に変更 |
2021 | ジュビロ磐田(J2) | 非公表 | チームJ1復帰に貢献 |
2022 | 横浜FC(J2) | 非公表 | 26得点でJ2得点王・MVP受賞 |
2023 | 横浜FC(J1) | 3,700万円 | 欧州移籍前のラストシーズン |
2023-24 | NECナイメヘン(オランダ) | 約4,870万円(€300,000) | 欧州初挑戦で11得点 |
2024-25 | NECナイメヘン | 約4,870万円(€300,000) | 完全移籍・3年契約 |
2025-26 | NECナイメヘン | 約4,870万円(€300,000) | 契約2年目 |
2026-27 | NECナイメヘン | 約4,870万円(€300,000) | 契約満了年 |
※1ユーロ=160円換算。J2時代は公開データなし。
移籍金の推移
年 | 移籍元 | 移籍先 | 形態 | 移籍金 (ユーロ) |
---|---|---|---|---|
2019 | ジュビロ磐田 | 水戸ホーリーホック | 育成型期限付き | – |
2022 | ジュビロ磐田 | 横浜FC | 完全移籍 | 非公表(推定€0.3m) |
2023 | 横浜FC | NECナイメヘン | 期限付き | €0 |
2024 | 横浜FC | NECナイメヘン | 完全移籍 | €1.00m(約1億6,000万円) |
エピソード・評価
引用:X
小川航基が横浜FCでJ2得点王&MVPを獲った後、2023年夏に NEC へレンタル移籍した時点では、現地紙・ファンの間で「日本人アタッカーが欧州でどこまで通用するか?」という疑念が少なからずありました。
引用:X
最初は控え起用や調整期間もあったものの、徐々にポジションを奪い、11得点を挙げてクラブ内得点王に。
これにより NEC 側も買い取りオプションを行使し、2024年に完全移籍契約へと移行しました。
この移籍決定の際、現地メディアでは「横浜からやってきたストライカーが、オランダに新たな刺激をもたらす可能性を秘めている」との評価が複数見受けられました。
? 決定力と多様性:トリプルスキル
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得点パターンの多様性
右足・左足・ヘディング・ペナルティなど、多彩な得点パターンを備えている点で高評価を受けています。FIFA インタビューでも、この点が強調されており、相手に対応されにくいストライカーという評価が定着しつつあります。 -
ポジショニングと読みの鋭さ
現地アナリストやスカウティングレポートでは、“オフ・ザ・ボールでの動き出し”“裏抜け”、“パスへの嗅覚”なども評価点として挙げられており、単なるゴールエンスコンバージョン能力だけでない総合力が支持されています。 -
フィジカル成長・体格のアドバンテージ
身長186cmというサイズもあり、空中戦や競り合いで一定の有利を取れると見られており、それが得点力に反映される場面もあります。
? ファン・クラブ側の声
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NEC の公式SNS等では、小川選手が オーバーヘッドシュート を決めたシーンが度々称賛されており、ファンからは “KOKI MAGIC” といった愛称での応援も確認できます。
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また、開幕戦や注目試合での勝負強さにより、「クラブのスター選手として認知され始めた」との声が現地でも増加中です。
市場価値の推移
引用:X
年月 | 市場価値 (ユーロ) |
日本円換算 | 所属クラブ | 備考 |
---|---|---|---|---|
2022年末 | €500,000 | 約8,000万円 | 横浜FC | J2得点王で急上昇 |
2023年7月 | €800,000 | 約1億3,000万円 | NEC(loan) | 欧州挑戦直後 |
2024年6月 | €1,800,000 | 約2億9,000万円 | NEC | 活躍により上昇 |
2025年5月(最新) | €2,500,000 (約4億円) |
NECナイメヘン | キャリア最高値 |
市場価値の今後の予測
現時点(2025年5月等)での 市場価値 €2,500,000(約4億円相当) は、小川航基のキャリアにおけるピーク水準と見られています。
しかしながら、これはあくまで現状評価であり、以下の要因を考慮すれば、さらに上昇も十分に現実味を帯びています。
上昇要因
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得点ペースと安定性の維持・向上
2025–26シーズン序盤でも、7試合3得点1アシスト(出場時間435分)というスタートを切っています。
このペースをシーズン通じて維持・加速できれば、スコアラーとしての評価がさらに高まるでしょう。 -
日本代表でのインパクト
国際舞台での得点力、特にアジア予選などでの結果が注目を浴びています。FIFA のインタビュー記事では「最前線での存在感」が語られており、代表での評価がクラブでの市場価値に直結する可能性があります。
実際、2024~2025年においても日本代表での得点数は高く、選手価値を裏付ける実績となっています。 -
欧州での認知拡大
NECというオランダのクラブで長期的にプレーすることで、スカウトや他リーグからの注目も強まるでしょう。特にベネズポルトガル・ベルギー・ドイツ2部など、欧州中堅クラブからの関心が高まるシナリオは十分考えられます。 -
契約残年数と移籍機会
現在の契約は2027年6月までとされており、残り年数が1〜2年のタイミングでの移籍交渉(放出先のクラブとの交渉)で評価が急上昇する可能性があります。
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怪我やコンディション不良
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得点停滞、チーム戦術との不整合
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移籍先での失敗・フィット不良
予測レンジ
上記要因をふまえ、今後 1〜2年以内に €3.0〜3.5m(約4.8〜5.6億円程度)、あるいは好条件の移籍でさらに €4.0m 超え も視野に入ると見られます。
ただし、これは理想的な条件が揃った場合の上方幅。
現状維持またはやや停滞のシナリオでも、€2.5〜3.0mあたりのレンジにとどまる可能性もあります。
さいごに
小川航基は、Jリーグ時代に培った得点感覚と戦術理解力を武器に、欧州の舞台でも着実に評価を高めています。
ジュビロ磐田時代の年俸480万円から、NECナイメヘンでは約4,800万円へと10倍以上の成長。
移籍金は1億円超、市場価値は4億円に達し、日本人FWとしては異例の上昇曲線を描いています。
オランダで磨かれた経験は、今後の日本代表やさらなるステップアップ移籍にも直結するはず。
努力で道を切り開いたストライカー・小川航基の挑戦は、これからも続いていきます。