2026年夏、ベルギーのシント=トロイデンVV(STVV)からドイツ・ブンデスリーガのSCフライブルクへ完全移籍した山本理仁(やまもと・りひと)選手。
東京ヴェルディのアカデミーからトップチームへ昇格し、ガンバ大阪、STVVを経て、24歳でドイツ・ブンデスリーガへのステップアップを実現しました。
STVVでは公式戦98試合に出場。特に移籍前の2025-26シーズンにはベルギーリーグで5得点を挙げるなど大きく成長し、その活躍がフライブルク移籍につながりました。
そんな山本理仁選手について、
「ポジションはどこ?」
「どんなプレースタイル?」
「何がすごいの?」
「守備的MFなのに攻撃もできる?」
と気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、日本国内での評価だけでなく、ベルギーやドイツなど海外からの評価・反応も交えながら、山本理仁選手のポジションやプレースタイル、長所や今後の課題について詳しく紹介します。
この記事の内容
山本理仁のポジションは守備的MF
山本理仁選手の主戦場は、守備的ミッドフィールダー(ボランチ)です。
STVV公式ではポジションをMFとして登録。
身長179cm、体重73kgです。
Transfermarktの資料では、さらに詳しく、
メインポジション:守備的MF
サブポジション:セントラルMF
とされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 山本理仁 |
| 生年月日 | 2001年12月12日 |
| 身長 | 179cm |
| 体重 | 73kg |
| 利き足 | 左 |
| 主なポジション | 守備的MF |
| サブポジション | セントラルMF |
| 所属 | SCフライブルク |
TransfermarktのU-23日本代表記録でも、守備的MF(DM)として起用された試合が数多く確認できます。
例えば2024年のAFC U-23アジアカップではUAE戦、カタール戦、決勝のウズベキスタン戦などでDMとして出場しています。
ただし、山本選手を単純な「守備専門のボランチ」と考えると、その特徴を十分に表現できません。
現在の山本選手は、攻守両面に関われる万能型のセントラルMFへ進化しています。
山本理仁はセントラルMFでもプレー可能
山本理仁選手の特徴の一つが、中盤で複数の役割を担えることです。
守備的MFとして最終ラインの前でプレーするだけでなく、一列前へ出てセントラルMFとしてプレーすることもできます。
実際、U-23日本代表でも2023年10月のアメリカ戦ではセントラルMF(CM)として起用された記録があります。
そして、このポジションの柔軟性は新天地フライブルクも高く評価しています。
スポーツディレクターのクレメンス・ハルテンバッハは、山本選手について「versatile midfielder(多才なMF)」と表現しています。
つまり、
アンカーだけの選手ではない。
攻撃だけの選手でもない。
中盤で複数の仕事ができる。
ここが山本理仁選手を理解するうえで重要なポイントです。
山本理仁のプレースタイルは?
山本理仁選手のプレースタイルを一言で表現するなら、
「左足の技術と戦術理解力を生かし、攻守両面でゲームに関与する万能型MF」
でしょう。
主な特徴として、
- 左足の高い技術
- 正確なショート・ロングパス
- 中盤からのゲームメイク
- ボールを受けるポジショニング
- 守備でのボール回収
- 豊富な運動量
- 攻守の切り替え
- 前線への飛び出し
- ミドルシュート
- 複数の中盤ポジションへの対応
などが挙げられます。
特にベルギーへ渡ってから、以前から持っていた技術に運動量・守備・得点への関与が加わってきたことが大きな変化です。
特徴①左足の技術とパス能力
山本理仁選手のプレーを見るうえで、まず注目したいのが左足です。
左利きのMFで、中盤から正確なパスを供給できます。
短いパスで味方との距離を保ちながらゲームを組み立てるだけでなく、長いパスで局面を変えることもできるタイプです。
参考値ではありますが、EA SPORTS FC 26の能力値でもショートパス71、ロングパス70、ボールコントロール70と、パス・ボール技術に比較的高い評価が与えられています。
もちろんゲームの能力値をそのまま現実の選手評価として扱うことはできません。
ただ、山本選手が単純なボール奪取役ではなく、ボールを持ったときにも仕事ができるMFとして認識されている一例とはいえるでしょう。
特徴②中盤からゲームを組み立てられる
山本選手は、中盤でボールを受けてゲームを組み立てることができます。
ボランチには相手からプレッシャーを受ける状況でもボールを受け、
前を向く
↓
味方へつなぐ
↓
ボールを動かして相手を動かす
↓
前線へパスを入れる
という仕事が求められます。
山本選手は左足の技術を生かしながら、この部分でチームの攻撃に関与できる選手です。
フライブルク移籍時にも本人が「MFとして試合に影響を与えたい」とコメントしています。
単に中盤のスペースを埋めるのではなく、自分からゲームに関与したいタイプであることが分かります。
特徴③ボールを持っていないときにも貢献できる
そして、フライブルクが山本理仁選手を評価している大きな理由がここです。
フライブルクのハルテンバッハSDは、山本選手について、
ボールを持っているときだけでなく、持っていないときにもインパクトを与えられる
ことを評価しています。
これは現代サッカーのMFとしてかなり重要です。
攻撃時にはパスを出す。
守備になれば相手を追う。
ボールを奪う。
味方のカバーへ入る。
そして奪った瞬間には再び攻撃へ切り替える。
山本選手の場合、「パスが上手い左利きMF」だけではなく、攻守の両局面に参加できることがブンデスリーガ移籍につながったポイントと考えられます。
特徴④運動量が豊富
攻守両面で仕事をするためには、当然ながら運動量も必要です。
山本理仁選手は中盤で動きながら、味方をサポートします。
守備ではスペースを埋め、攻撃へ切り替わればパスコースを作るために動く。
さらに近年は、そこから前線へ出て得点に関わるプレーも増えてきました。
フライブルクのサポーターコミュニティでも、STVVを継続して見ていたというファンから、山本選手について走れる、パスができる、得点もできる選手という好意的な反応が出ています。
公式評価ではありませんが、実際にベルギー時代を見ていたファンの反応として興味深いところです。
特徴⑤守備的MFなのに得点にも絡める
山本理仁選手の近年の成長を象徴しているのが、得点力です。
もともとはゲームメイクや守備面を評価されてきたMFですが、2025-26シーズンにはベルギーリーグで5得点を記録。
フライブルク公式も獲得発表の中で、この5得点を紹介しています。
守備的MFがシーズン5得点を記録できるのは大きなプラスです。
ゴール前へ飛び出す。
こぼれ球を拾う。
ペナルティーエリア外から狙う。
こうしたプレーが増えれば、相手にとってさらに厄介なMFになります。
山本選手はベルギーで、「ゲームを作る選手」から「自分で試合を動かせる選手」へ成長したと見ることもできそうです。
パリ五輪では得点力も証明
その片鱗はパリオリンピックでも見せていました。
山本理仁選手はパリ五輪日本代表で背番号7を背負い、初戦のパラグアイ戦でゴールを記録。
中盤の選手ながら攻撃面でも結果を残しました。
年代別代表でも山本選手は長く守備的MFとして起用されており、TransfermarktのU-23日本代表記録では18試合に出場しています。
2024年AFC U-23アジアカップではUAE戦でアシスト、準々決勝カタール戦でもアシストを記録。
守備的MFでありながら、攻撃にも関われる。
このバランスが山本理仁選手の魅力です。
山本理仁は「アンカー」なのか「ボックス・トゥ・ボックス」なのか?
ここはプレースタイルを考えるうえで面白いところです。
東京ヴェルディ時代からのイメージなら、
ゲームを組み立てる左利きのボランチ
という表現が合います。
一方、現在の山本選手は守備だけでなく前方にも動き、得点にも関与するようになっています。
そのため現在は、
アンカー
+
セントラルMF
+
ボックス・トゥ・ボックス的要素
を持った選手と考えると分かりやすいでしょう。
完全なボックス・トゥ・ボックスMFと断定するより、攻守に動ける守備的/セントラルMFと表現するほうが正確です。
フライブルクが「多才なMF」と評価していることとも一致します。
山本理仁の国内での評価は?
山本理仁選手は東京ヴェルディのアカデミー時代から高く評価されてきました。
そして年代別日本代表にも継続的に選出。
TransfermarktのプロフィールではU-23日本代表で18試合出場を記録しており、U-15からU-23まで各年代の日本代表を経験しています。
フライブルク公式も、山本選手がU-15からU-23まで日本の年代別代表でプレーしてきたことを紹介しています。
その集大成の一つとなったのがパリ五輪。
AFC U-23アジアカップでは日本の優勝に貢献し、パリ五輪にも出場しました。
つまり日本国内では早くから、
技術力の高い左利きボランチ
として期待され続けてきた選手です。
ただし、J1のガンバ大阪では絶対的なレギュラーを確保したわけではありません。
そこからベルギーへ渡ったことが、キャリアを大きく変えることになります。
ベルギーで山本理仁の評価が大きく上昇
2023年、山本理仁選手はガンバ大阪からSTVVへ移籍しました。
しかし、最初から順風満帆だったわけではありません。
フライブルクへの移籍が決まった際、本人もSTVVで過ごした期間について、楽しいことばかりではなく、自分自身と向き合いながら「もがき続けた日々」だったと振り返っています。
それでもベルギーで経験を積み続けました。
そして2025-26シーズンに大きく飛躍。
フライブルクのハルテンバッハSDも、山本選手がこのシーズンに大きな成長を遂げたと明確に評価しています。
この成長がブンデスリーガへの扉を開きました。
ドイツでの評価「最大の強みは多くの能力を持っていること」
では、新天地フライブルクは山本理仁選手の何を評価したのでしょうか。
獲得発表時のハルテンバッハSDのコメントが非常に分かりやすいです。
山本選手を多才なミッドフィールダーと評価。
さらに最大の長所について、一つの能力だけではなく、さまざまなクオリティーを持ち合わせていることだと説明しています。
つまりフライブルクは、
「パスがうまいから獲った」
「守備が強いから獲った」
という単純な評価ではありません。
攻撃もできる。
守備もできる。
ボールを持てる。
ボールがなくても働ける。
複数の中盤ポジションをこなせる。
この総合力を評価したわけです。
ブンデスリーガ公式も、山本選手を「defensive midfielder(守備的MF)」として紹介しています。
海外サポーターの反応は?
フライブルクへの加入発表後、海外サポーターからもさまざまな反応が出ました。
フライブルクのRedditコミュニティでは、
「ヘフラーの後継になるのでは?」
「中盤ならかなりいろいろなポジションができる」
といった意見が見られました。
さらにSTVVを追っていたというファンからは、山本選手について、
走れる、パスを出せる、ゴールも奪える良い選手
という評価も寄せられています。
もちろんサポーターの投稿は個人の感想なので、クラブ公式の評価とは区別する必要があります。
ただ、現地ファンにも「中盤で何でもできる選手」というイメージを持たれている点は興味深いでしょう。
山本理仁の弱点・今後の課題は?
では、山本理仁選手に弱点はあるのでしょうか。
ここは断定的に書くのは避けたいところです。
フライブルク側も明確な弱点を挙げているわけではありません。
一方で、ハルテンバッハSDは次のステップとして、山本選手が新しい環境へ適応し、プレーの細かな部分をさらに発展させる必要があるという趣旨のコメントをしています。
つまり今後最大のテーマは、ブンデスリーガへの適応でしょう。
課題①ブンデスリーガの強度への適応
ベルギーリーグからブンデスリーガへ移れば、プレースピードや対人強度もさらに高くなります。
山本選手は179cm・73kg。
極端に小柄な選手ではありませんが、フィジカルだけで相手を圧倒するタイプでもありません。
だからこそ、
ポジショニング
予測
ボールを離すスピード
判断力
運動量
といった部分を組み合わせて戦うことが重要になりそうです。
課題②フライブルクの戦術への適応
フライブルクは山本選手を即座に完成品として扱っているわけではありません。
クラブ自身が「適応」と「細部の成長」を次のステップとして挙げています。
特に山本選手は複数ポジションをこなせるからこそ、
「どこでもできる」
から、
「この役割なら山本を外せない」
という状態まで持っていけるかが重要でしょう。
山本理仁は日本代表に入れる?
山本理仁選手はU-15からU-23まで年代別日本代表を経験し、パリ五輪にも出場しました。
次に狙うのは当然A代表でしょう。
本人もSTVV退団時に、次のワールドカップへ向けてさらに成長したいとコメントしています。
ただし、日本代表の中盤は競争が激しいポジションです。
だからこそ、フライブルク移籍は大きな意味を持ちます。
ブンデスリーガで継続的に出場し、
守備+ゲームメイク+得点への関与
を高いレベルで証明できれば、A代表候補としてさらに注目されるでしょう。
山本選手自身もフライブルク加入時、ブンデスリーガでプレーすることは以前から大きな目標だったと話しています。
まとめ
今回は山本理仁選手のポジションやプレースタイル、国内外での評価について紹介しました。
特徴をまとめると、
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 本職 | 守備的MF(ボランチ) |
| サブポジション | セントラルMF |
| 利き足 | 左 |
| パス | ショート・ロングともにゲームメイクに生かせる |
| 攻撃 | 前方への飛び出しや得点参加も可能 |
| 守備 | 非保持時にも貢献できる |
| 運動量 | 攻守に動いて味方をサポート |
| 最大の特徴 | 攻守両面で複数の仕事ができる万能性 |
| 今後の課題 | ブンデスリーガとフライブルクの戦術への適応 |
山本理仁選手のプレースタイルを一言で表現するなら、
「左足の技術をベースに、攻守両面でゲームに影響を与えられる万能型MF」
でしょう。
東京ヴェルディ時代から評価されてきた技術。
年代別日本代表で培った経験。
そしてベルギーで身につけた運動量、守備力、得点への関与。
それらが組み合わさり、フライブルクから「多才なMF」と評価される選手へ成長しました。
ベルギーで苦しみながらも成長し、ついにたどり着いたドイツ・ブンデスリーガ。
ここでさらにプレーの強度や判断速度を高めることができれば、日本代表の中盤争いに加わる可能性も十分にあります。
24歳で迎えるブンデスリーガ挑戦が、山本理仁選手のキャリアをもう一段引き上げることになるのか。
SCフライブルクでの活躍に注目です。
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