サッカーのビックトーナメントとして超が付くほど有名なUEFAチャンピオンズリーグ。
そのUEFAチャンピオンズリーグと同じ時期に開催されているUEFAヨーロッパリーグという大会がありますね。
名前が似ていて、同時期に開催されている大会ですが、ドコが違うのでしょうか?
今回は、UEFAチャンピオンズリーグとUEFAヨーロッパリーグの違いについて書いていきたいと思います。
この記事の内容
UEFAチャンピオンズリーグとUEFAヨーロッパリーグの大きな違いは?
UEFAチャンピオンズリーグとUEFAヨーロッパリーグの大きな違いについて書いていきます。
UEFAチャンピオンズリーグとUEFAヨーロッパリーグの大きな違いは、
- 出場資格
- 賞金
だと思われます。
それぞれについて見ていきましょう。
UEFAチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグの出場資格は?
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参照:UEFA Champions League and UEFA Europa League continues on Iceland‘s Channel 2 Sports (vodafone.is)
UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグの出場資格はどんな違いがあるのでしょうか?
それぞれの出場資格について見ていきましょう↓
UEFAチャンピオンズリーグ
UEFAチャンピオンズリーグは32チームが出場できます。
その内訳は、以下のようになっています↓
(1)UEFAランキング1位〜4位の国の上位4クラブ
(2)UEFAランキング5位〜6位の国の上位3クラブ
(3)UEFAランキング7位〜15位の国の上位2クラブ
(4)UEFAランキング16位以下の国の1位クラブ
(5)前年度UEFAチャンピオンズリーグ優勝クラブ
(6)前年度UEFAヨーロッパリーグ優勝クラブ
では、それぞれについて見ていきましょう。
(1)UEFAランキング1位〜4位の国の上位4クラブ
※UEFAランキングは、前々シーズンまでの5年間の成績によって決まります。
UEFAランキングを見てみると、
1位:スペイン
2位:イングランド
3位:イタリア
4位:ドイツ
このリーグに所属している上位4クラブが出場できます。
2021-2022シーズンの出場クラブを見てみると、
- スペイン:アトレティコ・マドリード、レアル・マドリード、バルセロナ、セビージャ
- イングランド:マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、チェルシー
- イタリア:インテル、ACミラン、アタランタ、ユベントス
- ドイツ:バイエルン、ライプツィヒ、ドルトムント、ヴォルフスブルク
※チェルシーは、2020-2021UEFAチャンピオンズリーグ優勝枠で出場することとなりました。
(2)UEFAランキング5位〜6位の国の上位3クラブ
UEFAランキングを見てみると、
5位:フランス
6位:ポルトガル
この2か国に所属している上位2チームが本戦から出場し、3位はプレーオフから参戦できます。
2021-2022シーズンの出場クラブを見てみると、
- フランス:リール、パリサンジェルマン
- ポルトガル:スポルティング・リスボン、ポルト
モナコ(フランス)はプレーオフ、ベンフィカ(ポルトガル)は予選3回戦から出場。
(3)UEFAランキング7位〜15位の国の上位2クラブ
ここら辺から、ちょっとややこしくなります。
UEFAランキング7位〜15位を見てみると、
7位:ロシア
8位:ウクライナ
9位:ベルギー
10位:オランダ
11位:トルコ
12位:オーストリア
13位:デンマーク
14位:スコットランド
15位:チェコ
7~10位までの1位のクラブが本戦から出場し、2位はプレーオフ、予選からの出場となります。
本戦から出場したクラブ↓
- ロシア:ゼニト
- ウクライナ:ディナモ・キエフ
- ベルギー:クラブ・ブルッヘ
- オランダ:アヤックス
予選から出場したクラブ↓
- ロシア:スパルタク・モスクワ
- ウクライナ:シャフタール・ドネツク
- ベルギー:ヘンク
- オランダ:PSV
UEFAランキング11~15位までのクラブは予選、プレーオフから2クラブ出場します。
予選から出場したクラブ↓
- トルコ:ガラタサライ
- オーストリア:ラピード・ウィーン、
- デンマーク:ミッティラン
- スコットランド:レンジャーズ、セルティック
- チェコ:スラヴィア・プラハ、スパルタ・プラハ
プレーオフから出場したクラブ↓
- トルコ:ベシクタシュ
- オーストリア:ザルツブルク
- デンマーク:ブレンビー
※ベシクタシュは、チェルシーがUEFAチャンピオンズリーグ出場権を得たため、グループステージから出場することとなりました。
また、ベシクタシュが繰り上がったことでブレンビーがプレーオフから出場となっています。
(4)UEFAランキング16位以下の国の1位クラブ
UEFAランキング16位以下(~55位)は多すぎるので、UEFAランキングを見てください。
予選2回戦、1回戦、予備予選から出場したクラブはこちらです。
(5)前年度UEFAチャンピオンズリーグ優勝クラブ
前年度(2020-2021シーズン)の優勝クラブは、チェルシーでした。
(6)前年度UEFAヨーロッパリーグ優勝クラブ
前年度(2020-2021シーズン)の優勝クラブは、ビジャレアルでした。
UEFAチャンピオンズリーグの本戦出場には特殊なパターンがあるので、そちらについても書いて見ます。
以下のパターンがあります↓
- UEFAチャンピオンズリーグ優勝クラブが既に国内リーグで本戦ストレートインを決めている
- UEFAヨーロッパリーグ優勝クラブが既に国内リーグで本戦ストレートインを決めている
- 本戦の出場権を得ていないクラブが、UEFAチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ優勝した
という特殊なパターンがあります。
それぞれについて見ていきましょう。
1.UEFAチャンピオンズリーグ優勝クラブが既に国内リーグで本戦ストレートインを決めている
2021-2022シーズンで言えば、チェルシーに当たります。
これにより、UEFAランキング11位のトルコのベシクタシュが繰り上がり、本戦から出場となりました。
また、UEFAランキング13位のデンマークのブレンビーがプレーオフからとなりました。
2.UEFAヨーロッパリーグ優勝クラブが既に国内リーグで本戦ストレートインを決めている
2021-2022シーズンで言えば、ビジャレアルですね。
3.本戦の出場権を得ていないクラブが、UEFAチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ優勝した
UEFAチャンピオンズリーグは同じリーグから最大5クラブまでしか出場することができません。
スペイン、イングランド、イタリア、ドイツのように4クラブ出場できるリーグの場合、国内リーグで5位以下に終わったとします。
その5位以下に終わってしまったクラブが、UEFAチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグで優勝してしまった場合、6クラブに出場権が与えられてしまいます。
この場合、国内リーグで4位になったクラブがUEFAヨーロッパリーグに回るというルールになっています。
UEFAヨーロッパリーグ
UEFAヨーロッパリーグはグループステージから参加クラブが32。
2021-2022シーズンからUEFAヨーロッパカンファレンスリーグが設立され、UEFAヨーロッパリーグの出場枠が大幅に減りました・・・。
従来は、グループステージから48クラブ参加できたのですが・・・。
色々と変わってきたので、UEFAヨーロッパリーグの出場枠について見ていきましょう。
その内訳は、以下のようになっています↓
- UEFAランキング1位から4位の国内リーグ5位の4チーム
- UEFAランキング5位の国内リーグ4位の1チーム
- UEFAランキング1位から7位の国内カップ優勝の7チーム
- プレーオフ勝者(チャンピオンズ・パート)の10チーム
- チャンピオンズリーグ・プレーオフ(チャンピオンズ・パート)敗者の4チーム
- チャンピオンズリーグ・プレーオフ(リーグ・パート)敗者の2チーム
- チャンピオンズリーグ・予選3回戦(リーグ・パート)敗者の4チーム
2021-2022 UEFAヨーロッパリーグのグループステージ出場クラブを見てみましょう↓
1.UEFAランキング1位から4位の国内リーグ5位の4チーム
- スペイン:レアル・ソシエダ(リーグ5位)、レアル・ベティス(リーグ6位)
- イングランド: レスター・シティ(リーグ5位)、ウェストハム(リーグ6位)
- イタリア:ナポリ(リーグ5位)、ラツィオ(リーグ6位)
- ドイツ:フランクフルト(リーグ5位)、バイエル・レバークーゼン(リーグ6位)
※レアル・ベティスは、UEFAチャンピオンズリーグ出場のバルセロナがコパ・デル・レイ2020-2021で優勝したため繰り上げで出場。
※ウェストハムは、レスター・シティがFAカップ2020-2021で優勝したため繰り上げで出場。
※ラツィオは、UEFAチャンピオンズリーグ出場のユヴェントスがコッパ・イタリア2020-2021で優勝したため繰り上げで出場。
※バイエル・レバークーゼンは、UEFAチャンピオンズリーグ出場のドルトムントがDFBポカール2020-2021で優勝したため繰り上げで出場。
2.UEFAランキング5位の国内リーグ4位の1チーム
2021-2022シーズンのUEFAランキング5位のフランスですね。
- フランス:リヨン(リーグ4位)、マルセイユ(リーグ5位)
※マルセイユは、UEFAチャンピオンズリーグ出場のパリ・サンジェルマンがクープ・ドゥ・フランス2020-2021で優勝したため繰り上げで出場。
3.UEFAランキング1位から7位の国内カップ優勝の7チーム
- ポルトガル:ブラガ
- ロシア:ロコモティフ・モスクワ
※2021-2022シーズンは、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ優勝枠のクラブがないため、ロシアのクラブが繰り上げになりました。
4.プレーオフ勝者(チャンピオンズ・パート)の10チーム
2021-2022シーズンの出場クラブです↓
- トルコ:ガラタサライ、フェネルバフチェ
- オーストリア:ラピード・ウィーン、シュトゥルム・グラーツ
- スコットランド:セルティック、レンジャーズ
- ベルギー:ロイヤル・アントワープ
- ギリシャ:オリンピアコス
- ポーランド:レギア・ワルシャワ
- セルビア:ツルヴェナ・ズヴェズダ
5.チャンピオンズリーグ・プレーオフ(チャンピオンズ・パート)敗者の4チーム
2021-2022シーズンの出場クラブです↓
- デンマーク:ブレンビー
- クロアチア:ディナモ・ザグレブ
- ブルガリア:ルドゴレツ・ラズグラド
- ハンガリー:フェレンツヴァーロシュ
6.チャンピオンズリーグ・プレーオフ(リーグ・パート)敗者の2チーム
2021-2022シーズンの出場クラブです↓
- フランス:モナコ
- オランダ:PSV
7.チャンピオンズリーグ・予選3回戦(リーグ・パート)敗者の4チーム
- ロシア:スパルタク・モスクワ
- ベルギー:ヘンク
- デンマーク:ミッティラン
- チェコ:スパルタ・プラハ
これら32クラブでグループステージを戦い、1位は決勝トーナメント進出、2位は決勝トーナメントプレーオフに回ります。
決勝トーナメントプレーオフは、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージ各グループ3位のクラブと戦います。
組み合わせは、このような感じになっております↓
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バルセロナvsナポリは注目カードと言っても過言でないでしょうね。
決勝トーナメントの準々決勝あたりから好カードが多いので、UEFAヨーロッパリーグも面白いと思い。
UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグの賞金は?
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参照:チェルシーが9年ぶり2度目のチャンピオンズリーグ制覇!ハヴァーツが決勝で大会初得点、1月就任トゥヘルが歓喜もたらす | Goal.com
サッカーの世界最高峰の大会であるUEFAチャンピオンズリーグなので賞金も凄いことになっていることでしょう。
格は下がりますが、UEFAヨーロッパリーグもそれなりの賞金が出ると思いますが、どれぐらい違いがあるのでしょうか?
見ていきましょう。
UEFAチャンピオンズリーグ
UEFAチャンピオンズリーグの賞金は凄かったですね。
- グループステージ出場権獲得:1564万ユーロ(約20億円)
- グループステージ勝利1回につき:280万ユーロ(約3億6000万円)
- グループステージ引き分け1回につき:93万ユーロ(約1億2000万円)
- ベスト16進出:960万ユーロ(約12億3000万円)
- 準々決勝進出:1060万ユーロ(約13億6000万円)
- 準決勝進出:1250万ユーロ(約16億円)
- 決勝進出:1550万ユーロ(約20億円)
- 優勝すると:450万ユーロの賞金(約5億8000万円)
引用:Champions League: how much can teams earn in results-based prize money? – AS.com
グループステージ出場だけでも大きな金額が入りますね。
それだけでなく、UEFAランキングに基づいて一部の収益は分配されるので出場するだけでおいしい話となっています。
さらに、放映権料から得られる報酬もあり、各国の規模に応じて分配金が支払われます。
多くのクラブがUEFAチャンピオンズリーグ出場に力を入れる大きな理由となっていますね。
では、UEFAヨーロッパリーグの賞金はどうなのでしょうか?
UEFAヨーロッパリーグ
UEFAチャンピオンズリーグと比べると、ちょっと寂しいですね↓
- グループステージの出場権:363万ユーロ(約4億7000万円)
- グループステージで勝利した試合:63万ユーロ(約8100万円)
- グループステージで引き分けた試合:21万ユーロ(約2700万円)
- グループステージ1位:110万ユーロ(約1億4000万円)
- グループステージ2位:55万ユーロ(約7100万円)
- ノックアウトラウンドプレーオフ:50万ユーロ(約6400万円)
- ラウンド16:120万ユーロ(約1億5500万円)
- 準々決勝:180万ユーロ(約2億3000万円)
- 準決勝:280万ユーロ(約3億6000万円)
- 準優勝:460万ユーロ(約5億9000万円)
- チャンピオン:860万ユーロ(約11億円)
賞金の金額が、かなり低い設定になっていますね・・・。
UEFAヨーロッパリーグに出場することも凄いことなのに。
ただ、UEFAヨーロッパリーグで優勝すれば、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権が得られるので魅力はありますよね?
特に、UEFAランキング上位4か国に所属するクラブにとっては魅力的でしょう。
リーグ戦で上位4位に入るのは難しくても、UEFAヨーロッパリーグで優勝すれば出場権を得られますからね。
※2021-2022シーズンからグループステージから出場できるクラブ数が減ったので賞金は上がっているようです。
おまけ:UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ
新しく設立されたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグですが、結構な賞金がもらえるみたいです。
- 1次予選敗退:15万ユーロ(約1900万円)
- 第2予選ラウンド敗退:35万ユーロ(約4500万円)
- 第3予選敗退:55万ユーロ(約7100万円)
- プレーオフラウンド敗退:75万ユーロ(約9700万円)
- グループステージへの出場権:294万ユーロ(約3億8000万円)
- グループステージで勝った試合:50万ユーロ(約6400万円)
- グループステージで引き分けた試合:16万6000ユーロ(約2100万円)
- グループステージ1位:65万ユーロ(約8400万円)
- グループステージ2位:32万5000ユーロ(約4200万円)
- ノックアウトラウンドプレーオフ:30万ユーロ(約3900万円)
- ラウンド16:60万ユーロ(約7800万円)
- 準々決勝:100万ユーロ(約1億3000万円)
- 準決勝:200万ユーロ(約2億6000万円)
- 準優勝:300万ユーロ(約3億9000万円)
- チャンピオン:500万ユーロ(約6億5000万円)
結構、賞金が良いですね。
UEFAランキング下位の国のクラブにとっては良いことだと思われます。
優勝すれば、来シーズンのUEFAヨーロッパリーグに出場できますので魅力があるのではないでしょうか?
まとめ
今回は、UEAFチャンピオンズリーグとUEFAヨーロッパリーグの違いについて書いてみました。
出場資格と賞金が大きな違いと言えるでしょう。
UEFAチャンピオンズリーグは出場資格が厳しいだけに賞金は莫大なものになっていますね。
UEFAヨーロッパリーグも厳しいですが、格が落ちてしまうので賞金が低い設定になってしまっていますね・・・。
もう少し、UEFAヨーロッパリーグの賞金を上げても良いのでは?と思ってしまいます。
これだけの違いが出てくるので、どこのクラブもUEFAチャンピオンズリーグ出場を目指すのでしょう。