ワールドカップの決勝トーナメントでは、90分で勝敗が決まらない場合に延長戦が行われます。
しかし、
- 延長戦は何分?
- PK戦はいつ行われる?
- 交代枠は何人?
- 延長戦では追加交代できる?
- ゴールデンゴールはなぜ廃止された?
など、意外とルールを正確に理解していない人も多いのではないでしょうか。
実際、近年のワールドカップでは決勝トーナメントの約3試合に1試合が延長戦になっています。
2022年カタール大会では日本代表もクロアチア代表との激闘の末、PK戦で敗れました。
この記事では2026年ワールドカップ最新ルールをもとに、延長戦やPK戦の仕組み、過去のルール変更、歴史的名勝負まで詳しく解説します。
この記事の内容
ワールドカップ2026の延長戦ルールは?
引用:mainichi
グループステージでは90分終了時点で引き分けとなります。
一方、決勝トーナメントでは必ず勝敗を決めなければなりません。
そのため、
90分終了
↓
延長前半15分
↓
延長後半15分
↓
PK戦
という流れになります。
つまり延長戦は15分ハーフ×2、合計30分です。
なお、現在はゴールデンゴール方式ではありません。
延長戦で先に得点しても試合は終了せず、30分間すべてプレーします。
延長戦のハーフタイムは何分?
引用:foxsports
通常の試合ではハーフタイムが15分あります。
しかし延長戦では事情が異なります。
延長前半終了後は短い休憩を挟むだけで、すぐに後半が始まります。
そのため選手の体力消耗は非常に激しくなります。
近年では走行距離が13kmを超える選手も珍しくありません。
ワールドカップ2026の交代枠は何人?
引用:express
現在のFIFA公式戦では5人交代制が採用されています。
2026年大会でも同じルールが適用される見込みです。
ただし、
「5人交代=5回交代できる」
わけではありません。
交代できるタイミングは原則3回まで。
そのため監督は、
- 2人同時交代
- 3人同時交代
などを駆使して戦います。
延長戦では6人目の交代が可能
決勝トーナメントで延長戦に突入した場合、
追加で1人交代できます。
つまり、
- 通常時間:5人
- 延長戦:1人追加
合計6人まで交代可能です。
このルールは近年の過密日程や選手保護の観点から導入されました。
新ルール「脳震盪交代」とは?
近年のサッカーでは頭部への衝撃による脳震盪が問題視されています。
そこで導入されたのが
「脳震盪交代(Concussion Substitute)」
です。
頭部を強打した選手は通常の交代枠とは別に交代できる場合があります。
これは選手の安全を最優先するための制度です。
ワールドカップで延長戦になる確率は?
実は延長戦はかなり高い頻度で発生しています。
2018年ロシア大会
決勝トーナメント16試合中5試合が延長戦になりました。
延長戦になった試合
- スペイン 1-1 ロシア(PK3-4)
- クロアチア 1-1 デンマーク(PK3-2)
- コロンビア 1-1 イングランド(PK3-4)
- クロアチア 2-2 ロシア(PK4-3)
- クロアチア 2-1 イングランド(延長戦)
延長戦率は31.3%でした。
特にクロアチアは3試合連続延長戦という驚異的な戦いを見せ、決勝まで進出しました。
2022年カタール大会
決勝トーナメント16試合中5試合が延長戦になりました。
延長戦になった試合
- 日本 1-1 クロアチア(PK1-3)
- モロッコ 0-0 スペイン(PK3-0)
- クロアチア 1-1 ブラジル(PK4-2)
- オランダ 2-2 アルゼンチン(PK3-4)
- アルゼンチン 3-3 フランス(PK4-2)
延長戦率は31.3%でした。
2大会の合計データ
- 決勝トーナメント32試合
- 延長戦10試合
延長戦率は31.3%。
つまり近年のワールドカップでは、
「約3試合に1試合」
が延長戦になっています。
PK戦は運なのか?
引用:thedigestweb
よく
「PK戦は運」
と言われます。
しかし海外の研究やデータ分析では、
完全な運ではない
という見方が主流です。
理由は、
- キッカーの技術
- GKの分析
- メンタル
- 経験
が結果に大きく影響するためです。
一般的なPK成功率は75~80%前後。
つまり5人蹴れば1人程度外しても不思議ではありません。
ワールドカップ史に残る延長戦の名勝負
イタリア vs ドイツ(2006年準決勝)
延長後半終了間際、
グロッソとデル・ピエロが得点。
2-0でイタリアが勝利しました。
多くのファンが史上最高の延長戦の一つに挙げています。
引用:YouTube
アルゼンチン vs フランス(2022年決勝)
メッシとエムバペが激突した歴史的決勝。
延長戦でも得点が生まれ、
最終的にはPK戦でアルゼンチンが優勝しました。
海外メディアの多くが
「史上最高のワールドカップ決勝」
と評価しています。
引用:YouTube
ゴールデンゴールはなぜ廃止された?
かつては、
先に得点した瞬間に試合終了となる
ゴールデンゴール方式が存在しました。
しかし、
「失点したら終わり」
という心理が働き、
多くのチームが守備的になりました。
結果として試合内容が消極的になり、
FIFAは廃止を決定しました。
その後導入されたシルバーゴール方式も定着せず、現在の30分フル延長戦へと移行しています。
ワールドカップ2026でも延長戦が勝敗を分ける
ワールドカップの決勝トーナメントでは、延長戦やPK戦が運命を大きく左右します。
近年の大会では約3試合に1試合が延長戦となっており、優勝を目指すチームにとって避けて通れない試練です。
2026年大会でも、
- 延長戦30分
- PK戦
- 5人交代制
- 延長戦で6人目の交代
というルールのもと、多くのドラマが生まれるでしょう。
ワールドカップの名勝負は、延長戦から生まれることが少なくありません。
2026年大会でも歴史に残る激闘に期待したいところです。
まとめ
ワールドカップの決勝トーナメントでは、90分で決着がつかない場合に延長戦が行われます。
2026年大会でも、
- 延長戦は15分ハーフ×2の合計30分
- 決着がつかない場合はPK戦
- 5人交代制を採用
- 延長戦では6人目の交代が可能
- 脳震盪交代制度も導入
というルールで試合が行われる見込みです。
また、近年のワールドカップでは決勝トーナメントの約3試合に1試合が延長戦になっており、優勝を目指すチームにとって避けて通れない試練となっています。
2018年ロシア大会ではクロアチア代表が3試合連続で延長戦を戦いながら決勝進出を果たし、2022年カタール大会では日本代表がクロアチア代表と激闘を繰り広げました。
さらに、2022年決勝のアルゼンチン対フランスのように、延長戦やPK戦から生まれた名勝負は数え切れません。
かつて採用されていたゴールデンゴールやシルバーゴールは廃止されましたが、その歴史を知ることで現在のルールがより理解しやすくなります。
ワールドカップ2026でも、延長戦やPK戦が数々のドラマを生み出すことでしょう。試合を観戦する際は、ルールだけでなく過去の名勝負や戦術にも注目してみてください。






